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直しても、元に戻らないものも・・・

2023年09月28日 09時59分35秒 | 建 具 編

マンションや戸建の部屋には、アルミ製品は、窓や面格子など多くの場所に使われています。内覧会でそのようなアルミ製品にキズを見つけたら、当然、直してもらいたくなります。きれいに直りますので、キズを見つけたら不具合として指摘するべきなのですが、アルミ製品の場合には、話はちょっと複雑です。
写真は、マンションのベランダへ出るアルミドアの表面に、多くのこすり傷があったので、それを補修しているところです。補修の仕方は、写真のようなパテを傷の部分に塗りこみます。パテを塗りこんだら、その表面をサンドペーパーで滑らかにします。そして、アルミと同じ色の塗料を全体的に噴霧して仕上げです。車の傷を直す板金と同じです。補修をしますと、どこに傷かあったのか、全く分らなくなります。
ここまでは良いのですが、話が複雑と申し上げたのは、補修をすると微妙に表面の状態が変わってしまう、という点です。アルミ製品は押出し成型と言われる方法で作られます。要するに、トコロテンを作るように、押し出して成型するわけです。押し出される際に、独特のツヤとヘアラインと呼ばれる縦方向の繊細なスジが出来ます。錆び難い材料で塗装はしませんので、そのままで使われるわけです。
そういう表面を補修しますと、塗料を噴霧しますので、ツヤのある表面はなくなり、ほんの僅かですがザラザラした感じになってしまいます。また、本来塗装してないところを塗装しますので、長い間には色落ちの心配もあります。補修することによってキズは消えますが、元に戻らない部分もあります。ですので、アルミの表面のキズは、補修をするかしないか、キズの程度、位置によって変わってきます。(73)


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手付金、なるべく少ない方が・・・

2023年09月26日 15時09分54秒 | マイホーム購入時に

マイホームの購入は人生の一大事です。手付金を払って契約をした後でも、この家で本当に良いのだろうか?と悩む場合もあります。特に新築マンションなどでは、実際の部屋を見ることが出来ません。内覧会で初めて部屋の中に入ったら、こんなはずでは!なんてこともあるかもしれません。こうなると、この家を買って良いのだろうかと悩み込んでしまいます。事と次第によっては、解約しよう、となるかもしれません。
解約の際に、気になるのは手付金です。
この手付金は、民法上、解約手付となります、即ち、手付金を放棄すれば、売主が契約の履行に着手するまでは、契約の解除が出来る、というものです。ここでの売主の契約の履行とは、買主への部屋の引き渡しです。ですから、法律上は、部屋の引き渡しまでは、手付金放棄で解約出来るわけです。 手付金放棄と言っても、大きな金額ですから、そう簡単には出来ません。解約したいほどの部屋であれば、解約もしたい、手付ももったいない、これが買主の本音でしょう。でも、売主も、買主から手付金を受領したら、その部屋の営業活動は止め、解約されたら、再度販売活動をしなければなりません。その補償は必要となりますので、これが手付金で回収となるわけです。
マンションでも戸建でも、解約をするという事は、買主も売主も相当の負担を受けます。買主の側に立って言えば、マイホームの購入を決める時には、考え抜いて決めること、決めたら、なるべく手付金は少なくしておくことが得策となります。まだ決められないけど、予約をしておきたい場合は、より少ない金額での申込金にしておく手もあります。また、売主は、契約金額の2割を超える手付金は受領できません。手付金の上限は、法律上、決まっていますが、下限は決まっておりません。(712)

 


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ニオイを断ち切るには・・・

2023年09月22日 09時31分25秒 | トイレ編

内覧会では標準仕様になっていないものを要望しても原則実施してくれません。でも、売主に要望すると、実施くれる場合もあります。トイレの中で、実施してもらった方がいいな、と思われるシーリング(コーキングとも言い、隙間をゴムのようなもので埋めること)をご紹介します。
シーリングをした方が良いな、と思われる箇所は、トイレの便器と床の隙間です。便器を設置する際は、パッキンを置いて、その上に便器を置きます。ですので、床と便器の奥の方は隙間はないのですが、問題は、その外周りです。
特に家族の中に男の子がいますと、おしっこをする際に、便器の周りに飛び散ることがあります。床や壁は拭けるのですが、便器を伝わって、便器と床の隙間に入ったおしっこは、掃除が困難です。ここの部分から来るニオイを断ち切ることが出来ません。ですので、その隙間にも、シーリングをしてしまえば、おしっこが入っていかなくなります。そうすれば、掃除が楽になりますし、ニオイもなくなります。シールの色は白色が良いでしょう。
上の写真は、便器と床の隙間に白いシールを入れた後ですが、それほど目立ちません。(緑の矢印部分です)内覧会で要望しても、実施してくれない場合には、自分ですることも出来ます。シーリングが面倒であれば、ここの隙間にテープを貼る事をお進めします。ホームセンターに行きますと、このような隙間に貼るテープを売ってます。(0326)


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年をとると、転ばぬ先の杖が大事!

