母を詠んだ句

2006年03月07日 | 健康・病気
   春の宵遺体の母と二人きり  太田土男

増幅する俳句歳時記」の3月7日の俳句です。
この句を見て私は思わずうなった。
こういうある情景を切り取った句が私は好きだ。

昨年、私の母が他界したのは2月14日だった。
「遺体の母と二人きり」になったこともあった。
清水哲男さんの文章を頷きながら読みました。

   遠蛙ぽつりぽつりと母の愚痴

7、8年前、まだ母が元気だった頃の私の句です。
私が茨城に帰ったとき、母とふたりで食事をしたときがあった。
私の実家の近くに田んぼがある。
蛙の声がひっきりなしに聞こえてくる。
独身の兄のことを母は心配していた。
「はやぐ、結婚してくんねぇど、かあちゃんは、
 死んでも死にきれねぇ」
私がおふくろを句にしたのはこの一句だけだと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 入籍 | トップ | 桜開花予想 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。