詠里庵ぶろぐ

詠里庵

リチウム

2010-01-20 23:20:21 | サイエンス
という物質、一昔前は全然有名でなかったのですが、最近はケータイやエコカーに電池として使うことで身近になって来ましたね。水素、ヘリウムの次の原子番号3の元素です。そう、ハイテクに必要なのに日本では採れないレアメタルの典型です。世界では南米、オーストラリア、中国のチベット自治区などで採れます。

そこへ来てこんな記事が。日本の商社がアルゼンチンでリチウム採掘権取得だそうです。

しかし、いろいろ数字が出ているこの記事を読むと、これも100年しか持たない話ですね。(150万トン÷1万5千トンでも3000万トン÷25万トンでもどちらでもいいですが) リサイクルすれば?と言うかもしれませんが、そもそもリチウムはリサイクルが難しいし。

とは言ったものの、100年は長いですね。100年前のことを思えば、今から100年も経てばテクノロジーは全く違ったものになっていることでしょう。需要はリチウムでなく別の物に変わっているでしょう。それにリチウムはリサイクルが難しいという話も早晩変わると思います。たとえばリチウム回収容易な電池の開発を売りにしている研究所は珍しくありません。(産総研など)

そういえば「石油はあと30年で枯渇」と声高に叫ばれてからとっくに30年経ちましたね。あの話はどうなったんだろう。いつまでたっても「あと30年分しかない」んですが。
コメント
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