写真はマンションの内覧会で撮ったものです。写した場所は、廊下のダウンライトです。青い付箋を貼っていますが、照明器具の中に電球が入っていないので、不具合として指摘したものです。こういうウッカリミスは稀ですが、電球が入るべき位置に在るかどうかはチェックする必要があります。
マンションでも戸建でも、玄関前、玄関内、廊下、トイレ、洗面所、浴室、キッチン、ウォークインクローゼット、こういうところには電球は付いています。つまり、電球も売値の中に含まれているということになります。一方、洋室、和室、リビング、ダイニング等には天井に引掛けシーリングだけが付いています。引掛けシーリングの設置までが、売値に入っているということです。引掛けシーリングとは、ペンダント照明やシャンデリアなどを吊るすことができる天井付きコンセントで、右にねじると引っ掛かり固定されます。
写真の廊下の電球は在るべきものですので指摘したわけです。内覧会に行きましたら、ちゃんと電球の有無もチェックして下さい。そして、不明な点がありましたら、売主に確認することです。(12.8)
内覧会、小さい子供を一緒に連れて行こうか?悩みます。私が一緒に行かせて頂く場合には、お子さん連れでも、全く、問題ありません。むしろ、その方が私は楽しいぐらいです。私が隅から隅まで見てしまうので、内覧会の目的は達成することは出来ます。でも、上の子供が3歳で下が1歳、内覧会は家族4人で行く、こういう場合もあります。こうなると、結構、しんどい、と思います。
内覧会というのは、買主の最終チェックになります。売主が、あなたの家が完成しましたので、ご確認下さい、という日です。従いまして、家の中をチェックする最初で最後の機会なので、悔いのないように、見落としのないように、集中してしっかりと見てみる、これが最も大事となります。
親御さんが近くであれば預かってもらう、もしくは、来てもらうなどして、家のチェックに専念された方が良いと思います。なんせ、数千万円の買い物で、何十年もお住まいになる大切なマイホームですから。写真は、左の若い奥様がお買いになったお部屋の内覧会です。右端が若い奥様のお母様、真ん中で赤ちゃんを抱いているのは、若い奥様のおばあちゃんです。親子四代の内覧会となりました。(86)
マンションの内覧会では、何をどうすれば良いのでしょう?内覧会の進め方は、不動産会社によって多少異なりますが、内覧会の目的が、買主にとって、引渡し前の最終確認であることは同じです。従い、大事なことは、自分の部屋に関係するところは全て細かく確認するということになります。
内覧会では、受付で、売主から、予定の説明を受け、内覧シートをもらいます。この予定というのは、1.専有部(自分の家の中)の確認 2.共用部(駐車場など)の説明、の2項目です。受付の人は、専有部のチェックは30分ぐらいでお願いします、なんて言う事もあります。確かに、1の専有部の確認が30分で終われば、2は説明を受けるだけですので、全部で1時間もあれば終わってしまいます。
専有部の確認にどのくらいの時間をかければいいのか?これには部屋の大きさもあるし、気構えあるし、定まったものがあるわけではありませんが、30分では短すぎると思います。最低でも1時間、出来れば2時間ぐらいは見てもらいたいです。そんな長時間何をしてるの?と思う人がいるかもしれません。でも、長いローンで返却していく高額な資産です。その資産の最初で最後の確認と思えば、時間もかけるべきとなります。
業者が横に付いている場合には、自分のペースで観察することが出来ないので、少し自分達だけで見せて下さい、とお願いするのが良いでしょう。自分のペースで、ゆっくりと観察していくと、それまでに気が付かなかった不具合が見えてきます。そして、気になるところがあれば、遠慮なく、何でも指摘することです。世界に一つのあなたのマイホームですから。(12)
一戸建てやマンションの内覧会には何を持っていけば良いのでしょう?内覧会とは、買主による引渡し前の最後の検査ですので、後はない、という心構えで臨むべきです。このような大事な内覧会に携行した方が良いものを、以下にご紹介します。
1.チラシ、間取り図、パンフレット類:これらは契約図書で必携品です。内覧会は図書との照合です。
2.間取り図のコピー:カーテン、洗濯機、冷蔵庫置き場などの寸法を書き入れます。
