談志が死んだ

2011年11月23日 | 健康・病気

立川談志さん死去=毒舌と自分流、古典にこだわり(時事通信) - goo ニュース

「だんしがしんだ」これは古い回文です。
上から読んでも、下から読んでも(ここでは左から読んでも…右から読んでも)同じに読める。
これがホントになってしまった。
立川談志が21日に亡くなっていた。
このことを私は、夕方佐久から女房と帰ってきてテレビのニュースで知った。
あぁ…、という気持ちでした。
そりゃ、談志は75歳。それなりに充分な年齢です。
なにが充分かといって、私が、70歳まで生きるなんてありえないと思っている。
それに比べたら75歳は立派です。

困りました。
私は、まだまだこの人のしゃべることなど聴きたいと思っていた。
いや、出来るなら落語も聴きたかった。
私は談志の生の落語を聴いたことがありません。
志ん朝の落語は聴いたことがあります。

私はこれまで、俳優や芸能人などに手紙を書いたことのある人は立川談志だけです。
19歳の夏、私は高校を卒業して弟子入りした東京の手工ギター工房を辞め、
実家に戻り、町の金物屋に勤めていた。
ギター作りに絶望した私は、もう自分の人生なんてどうでもいいと思って暮らしていた。
そんなとき立川談志の本を読んで感銘した。
この人について行きたいと思った。
私は、彼の落語など聴いたことがなかった。
笑点の司会をしている談志しか知らなかった。
それでも彼の弟子になりたかった。立川談志について行きたかった。
(このへんが私のいいかげんなところですね)
談志に手紙を送った、「弟子にして下さい」と。
とうぜん、返事が来るわけもありません。
結果、何事もなく時間は過ぎて現在に至ります。
でも、私は、立川談志のことをずーと注目してきた。
この人の感性は素晴らしいです。

今夜、しみじみと「芝浜」を聴いた。
いいですね。
この夫婦のやりとり私は涙を流しっぱなしで聴いていました。
この夫婦こそ“いい夫婦”です。
立川談志は、あらためて落語がうまいと思った。

芝浜 立川談志 1/5

1/5から5/5まで見て下さい。

コメント (4)
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