先日、以前にマンションの内覧会に立ち合わせて頂いた方から電話が入りました。電話の内容は、「内覧会ではお世話になりました。今日は、お聞きしたいことがありまして・・・実は、先日、水道関係のセールスが来て、お宅の床下にある水道管の曲がっている部分は金属なので錆びます。この装置を付ければ錆びません、と言われたのだけれど、効果あるのでしょうか?」というものでした。
私は、即座に、効果はないので付ける必要がありません、と答えました。このように答えた理由は、最近のマンションでも戸建でも、塩ビライニング鋼管などの金属系のパイプは、部屋の中では使われないからです。金属系ではないので、錆びるものがありません。ですので、そのような装置を付けても全く意味がないので無駄ということです。
写真は、最近のマンションの建設中のものです。床を張る前ですので、設備配管が良く分かります。ここで、向こうに設置されているのはバスユニットです。ここで見える配管は、黄色が排水管で塩化ビニル製、赤い矢印が給湯管、青い矢印が給水管です。給湯管と給水管は、それぞれ架橋ポリエチレン管と呼ばれる樹脂製です。全てが樹脂ですから、錆び防止は意味がありません。(72)
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