3.懐中電灯:照明は充分ではないので、これも必需品。人数分あると便利です。
4.メジャー:2m以上計れれば良いです。
5.デジカメ:大事な不具合の箇所などを撮っておきましょう。
6.付箋:不具合の箇所に貼っていきますが、通常、売主が準備しています。
7.筆記用具:寸法を書き入れたりする時に使います。
8.印鑑:三文判で良いです。内覧シート等、内覧会では印を押す書類があります。
9.タオル:タオル掛けの様子を見たり、水道を出した際のふき取り等に使います。
10.厚手の靴下、スリッパ:特に冬場の内覧会では、厚手の靴下は必需品です。スリッパは引きずりますと、塗って間もないワックスに線上の細い傷が出来てしまいます。
必携品はこんなところです。以上に加え、以下の物もお考えになっておくと宜しいです。
➀脚立:持ち運びが大変です。売主にお願いしておけば、貸してくれる場合もあります。
➁おやつ:内覧会が長くなるとお腹も減ります。おにぎりでもあると頑張れます。但し、部屋内は飲食禁止です。写真は、内覧会に持参した方が良いと思われるものです。左から、巻尺、懐中電灯、タオル、そして、白く小さなものは、げき落ちクンと呼ばれる汚れ落しのスポンジです。簡単に取れる汚れはこれを使います。ただ、こすり過ぎに注意です。(774)
内覧会の日が迫ってきますと、何を調べたりしておけば良いのか心配になってきます。内覧会情報はいろいろありますが、これだ!と言うのはなかなかありません。いろんな情報を知ることは大事ですが、時間もかかります。また情報を沢山得ても、整理されていないと、有効に使えません。そこで、内覧会までに、ここだけはしっかりと再確認しておくべき要点を、以下書き出してみます。
➀パンフレットや契約書類をもう一度、隅から隅まで目を通しておく。大事な点はマークしておく。
➁オプションについて、その内容を把握する。自分が頼んだものの再確認。
➂モデルルームの状況を再認識する。デジカメや動画があれば見直す。
内覧会では、キズやヨゴレもチェックしますが、より大事なのは、部屋の作り方です。部屋の作り方はパンフレット及びモデルルームに遵守していなければなりません。買主はパンフレットとモデルルームを見て、購入の契約をしているからです。従い、パンフレットとモデルルームは契約条件となります。それらと相異している箇所があれば、売主は、原則、無条件で、その部分を直さねばなりません。
しかしながら、建物と言うのは納まりの関係から、設計書通り作れないこともあります。作って行くうちに、変更せざるを得なくなるのです。そのような変更があれば、内覧会の冒頭、売主からパンフレットとの変更点が説明されます。その際は、必ず現場を見ながら説明を受け、変更箇所の確認及び変更の理由を明確にしておくべきです。説明がなければ、パンフレットからの変更はありませんでしたか?と尋ねてみて下さい。(08)
写真は中古のマンションの購入前の検査で撮りました。写したところは玄関ドア上部のクローザーです。クローザーとはドアの開閉をスムーズに行うためのものです。ドアにブレーキをかけるために大きな力が掛かるので、玄関の枠に4個のビスで留められているようになっています。
ここでご覧頂きたいのは、ビスがない、と書いてあるところです。本来なら、ここにもビスが入っていなければなりません。白い枠の方にビス穴がないので、建設当初からここにビスを入れるのを忘れたのでしょう。ビスが1個不足しているので、他のビスも緩んできています。こうなると、玄関ドアの開閉はスムーズではなくなります。このような場合、誰が負担して直すべきなのでしょうか?
玄関ドアのスムーザーは標準管理規約では、専用使用権付きの共用部分となります。共用部分ですから資産は管理組合に属します。ただ、専用使用権が付いていますので、普通の修理については、使用する者(専有使用権を有する者)が行うことになります。写真の例では、新築であれば勿論売主負担、中古の場合であれば、ビス1本のことですから買主負担としても良いでしょう。(7317)
旧年中はブログに訪問して頂きましてありがとうございました。今年も頑張って、一戸建てやマンションの内覧会、並びに住まいに関する記事を書いて行こうと思います。今年の一年の計は、「人の気持ちを知る努力」としました。青空の下、新しく明けた希望の年、何卒よろしくお願い申し上げます。