写真は、戸建住宅の洗面台と壁の部分を撮ったものです。ここでご覧頂きたいのは、壁と洗面台との間、赤い矢印部分の隙間です。洗面台は壁を仕上げた後、入れ込むものですから、壁との間に、どうしてもこのような隙間が出来てしまいます。洗面台ですので、水を使えばはねたり、また、ウッカリ水をこぼしたりもしてしまいます。
そのような時に、この隙間に水が入り込んでいけば、この隙間はカビも出てきます。また、1㎝ほどの隙間ですから、掃除も出来ません。この隙間に小物を落としてしまったり、子供が何かを入れてしまったら、取れなくなってしまうこともあるでしょう。
マンションでは、この隙間はコーキングで塞いでありますが、戸建の場合には、塞がれていないことが多いです。洗面台の設置は工事の最後になりますので、それから、シール屋さんを呼ぶのは面倒なのです。売主の都合で、使い勝手が悪くなっては困ります。戸建の住宅を購入して、内覧会に行きましたら、洗面台と壁との隙間をどう処理しているかも見て下さい。もし、この隙間がふさがれていない場合には、売主にコーキングをしてくれと依頼すればやってくれる場合もあります。また、コーキングは、ついでに、壁と洗面台上部との隙間だけでなく、赤い矢印があるその下の壁との隙間も、床まで塞いでしまった方が良いでしょう。(919)
写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところは洗面所の洗面器(洗面ボール)です。ご覧頂きたいのは、洗面ボールの下の赤い付箋が貼ってあるところです。ここの部分は、洗面器から水が流れてきた場合に、中に入って行かないように白いシーリングが打たれています。でも、よく見てみると、一部分、シーリングが切れているのがわかります。これでは、ここの隙間から水が中に入ってしまいます。
内覧会では、このような箇所もしっかりとチェックして下さい。写真のようにシーリングが切れてしまっている場合には、もう一度打ち直しとなります。写真のケースでは、切れている部分だけでなく、洗面器の周り全てを打ち直すように指示しました。(55)
写真は、戸建ての内覧会で撮りました。ご覧になって頂きたいのは、洗面台の横のタオルリングとバスタオル掛けです。理解に苦しむのが、なんで、このような位置関係に付けるのかと言う点です。洗面用のタオルリングの位置は、これで良いと思います。でも、すぐその下にバスタオル掛けを設置してしまっています。このバスタオル掛けも、洗面台から30㎝程しかないので、バスタオルを掛けても、洗面台に付いてしまいます。どう考えても、使い勝手が良くないのに、と思わざるを得ません。ですので、バスタオル掛けは、他の壁に付けるべきでした。ところが、洗面所に入る扉が引き戸となっています。つまり、バスタオル掛けを設置する適当な場所がなかったので、このようになってしまったわけです。
相談の結果、バスタオル掛けはこのまま残すことになりました。理由は、他に付けるところがないこと、これを取り外すとクロスにビス跡が残ること等からです。少し、邪魔だけども、あれば使える、となりました。戸建ての購入の際には、洗面所にタオルリングやバスタオル掛けは付いているのか、付いている場合は、どのように付いているのか、このような点も確認して下さい。(412)
写真は、戸建の内覧会で、洗面台の下の扉を開けて撮りました。ご覧頂きたいのは、白い矢印の先の部分です。よく見て頂くと、水滴があるのが分かると思います。洗面台の水道の水をしばらく出して、様子を見ていましたら、排水管の継ぎ目から水滴が落ちてきました。継ぎ目の接着不良です。漏水は僅かであっても、家を傷めますし、カビも生えますので、完全に止めなければなりません。
新築の内覧会で漏水があるかどうかを確認するには、まず、水が出るところは全て出してみることです。そして、水を出しながら、下の扉や点検口を開けて状態を見てみる、手で触れてみることが必要となります。そして、確認するところは、主に、継ぎ目の部分となります。(1210)
写真は新築戸建ての内覧会で撮ったもので、洗面台です。白い矢印が4ヶ所ありますが、それぞれの隙間をコーキングで埋めました。新築戸建ての場合、この4ヶ所の隙間はコーキングで埋められていないことが多いです。
まず、一番上の上向きの矢印は、洗面台上部と横の壁との隙間です。ここは水もはねるし、何かを落としてしまうこともあるでしょう。次に、真ん中の左向きの矢印は洗面台横と壁の隙間で、下の2ヶ所の矢印は、洗面台の下の床との間の隙間です。
このような洗面台横や下の隙間には、ほこりもたまりますし、子どもがなにかを入れてしまうこともあります。そういうことを防ぐために、ここでは洗面台上、横、下、全ての隙間をコーキングで埋めるようにしました。(207)
