改造から転じて、修理になってしまったDACですが、、、
概要としては、音質改善を目論んで I/V変換のオペアンプを交換したら交換後左chの音が小さくなってしまった!ということです。
回路図が無いので、PCM1796のデータシートにある基本回路を参考に不具合箇所を探しました。
これが、また難しい!
地道に回路の導通チェックをしてゆくのですが、格安のテスターがイマイチ信頼性がなくて、導通しているのかどうなのかハッキリしないわけです。そのうえ基本回路通りでなく多少変更していたりする(工夫というべきか?)ので尚更判りにくくしています。
すったもんだした挙句、ついに不具合箇所を発見しました。
交換したオペアンプOPA2143の5番ピンがグランドに落ちていないことが判明。回路図通りならば、すぐに判りそうな部分なのですが、なぜか当該機では電解コンを介して落としているので、よけいに発見が遅れました。
その部分にジャンパー線をとばして、やっとこさ信号が正常に戻りました。
George Shearing(ジョージシアリング)のモノラル盤にてチェックしております。
上波形が右chで、下波形が左chです。
ヤッター ついに正常動作した!!
だが、 しっ しかし、、、
悲しいかな、ここで喜んでいられないのが今回の改造なのです。
改造のご依頼者からは、『OPA2143ではおとなし過ぎる ので、もっとキツイ音にして欲しい』との要望があり、それなら私のCDPにも使っているLM6172が良かろうと思い、再び交換しなければなりません。
てなわけで、せっかく正常になった基板から2143を取り外し6172を取り付けました。
大丈夫だろうと、いきなり電源ON!
アッリャ~ 再び 左chから 音が出ず ガーーーン
気を取り直して、再び格安テスターで回路チェック
どうやら、今度は6番ピンにDACチップからの出力が届いていない様子です。
昔の基板ならば、そのDACチップの出力ピンからその6番ピンにジャンパー線をとばしたら、即刻OK! となるのですが
いかんせん最近の基板やICは、そう簡単に済ませてくれません。 多層基板なので実際のパターンは表面から見えませんし、ICは表面実装となり老眼では不可能なくらいピン間隔がせまくなっています。
さぁ どうしよう・・・・・
さて さて そ の 6 に 続 く ~
老眼ながら(し、失礼)
しっかり不具合個所見つけるところなんざ
さすが大先生
その調子で私の体を元に戻してくだされや~
また、おもろでつづくだに
しっかし実際に不具合と戦っている時は本当にキツイものですヨ
やっと原因が見つけられた時は、かなり かなり かなり うれしかった~
ますます老眼が進むのかネェー