春の宵遺体の母と二人きり 太田土男
「増幅する俳句歳時記」の3月7日の俳句です。
この句を見て私は思わずうなった。
こういうある情景を切り取った句が私は好きだ。
昨年、私の母が他界したのは2月14日だった。
「遺体の母と二人きり」になったこともあった。
清水哲男さんの文章を頷きながら読みました。
遠蛙ぽつりぽつりと母の愚痴
7、8年前、まだ母が元気だった頃の私の句です。
私が茨城に帰ったとき、母とふたりで食事をしたときがあった。
私の実家の近くに田んぼがある。
蛙の声がひっきりなしに聞こえてくる。
独身の兄のことを母は心配していた。
「はやぐ、結婚してくんねぇど、かあちゃんは、
死んでも死にきれねぇ」
私がおふくろを句にしたのはこの一句だけだと思う。
「増幅する俳句歳時記」の3月7日の俳句です。
この句を見て私は思わずうなった。
こういうある情景を切り取った句が私は好きだ。
昨年、私の母が他界したのは2月14日だった。
「遺体の母と二人きり」になったこともあった。
清水哲男さんの文章を頷きながら読みました。
遠蛙ぽつりぽつりと母の愚痴
7、8年前、まだ母が元気だった頃の私の句です。
私が茨城に帰ったとき、母とふたりで食事をしたときがあった。
私の実家の近くに田んぼがある。
蛙の声がひっきりなしに聞こえてくる。
独身の兄のことを母は心配していた。
「はやぐ、結婚してくんねぇど、かあちゃんは、
死んでも死にきれねぇ」
私がおふくろを句にしたのはこの一句だけだと思う。