午前中、息子の家に行ってきた。
私たちが行くと孫は、
「パパとママと楽しい日曜日を過ごしているのに
この人たちは何しに来たのよ?」
というような顔をして息子のあぐらの上にいた。
パパは絵本を取り出した。
いろんな動物がぴよ~んと飛び上がる絵本だった。
それを見せながら息子は孫に飛び上がらせようとさせる。
うさぎのページを開いたとき、
息子は両手を頭の上にやって「ピヨン、ピヨン」とやる。
しかし、孫はやらない。
息子は孫に両手をつかんでむりやり、うさちゃんをやらせようとする。
でも孫の動きはかたかった。
かたつむりの絵が出てきたとき、
息子はチョキのかたちで伸ばした腕の上にグーをのせて、
かたつむりをつくった。
すると孫は、両手が大きくずれてちょっとかたつむりにはほど遠いが、
それらしきかたちをつくってくれた。
それを見て、女房はよろこんだ。
私は涙が出そうになった。
それをはずみに女房は孫に話しかけて、いろいろやってもらおうとした。
私は、ビデオを回し、デジカメで写真を撮っていた。
「ひさしくんもなんかいいなよ」というが、
「おれはいいよ」と何も孫に対して行動はおこさなかった。
テレくさくてできないのだ。
息子がノートパソコンに入れた
「崖の上のポニョ」をうたっている動画を見て、
孫は立ち上がり、口を動かしていた。声は出していない。
ポニョの歌が大好きだと息子がいう。
写真のような孫の家があった。
群馬のおじいちゃん、おばあちゃんが買ってくれたのか。
私たちが買っていった絵本を孫が見てくれた。
これだけでうれしい。
「この絵本、私持っていた」と嫁がいう。
「みことは絵本が好きなんです」と嫁がいう。
1時間ほどいた。
帰るとき、私がバイバイと手を振ると、
孫も手を動かしてくれた。
私はそれだけで充分満足でした。
次はいつ会えるかな?