2023年09月19日 16時54分33秒 | 人生千夜一夜

人は誰でも、いずれは老いて、体力も落ち反応も鈍くなって行きます。家の中で転ばないように、転ばぬ先の杖、何かの対策が必要になってきます。厚労省の調査によりますと、2010年に「家庭内の不慮の事故」で死亡した65歳以上の11,429人のうち、家の中の平面上で転んだ人は1,278人、階段などで転んだ人が317人とのことです。家の中で転んで命を落としてしまう年配者が多くいることがわかります。
転びやすいところは、居間、廊下、階段、お風呂、玄関などです。トイレに向かって急いでいる時、夜中などの眠気がある時間帯、お酒を飲んだ時、体調がすぐれない時など転ぶ危険性が増します。左のイラストは転倒防止策を示したものです。すぐできる対策としては以下があります。

➀部屋の中の整理整頓。
➁スリッパを避ける。素足が感覚がつかめ滑りにくい。
➂階段のステップの先端に光るテープを貼る。
➃段差には「すりつけ板」と呼ばれる三角形の板を添える。
➄階段やお風呂など転倒の可能性が高いところは手すりを付ける。
以上は防止策なので、事故が起きる前に、対策を実施することが大事と思います。


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ドアの後ろに隠れては・・・

2023年09月11日 17時04分22秒 | 一戸建て限定 屋内編

写真は一戸建ての内覧会で撮りました。ご覧になって頂きたいのは、インターホンと書いた矢印部分です。インターホンパネルがこの位置ですと、ドアを開けている時には、都度閉めないとインターホンパネルが使えません。これでは不便です。
ここは建売り住宅ですが、インターホンパネルがこの位置では使いにくいと指摘したところ、移してくれることになりました。日常使用する設備の操作パネルが、使いにくいところに設置されている時には、売主に相談してみるのが大事と思います。(76)


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これは、まずいです!

2023年09月04日 17時16分35秒 | トイレ編

写真は、マンションの内覧会で、トイレ内のタオルリングを撮ったものです。赤い付箋が貼ってあるタオルリングを見て下さい。どうして、タオルリングをこのような位置に付けるのか・・・理解に苦しみます。
折角、収納の棚があるのに、これでは、リングが邪魔をしてしまいます。そして、トイレに限らず、タオル掛けというのは、なるべく手洗いに近い位置に付けるのが都合が良いです。洗った手は、濡れているので、早く拭きたいからです。他に適当なところがなければ別ですが、奥側に移すか、手前の壁でも良いでしょう。売主に、なんで、このようなところに付けたのですか?と聞いてみました。そしたら、「いや、これはまずいです」とのことでした。
結局、タオルリングを棚に掛からない位置まで移動する事になりました。細かいことですが、このようなタオル掛けの位置もチェックしてみて下さい。位置が気に入らなければ売主に移動をお願いすれば良いです。タオル掛けにも写真のようなタオルリング、タオルバー、いろいろと種類があります。トイレはリングタイプでも良いと思います。洗面所はタオルバーの方がタオルが乾きやすいので、出来れば、バータイプが好ましいと思います。(8613)


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100%買主の味方です。今までに2000戸以上のマンションや一戸建ての内覧会の全てに、私自身が立ち会ってきました。この経験に基づいて、内覧会では、あなたのマイホームを丸一日掛けて、隅から隅まで、低料金で丁寧に検査します。買主側の建築士として、損をしない、悔いを残さない、買主に安心を!これが私の信条です。お住まいになってからでも、不具合や不明な点が出ましたら、いつまでも無料でご相談に応じます。 新築・中古のマンションや一戸建ての購入、内覧会の立会い、お住まいの悩み、リフォーム工事、マンションの大規模修繕や管理費削減など、お住まいに関するご相談をお待ちしています。お問い合わせは、お電話:090-7811-4865、もしくはメール:tykyb@agate.plala.or.jpでお願い致します。