区役所で開催された 『 レコードコンサート 』 なる催しに出掛けてまいりました。
五味康祐氏のオーディオ装置をレコードコレクションと共に区が譲り受け、それらを使用して多くの人々にオーディオや音楽の素晴らしさを享受してもらおうというイベントのようです。定期的に開催されており毎回とも抽選倍率は2倍以上という人気のモノのようですが、ダメもとで申し込んで(それも締め切り数時間前にメール送信)たまたま参加できたわけなのです。
確か高校生の頃でしたかねぇ、、、 本屋でステレオ雑誌を立ち読みしてて、 侍(サムライ)のような人が音楽とかオーディオのなんたるかを異次元のレベルで評論している けったいな人 という印象で、そのページは飛ばしていた記憶です。それが五味氏の第一印象でした。
会場で配布されたプロフラムです
タイトルにあるように、今回はライブ盤を厳選して聴かせてもらえるという企画でした。
タンノイはスピーカでは特に有名な英国メーカーということは以前から知ってはおりましたが、外観からも 英国製ということからも 一度も興味を抱いたことが無く、どんなサウンドなのかも全く知識は無しの状態でした。
プレーヤとカートリッジはEMTってわけなんで、こちらも相当な高級品なのだろうと思います。
システム全体は、こんな具合でした。(当日はスピーカーベースは無かった)
さて、さて、肝心なサウンドはというと、、、
最初のレコードは1947年録音のフルトベングラー指揮のベルリンフィルによるベートーベン『運命』でした。
い ・ や ・ は ・ や ・ じつに強烈でした!!
☆ ☆ スコーカ だけを大音量で鳴らしている感覚です
他の皆様は、どのような気持ちで聴いておられたのか非常に興味が湧きました!! と同時に、このあともこんな強烈なサウンドを聴かされ続けるのかと不安にもなりました。 専門家の解説によると、終戦直後のドイツで録音器材も収録場所も不十分ななかでも、やっと戦争が終わり再び演奏ができる悦びに満ち溢れた演奏だということでしたが、、、
その後は、1969年と82年の録音でしたのでドップリと音楽に聴き入ることができました。
なるほどアナログを極めてゆくとこのようなサウンドになるのかという見本のようなサウンドでした。 周波数レンジは広くないのに、なぜか輝きがある という感じでしょうか。 どっしりと腰の据わった 芯の太い 分厚いサウンドですね、現代のデジタル機器からはマズもって聴くことのできないだろう図太さでした。
これはアナログサウンドの進むべき、あるべき姿のひとつであると納得いたしましたが、、、 まだ しばらくはケーブルを取替えたり、ICを交換したり、などのお楽しみをたのしんでゆこうという気分にもなっております。
しかし、このTANNOYのオートグラフというスピーカーは相当に凝ったつくりがされているわけなのですね!
これがバックロード-ホーンの原型なのでしょうか? ネット検索してゆくと相当熱心なファンもいらっしゃるようですからね
ま だ ま だ 先は長いぞ ア ナ ロ グ ワ ー ル ド
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます