そば処「和味」

2006年10月18日 | 健康・病気
子の権現をあとにして私たちは秩父に向かった。
お昼が近かったので蕎麦でも食べようということになった。
秩父は蕎麦の産地なのです。
2年ほど前に女房と行った蕎麦屋に行こうと思った。
しかし、なんの情報も持ってきてなかった。
前回はネットで調べて行ったのです。

秩父市内に入り国道299号を左折し140号に入った。
かすかな記憶を頼りに車を走らせた。
そのうち女房が場所を思い出してきた。
そして着きました。
国道から山に1キロほど登ったところにその蕎麦屋はあるのです。
そば処「和味(なごみ)」に着いてその店の名を思い出した。 

「そばは、1日限定49食です。」と
ウェヴサイトの「“そば”へのこだわり」に書いてある。
秩父のそば粉で年間作るために、1日50食が限界で、
1食は店主が味見をするためらしい。
そんなことはないだろう?
53食の日も62食の日もあるのではないか、
と勘ぐる下衆(げす)な九想です。
ま、そんなことはどうでもいい。

天せいろそば(1360円)を食べた。
うまかった。ここの蕎麦は文句なしにおいしい。
野菜の天ぷらも満足だ。
そば茶もうまかった。

女房がレジで勘定をすませている横から、
「この蕎麦焼酎を下さい」といって、
レジの隣にあったカラスケースに入っていたボトルを指さし
義母が私に買ってくれた。
その心遣いが嬉しかった。
家に帰ってボトルの裏のラベルを見ると、
「製造者 ニッカウヰスキー株式会社」と書いてあった。
門司工場で造られたものだった。
このことは義母には内緒にしておこう。

駐車場から車を出し店の前を通るとき、
「店主が手を振ってくれた」と義母が感激していた。
そりゃ私が店主でもこんな山の中まで来てくれた客に手は振るだろう。
ただ義母の気持ちも分かる。
長年住んでいた練馬の都営住宅を出て所沢に住むようになって、
親しい人たちと離れてしまった。
義母は“孤独”なのです。
いくら女房と私がどんなに話しかけてもそれは癒されない。
でも、秩父の山の中で蕎麦屋のおやじに手を振られただけで、
義母の心は温かくなった。よかった。

みなさんも秩父に行くことがあったならば、
ぜひこの「和味」に行って食べてください。
九想が責任持ってお勧めします。

昔の九想話を探したら「和味」のことを書いたのがありました。

コメント
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