写真は、マンションの内覧会で洗面所の洗面台の下の扉を開けて、給水管の継ぎ目のナットを写したものです。よく見て頂くと、ナットの部分に割れ(矢印部分)があるのが分かります。極めて稀ですが、このような不具合も潜んでいますので、内覧会では、隅から隅まで、特に水周りは充分なチェックが必要となります。
このナットでは、締め付けが不十分ですから、継ぎ目から漏水してくることが心配されます。また、時間が経てば、このナットが割れて、そこから水が流れ出してしまうでしょう。特に、マンションでは、漏水は大問題となります。
写真のようなナットの不良は極めて稀ですが、漏水は恐いので、洗面所そしてキッチンの下は扉を開けて、水を暫く出して、パイプの接続部などから漏水はないか、ナットがちゃんとしてるか、懐中電灯を当ててしっかりとご確認下さい。(83)
写真は、マンションの内覧会で、洗面台の左端と壁とを撮ったものです。洗面台上部の天板と壁との10㎜ほどの隙間(緑の矢印部分)は白いシール(コーキング)でふさがれています。でも、その下の壁との隙間(赤い矢印部分)はシールはなくて、ただの隙間となっています。
洗面台上部と壁の隙間(緑の矢印部分)は、水滴が入ってくる可能性があるので、シールで埋めました。でも、壁との隙間(赤い矢印部分)は水滴が入る可能性は少ないので、そのままとしたわけです。
上部はシールをしますが、下の方をシールをするかしないかは、売主によって変わります。ですので、どちらが正しい、ということはありません。でも、私は、下の赤い矢印部分にもシールをしておいた方が良い、と思っています。なぜなら、このような隙間はゴミがたまっても掃除はできないし、ゴキブリが逃げ込んでも厭です。それと、子供がこの隙間に、何かを入れてしまったら、拾い出すのが大変です。(76)
写真は、一戸建ての内覧会で洗面台横のタオル掛けに実際にタオルを掛けてみたところです。このタオル掛けは洗面台の上から60㎝の位置に取り付けられています。タオルの長さは80㎝程が多いです。それを二つに折ると40㎝になります。従い、40㎝以下では、タオルを掛けた時に、タオルの端が洗面台に接してしまうことになります。洗面台の上は濡れたり、石鹸を置いたり、また、タオルを使えばずれたりもします。
そんなことを考えますと、タオル掛けの高さは、洗面台から60㎝以上が良いでしょう。一戸建ての場合には、内覧会の時点では、タオル掛けが付けられていない場合があります。その場合には、60㎝以上の高さに付けるのが良いと思います。(419)
写真はマンションの内覧会で、洗面所の三面鏡を撮ったものです。ご覧頂きたいのは、矢印部分、ここがすれます、と書いてある箇所です。三面鏡の鏡は、向って左側は反時計回り、右側は時計回りとなっていて、真ん中の鏡は、時計回りが多いです。この三面鏡もそうなっています。従い、左側の鏡と真ん中の鏡は、折るように開きます。折るように開きますので、一緒に開いた時に、真ん中の鏡の左下端の部分と、左側の鏡の右下端の部分とが、写真のように、擦れてしまうことがあります。これでは、一緒に開いた際に、お互いを擦ってしまうので、長い間には、蝶番も痛んでくるでしょう。
このような場合には、蝶番を調整してもらえば、簡単に直ります。一方、正面と右側の鏡は、同じ向きに開きますので、このように擦れる可能性はまずありません。内覧会に行きましたら三面鏡の鏡もそれぞれ開いてみて、スムーズに開くかを確認下さい。(79)
写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところは洗面台の下の扉を開けて、排水管の一部です。排水管の表面をよくご覧頂くと、白い矢印の先に、黒い線状のキズが入っているのがわかります。
これでは、排水が漏れ出して来ることもあります。普段は、ほとんど見ないところなので、いつの間にか、漏水していたということも起きるでしょう。内覧会行きましたら、洗面台やキッチンのシンク下の扉も開けて、給水管、給湯管、排水管の状態も見て下さい。また、水も出してみて、漏水の有無なども確認した方が良いでしょう。(21)
マンションの洗面所には、写真のような大きな三面鏡が取り付けられていることが多いです。意外と、大丈夫と思ってチェックをしないのが、鏡の表面のキズです。それほど多くはありませんが、三面鏡にキズが入っていることはあります。鏡は高価ですし、やはり自分の姿を映し出すものですから、きれいであって欲しいものです。
鏡のキズのチェックの仕方は、鏡を正面から見るのではなく、下や横から、天井の灯りの反射で、隅々まで、キズの有無を調べます。キズがあるとその部分は光るので判断できます。傷か汚れか紛らわしいものもありますから、タオルなどを持参して、少し水に濡らして、拭いて確認した方が良いでしょう。汚れなら、水に濡らして拭けば、取れてしまいます。タオルがない場合には、指のツメの先で軽く触れてみると分かります。
