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壁の下地材の位置を探す時は…

2010年11月02日 10時54分52秒 | 内覧会で使う測定器具


写真は、下地センサーと呼ばれる器械で、壁の上に当てるだけで、ランプが付いて、下地の位置を教えてくれる便利な道具です。壁に当てるだけですから、壁には何の傷も残りません。マンションでも戸建でも、間仕切り壁を作る場合、骨組みとなる軽量鉄骨の柱を45cm間隔で立てて、そこに石膏ボードを釘打ちし、その上にクロス(壁紙)を貼って仕上げます。石膏ボードとは、上下の紙の間に水で練った石膏をはさんで、乾燥して固めて作ります。一般に、壁の仕上げに使われる石膏ボードの厚さは、9.5mmか12.5mmです。勿論、厚い方が値段も高いです。
壁に、例えばピクチャーレールや鏡を取り付ける場合、石膏ボードだけでは、ビスの効き目が弱くて、しっかりと固定できません。そういう時には、下地である柱にビスを打ち込めば効き目はあるのですが、クロスの上からでは、その柱がどこにあるのか分かりません。このような場合に、この下地センサーを使って、下地の位置を探すわけです。このセンサーの利点は、音波で探すので、壁が傷つかないことです。もう一つ、下地の柱の位置を探す方法として、下地チェッカーと呼ばれる(先端に針が付いていて木材に穴を開けるキリのようなもの)ものもあります。でも、これは針を刺すため、1mm程度の穴が開いてしまいます。下地材と言いましても、手すりなど、相当の力が加わる場合には、この軽量鉄骨では支えきれないので、それなりの下地補強が必要となります。
 

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内覧会の小道具いろいろ

2010年11月01日 10時08分37秒 | 内覧会で使う測定器具


内覧会ではいろいろな小道具を使います。私が、内覧会に必ず持参する小道具を上の写真に並べてみました。
①メラミンスポンジ:主にクロスの汚れなどを拭き取ります。
②付箋テープ:内覧会で不具合を見つけたら、そこに貼っておきます。
③金属ヘラ:畳を上げて、下地を見る時に使います。
④懐中電灯:暗い所も見ますし、照明不十分なので、内覧会では必需品です。
⑤打診棒:タイルや塗装、浮きの確認に使います。
⑥点検用鏡:戸棚や枠の上など、見にくいところを見ることができます。
⑦磁石:建物の方位を確認します。
⑧スケール:部屋の部位の寸法を確認します。
皆様が内覧会に行かれる場合には、懐中電灯とスケールは是非ご持参して下さい。スケールは2m以上測れると便利です。ついでですが、脚立は業者に頼めば貸してくれる場合もあります。


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床の勾配は大丈夫?

2010年10月30日 22時07分56秒 | 内覧会で使う測定器具


床の水平度は、写真のレベル計で測定します。ビー玉などを転がして…という話を聞きますが、建築精度の向上でそのような床は、まずないと言えるでしょう。それでは、フローリングの場合、どのくらいの床の勾配までが許されるのでしょうか?この指標に関しては、住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成11年)の技術的基準として、以下の記載があります。
レベル       勾 配               不具合のある可能性
 1    3/1000未満の勾配           低い
  (3m以上葉離れた2点間の水平面に対する勾配)     
 2    3/1000以上6/1000未満      一定以上ある
 3    6/1000以上の勾配           高い
以上の数値がありますので、施工業者は、3/1000を基準としています。3/1000とは、1m、即ち1000mmで3mmの勾配という事になります。つまり、3m離れた2点間で、9mm以内の勾配であれば、レベル1となり、問題はないだろう、となるわけです。
今までに、数多くの内覧会に立ち会ってきましたが、レベルが心配という部屋は極めて少なかったです。施工業者側も、セルフレべりング材の使用や、精度の高いレベル計を使っていますので、ほとんどがレベル1の基準に納まっていると思います。写真のレベル計はレーザーも使えますので、それを使用して確認します。(7.6)

