詠里庵ぶろぐ

詠里庵

ブログを始めて

2006-06-05 00:53:02 | 日々のこと(一般)
一年経ちました。もともと新しいものに飛びついて実験のつもりで始めたのですが、ブログという媒体が持つ微妙な特徴が段々わかり、なかなか面白いものです。

先日職場の雑談で「ブログの匿名性」が話題になりました。アメリカではブログに会社の悪口を書いたり秘密を漏らしたりしてクビになる人が少なくないので、自分への危機管理としてブログはなるべく匿名でやることが勧められています。

しかしブログで匿名を通そうというのは無理があると思います。私のこのブログも本名を出していませんが、教えていないのにいつの間にか見つけて知っている知人もいます。それも私が思っている以上にいるようです。(知らぬが仏) しかしそれこそブログの特徴、いや特長ではないかと思うのです。オフィシャルな付き合い程度の人にはなかなか知られないけど、少し親しい人には読めばわかる、というところが。

完全に白日の下に晒されるとなると、発言できることは限られて来ます。たとえば「昨日はコンサートに行きました」などという何の問題もなさそうな記事でも、読む人が読めば「何っ!それで委員会欠席したのか。こっちはもめて大変だったのにィ」となります。オフィシャルな付き合いの人にも知られてしまうとなると、何も自由に書けなくなってしまいます。

一方匿名性があまりにも守られるとどうなるか。それはどこぞの掲示板でも覗いてみればわかるでしょう。目を覆いたくなるような汚い言葉や酷い発言のオンパレード。これが完全匿名になったときの人間の性なのかなぁと思います。

だから中途半端にしか匿名性が守られないのが匿名ブログのいいところだと思うわけです。気持ちがオープンになると同時に紳士的にもなる感じです。精神修養に一役買っているような気がします。(ホントかな?)

電子メール、ホームページ、ニュースグループ、掲示板、ブログと、いろいろ情報発信の形態が生まれて来ましたが、それぞれが持つコミュニケーションの特徴の微妙な違いが、それぞれのあり方を大きく方向付けています。大体5年ごとに新しい形態が生まれて来たようですので、今後はどんな形態が出てくるでしょう?
コメント
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