キズの位置や程度にもよりますが、鏡や窓ガラスのキズの補修は出来ませんので、新しいものに交換するしかありません。新築のマイホーム、自分の姿を写してくれる鏡も新品ピカピカでいきたいものです。三面鏡につきましては、鏡のキズの有無だけではなく、鏡扉の開き具合、中の状態などもチェックして下さい。(69)
写真はマンションの内覧会で撮ったものです。場所は洗面台下の点検口のカバーを開けたところです。ご覧頂きたいのは、①、②、③と番号を付けた箇所です。これらは不具合ではなくて、良い点と思ったので、ご紹介します。
まず、①についてです。赤い給湯管ケースの周りに、黒いドーナツ型のカバーがあります。このカバーは給湯管を通すために開けた穴の周りをふさぐためのものです。感心したのは、カバーの外回りと内回りをノリ付けしていることです。一般には、ここにはカバーを置くだけでノリ付けはしてません。ノリ付けすれば、床下から冷たい風が入ってくることが防げます。
次に、②についてです。赤い給湯管ケースの中には架橋ポリエチレン管という樹脂で作られて給湯管が入っています。給湯管を赤いケースで保護している訳です。このケースが点検口の角に当たりますので、そのケースを保護するためにクッションを入れています。地震などで建物は揺れます。揺れれば、こういう箇所はこすれます。こすれれば、長い間には、切れる可能性があります。そういうことを考えて、赤いカバーの上に保護材を巻いたわけです。
③は漏水の検知器です。洗面所で漏水が起きれば、床に溜まります。水を検知するとピーピーと鳴り、漏水を知らせます。水は低いところに溜まりますので、一番低い床スラブの上に置いてあります。これは最近のマンションには設置されているケースが多くなって来ています。(21219)
写真はマンションの内覧会で撮りました。この部屋の洗面所には、手洗い器が2ヶ所並んで設置されています。朝の忙しい時など、手洗い器が2ヶ所あれば便利です。
さて、ここでご覧頂きたいのは、タオル掛けです。手前の手洗い器には、写真には、写っておりませんが、タオル掛けが右側の壁に設けられています。でも、向こう側の手洗い器の壁には、タオル掛けがありません。このままの状態では、向こう側の手洗い器で手を洗ったら、濡れた手を拭くためには、こちら側に手を持ってこなければなりません。これでは、折角、朝の忙しい時に、並んで顔を洗うことが出来ても不便でしょう。
手洗い器が2ヶ所あれば、やはり、タオル掛けも2ヶ所設置すべきと思います。手洗い器とタオル掛けは切れない関係にありますから。内覧会では、これでは不便と言うことで、売主に向こう側にもタオル掛けを付けてくれるように要求したところ、売主も納得しました。(939)
写真は、マンションの内覧会で洗面室を撮ったものです。ご覧頂きたいのは、洗面台の両脇の壁です。何かあるべきものが無いのに気が付くでしょうか?あるべきものが付いていない、そのあるべきものとは、タオル掛けです。本来は、鏡に向かって右側の壁の付箋が貼ってある位置に取り付けられているはずでした。
洗面台横のタオル掛けは、建売戸建住宅の場合には付いていない場合もあります。でも、マンションの場合には、ここにタオル掛けが設置されないことはありません。それでは、何故、ここにタオル掛けが無いかと言いますと、単純に付け忘れです。内覧会までには、売主側でも、何度も部屋の確認を行いますが、このような事もあるのです。
内覧会に行きますと、部屋の作りやキズ汚れなどに目が行ってしまい、このような細かい事項は見過ごしがちになります。出来れば、洗面所の水も出して、手を洗って、そうすればタオル掛けが無いことに気が付くでしょう。従いまして、内覧会では、そこのお部屋にお住まいになった気持ちになって、水が出るところは出してみて、確認すると良いでしょう。(912)
写真は一戸建ての内覧会で撮ったものです。写した場所は洗面台の下の扉を開けて、中にある排水管の部分です。ご覧になって頂きたいのは、赤い矢印で示したところです。ここに水滴が付いています。水滴が付いているのは、排水管から水が漏っているからです。内覧会では、洗面台の水栓からも水をしばらく出して、漏水の有無を調べます。稀ですが、写真のように排水管などから漏水してしまうことはあります。この漏水の原因は、矢印上部の排水管のジョイント部分の締め付けが不十分だったからです。
マンションや一戸建ての内覧会に行きましたら、水道のあるところは全て水を出してみて下さい。水をしばらく出してみて、下の排水管や給水管の表面を懐中電灯のライトを当てて、良く見て、手で触れてみて下さい。漏水が起き易いのは、管のジョイント部分ですので、そこを中心に観察して下さい。(3928)