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ひび割れ幅を測ります…

2010年10月28日 13時53分04秒 | 内覧会で使う測定器具

上の写真は、鉄筋コンクリート表面に生じたひび割れに、クラックスケール、(コンクリートの表面に出来たひび割れ幅を測るシート)を置いた所を写したものです。コンクリートの表面には、ひび割れが起きていることがあります。ひび割れの主な原因は、コンクリートの乾燥収縮に因るものです。
コンクリートは、セメント、水、砂、砂利を混ぜ合わせます。混ぜた時には軟らかだったコンクリートは固まっていきます。その際に、混ぜた水分も蒸発していきます。硬化するのに必要な水分以外は、蒸発していきますので、その分、体積も縮みます。縮む割合は、約8×(10)-6乗ですから、10mのコンクリートがあれば、8mmほど縮んでしまいます。壁や床は、隅を固定されてますので、縮もうとしても、縮むことができまません。この縮もうとする分がひび割れとなるわけです。
それでは、ひび割れはしようがない、ということではありません。ひび割れは、建物に対しては有害なので、それを防がなければなりません。防ぐ対策はあります。建物の構造上、問題がないだろう、というひび割れの幅は、0.3mm以下と言われています。写真のひび割れは、0.15mm程度です。でも、コンクリートの表面に生じたひび割れは、中にある鉄筋を錆び易くしてしまいますし、コンクリートの強度自体にも影響を与えます。
内覧会に行きまして、これは、何mmのひび割れか?を判断するのは容易ではありません。そのような場合には、1mくらい離れた所からコンクリート表面を見てください。そして、目視で確認出来るようなひび割れは、その幅に関係なく、全て補修してもらう方が良いでしょう。その理由は、ひび割れ幅は時間の経過と共に大きくなってくることが多いからです。鉄筋コンクリートの構造体に生じたひび割れは、発見したものはすべて補修して埋めるべきだと思います。

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部屋の大きさはちゃんとあるかな?

2010年10月27日 18時14分53秒 | 内覧会で使う測定器具


写真に写っているのは電子メジャーです。幅5cm、長さ11cm、厚さ2cm、重さ僅か57gですが、ものすごくスグレモノで、ボタンを1回押すだけで距離が、cm単位まで、ボタン一つで瞬時に測れます。超音波で距離を測定するので、天井高、廊下幅、そして、バルコニーの隔て板(へだていた)間の距離、どこでも距離を知ることができます。距離を知って、間取り図と照合すれば、それぞれの寸法がちゃんとあるのかも確認できます。
あなたの部屋の大きさは85m2です、と言われても、自分の部屋が、実際にそれだけあるのかは分かりませんので、確認すべきです。1m2当たり数十万円の価値があるので、部屋の大きさは大事です。測定をして、万が一、部屋の大きさがなければ、値引きやキャンセルの対象にもなります。(7.6)


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窓ガラスの厚さを測ります…

2010年10月26日 22時54分03秒 | 内覧会で使う測定器具

 


写真は、窓ガラスの厚さを確認しているところです。この測定器は、ドイツ製で、ガラスの表面に当て、その反射でガラスの厚さを測るものです。以前、内覧会で設計通りのガラスになっているのか確かめたくて、厚さを測定できる器具を探していて、やっと探しました。このようなものを測る道具もちゃんとあるのですね。
マンションの窓ガラスの厚さというのは、一般に、受ける風圧によって変わります。ですので、高層のほうが低層より、窓ガラスは厚くなります。窓ガラスは、共用部ですが、専用使用権が与えられていますので、自分の不注意で割ったときは、勿論、自分の費用で交換しなくてはなりません。
そのような時の為にも、自分の部屋の窓ガラスの厚さを知っておくことも必要でしょう。通常、建具表として、設計図書に記載してありますが、図面を見るのも面倒ですから、売主に確認しても良いでしょう。私は、内覧会では、ちゃんと所定の厚さのガラスが入っているか、この測定器で確認します。(7.6)

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