詠里庵ぶろぐ

詠里庵

マウイ島

2006-10-22 16:17:50 | 日々のこと(一般)
に出張していました。またそんなところで?そうです、そんなところで会議です。でも全編有意義な会議だったので観光ゼロ・レジャーゼロの出張でした。ハワイまで行って何と甲斐性なし!の感もありますが。

 ところで今回はハワイ沖地震の影響を食らいました。といって実際起きたのはホノルルに着陸する1時間ほど前らしいので、感じたわけではありません。地震とは関係ありませんが、着く前から風が強く飛行機は揺れていました。それでも予定通り朝8時前に飛行機が降りてゲートまで行ったところで「理由はわからないがタラップが出て来ないのでドアが開けられない」とアナウンスがあったあと、「地震で全島停電。このまま待て」といいます。まんじりともせず窓の外を見ると、確かにライトのたぐいは全く点いていません。こりゃ入管のデジカメと指紋採取コンピュータが動かなければ入国できないぞと覚悟を決めたのですが、2時間近く経ってバスが来て入管に連れて行かれました。日本人参加者20名弱がかたまって移動し、予備電源がポツンポツンと点いている暗い所で写真撮影も指紋採取もなく入管通過。壁の時計を見ると7時20分で止まっていました。
 さてホノルルからマウイ島への便に乗り換えなければなりませんが、チェックインが人で溢れかえって処理は全くストップ。しばらくして「今日はマウイ島への便は全部キャンセル」。さてホノルルでホテルを探さなければなりません。20人の流浪の民でホノルルまで行ったり来たり。いっぱいで断られたり、最終的にはなんのことはない、結局元の空港近くの安ホテルに決まったのが午後3時。一日中の外回り仕事です。昼食抜きなので腹は減ったがとりあえず荷物を置いて旅の垢を落としてからというわけですが、窓からの光以外、明かりはない。お湯は?まさか?と思って恐る恐る開けると、案の定水しか出ない。でもとにかく旅と流浪の垢を落としたいので、薄暗い中の水シャワーでリフレッシュ。
 さてレストランは開いているのか?何といっても停電ですから、やってるわけがありません。電気でなく火を使う中華料理ならという噂を誰かが聞いて来て、有志の斥候部隊だけ行きましたが、やはりアウト。結局その安ホテルのレストランが開くというので行くと、蝋燭ほどの薄明かりで開店! メニューは大したものはなくハンバーガーと少々のビュッフェと飲み物ですが、一日動いた空腹と喉の渇きにはありがたい食事でした。付いてきた飲み物はというと、缶入りのコカコーラ。飲むの何年ぶりだろう?普段はアメリカン・ジャンクフードと思っていたハンバーガーとコーラがこんなにおいしいものだったとは。若手から学会の重鎮まで大勢でありがたくいただきました。
 翌日のフライトの予約が決まって皆で喜びましたが、よく考えると、行けるのはこの停電が回復すればの話。ホテルで発表準備をするつもりでしたが、パソコンの充電もできず、本当に暗くなってきたので、とりあえず寝るしかありません。寝ていると、夜中に部屋中の明かりがパッと点いて起きました。時間は夜11時半。急いでパソコン電源を繋いで発表準備にとりかかりました。とりあえず翌日にはマウイ島に着けそうです。
 翌日マウイ島に着くと、ラゲージがなかなか出て来ない。やっと全員分揃って外に出ると、今度は熱帯性スコールのような大雨。道路は数十センチほど冠水しあちこちで乗用車が動けなくなっています。幸い乗ったのはバスだったので多少の冠水でも動きましたが、水はドアまで来ています。写真はわかりにくいかもしれませんがそれを撮ったものです。ハワイで撮ってきた写真がこんなつまらないものとは。「風と地震と停電と大雨洪水と来たら、残るは火山の噴火くらいですかね」などと言いあいながらやっと会場に着きました。
 ま、今回は出張経験の中では最大のトラブルでした。といっても丸1日遅れただけなので大した話ではありませんが、記憶から去らないうちにとりあえず書き留めておいた次第です。
コメント
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