無職暮らし4

2007年10月05日 | 健康・病気
それからまた、ネットのハローワークのページに行き、
パートの警備員の求人を探した。(9月26日水曜日)
就業場所が所沢で時給が1000円というのと、1100円のがあった。
どちらも1日8時間勤務(夜勤もある)で、週に4日程度働く、
と書いてある。

1000円のほうは、所沢の駅前近くにある高層のマンションの警備だった。
1100円のは、東所沢近くのパチンコ屋や焼き肉屋、スーパー銭湯などの
入ったビルの警備だった。どちらもマイカー通勤可だった。
どちらかというと私はマンションの警備のほうがいいな、と思った。
東所沢のほうは、以前、作業所の送迎をしていたとき、
そのビルの前の道路で警備員が車の誘導をしているのを見ていた。
あんなことはやりたくないな、というのが正直な気持ちだった。

しかし、ネットの求人情報だけでは月の収入がよく分からなかった。
それで私は、時給1000円のほうの会社に電話した。
「月にいくらぐらいの収入ですかね?」と訊くと、
「私は担当者ではないのではっきり答えられませんが、
 だいたい16万円ほどではないでしょうか」といってくれた。
正直、私は愕然とした。
女房にもメールすると、「安いね」と返ってきた。
とにかく私は、職安に行って1100円の警備会社を紹介してもらうことにした。
少しでも収入がいいなら、仕事の内容など選んでいられない、という気持ちだった。

紹介してもらう前に私は、雇用保険受給資格者証を持って2階に行った。
30分ほど待たされた。
これまでのいきさつを話すと、若い担当者は、
「3月に就職したときに、職安に就職したということをいって欲しかった。
 そしたら、今回退職したことで早く給付がもらえましたよ」という。
「でも、小さな会社では平日休むことはできないのですよ。
 やっと就職できた私としては『休ませてくれ』とはいえなかった」
「そういうことは私は分かりません。とにかく連絡していれば…」
「あなたは零細企業の実態を知らないのですか?
 とてもじゃないが、就職したばかりで平日に休ませてくれなんていえませんよ。
 それに、まさか半年後に膝を傷めて退社するとは
 そのときの私は思っていませんでした。長く勤めようと張り切っていたのです」
「私としては、ただ手続きだけはちゃんとして欲しいと…」
彼は下を向いて私の視線を外し、小さな声でぼそぼそといった。
私は、無神経な職安の若い職員にそのあとなにもいう気になれなかった。
彼としては、公務員としてただ目の前の書類を処理するばいいのだ。
私の事情などはどうでもいいのだろう。

                        ーつづくー

コメント
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