浴室の鏡の手入れの方法についてです。お風呂の鏡に水滴が付いて乾燥するサイクルを繰り返すと、鏡の表面が白くなってきて、うすい膜が張ったようになります。これは水あかと呼ばれ、お風呂の鏡だけでなく、キッチンなどの水回りにも発生します。この現象は、水道水に含まれるケイ酸やカルシウムが、空気と反応し、シリカや炭酸カルシウムになって蒸発せずに残ってしまうからです。
これらの水あかを除去するには、上の図の左から、①ティッシュに5%のクエン酸水か、食用酢を含ませ、水あかの上に貼る ②その上に乾燥防止にラップをかけ、30分~1時間ほどおく ③ラップをはがし、乾いた布か歯ブラシでこすって取る ④水で洗い流し、拭き取る、とのことです。そして、このような水あかを防ぐには、なるべく、鏡の表面に付いた水分をふき取り換気すること、鏡の表面を常に乾燥した状態にしておくことです。
一戸建て住宅の基礎は、ベタ基礎か布基礎、この2種類です。最近は、ほとんどがべた基礎になって来ています。ベタ基礎の方が除湿そして構造的な見地からも優れていると思います。
布基礎とは、柱の下の土台に沿って、布のように部分的に鉄筋コンクリートで施工する基礎です。部分的ですから、1階の床下は、地面の部分とコンクリートの部分とがあります。布基礎の場合、地面が床下に面しますので、地面の湿気の影響を受けます。一方、ベタ基礎とは、文字通り、床下全体をベターと鉄筋コンクリートで施工する方法です。ですので、床下には、地面が見えるところはなくなります。
写真は、新築戸建の1階の点検口を開けて見たところです。この基礎は布基礎です。従い、部分的に地面が見えます。地面は、雨や地下水の影響でほとんど濡れた状態になっています。その湿気を防ぐため、地面の上には、除湿シートを敷いてあるのですが、写真のように、めくれたり、端が充分でなかったり、図面通りにはいきません。また、買主の目が行きにくいところでもあります。
床下は、換気が不十分になりがちなところですので、特に湿気が問題になります。基礎はコンクリートですから、多少の湿気は問題ないですが、土台から上は木材ですので、湿気は困ります。こういうことを考えますと、布基礎よりベタ基礎の方が基礎の工法として優れていると思います。また、地震などで不同沈下した場合も、ベタ基礎の方が不同沈下を修正しやすいと言えます。(03)
写真はマンションの内覧会で撮りました。ご覧になって頂きたいのは、ベランダの手すり壁に取り付けられた3本の物干し金物です。一般的には、物干し金物は2本です。手前側の2本の物干し金物は普通の長さで、奥の1本は少し短めとなっています。
多くのマンションの内覧会に立ち会ってきましたが、ベランダに3本の物干し金物があるのを初めて見ました。でも、これなら便利でグッドアイデアと思います。特に小さなお子さんがいる場合には、洗濯物を干すところが多いのは助かります。使わない場合には、折っておけばそれ程邪魔にはなりません。ベランダは共用部になりますので、勝手に物干し金物を付けることは出来ません。マンション全体で、最初からこうなっていれば、問題はありません。(57)
写真は一戸建ての内覧会で撮りました。ご覧頂きたいのは青い付箋が貼ってあるメールボックスです。下に脚立が見えますが、ここは駐車場となっています。実はこの駐車場の奥行きが少なくて、大きな車は駐車できません。ですので、僅かでも駐車場の奥行きを取りたいところです。
そういう状況なのですが、更に悪いのは、このメールボックスの位置です。このような位置では、駐車場の奥行きを狭くしていますし、車があったら、人が前に来て、メールボックスを開けることも出来ないでしょう。
この家は建売りですが、事情を説明したら、納得してメールボックスを玄関側の壁に移動してくれることになりました。メールボックスは外壁にビス止めしてますので、ビス穴が残りますが、補修をすれば目立たなくなります。このような位置にメールボックスがあり、駐車などに問題が出る場合には、移動は出来ますので、売主に相談して下さい。(6116)
写真は戸建の内覧会で撮ったものです。写真の左側が玄関です。ここでご覧頂きたいのは、真ん中に写っている縦手すりです。手すりには縦と横の2種類があります。玄関から廊下への上がり部分に、手すりが付いていると便利です。
手すりは、年齢と共に、また、身体の状態によって、あれば間違いなく重宝します。ただ、手すりを後から設置する場合には、下地の有無を確認しなければなりません。下地に柱があれば問題ありませんが、そのような下地がない場合には、下地を入れ込む必要があります。そうなると工事費も増えます。ですので、手すりを後から付ける場合には、売主に下地の有無の確認をして下さい。
付ける手すりの位置の目安は、手すりの中心まで床から80~90㎝が目安です。付ける前に、実際に使いやすい位置を確認して付けるのが良いでしょう。手すりの長さは、60㎝以上が良いでしょう。手すりと壁の隙間は4㎝以上あれば、手すりを握った時に、手が壁に接しません。また、手すりの表面の材質は、金属製は冬に冷たくなるので、木製がお奨めです。(03)
写真は、マンションの内覧会でバスルームの窓を撮ったものです。窓の向こう側には景色が見えます。この部屋は4階の角部屋で、ビューバス仕様とで、お風呂に入りながら外の景色も楽しめる、というものでした。バスルームは部屋の北側にあります。このマンションの北側は空き地になっています。この部屋を契約した人は、将来、この空き地に何が建つのだろう?と不安ではありました。
そして、不安は的中し、隣の北側の敷地には、4階建ての家具屋さんが建築されること、5階は駐車場になることを、内覧会の時に知ることになります。いずれ、何かが建つかもしれないと思っていましたが、そうなるとビューバスどころではなくなってきてしまいます。
マンションをお買いになる場合、周りに空き地があれば、当然、将来何が建つか気になるところです。特に、外の景色を楽しむようなビューバス仕様となっている場合などには、注意が必要となってきます。契約時にそのような心配があったり、また、内覧会に行ってみて、どうも不安、という場合には、売主に対し、窓にブラインドなどの目隠しを設置してもらうように交渉すべきと思います。住む人達のプライバシーや生活を守ること、更に、快適に暮せることを最優先に考える事が、売主の使命と思いますので。(74)
この状態が、左の写真です。確かに、この棚の下に、お風呂のフタが収まれば、具合は良いです。もし、この棚を4㎝上げた場合、フタの収まりは良くなりますが、問題は、既に空いているビス穴の処理です。お風呂ですから、壁にも湯水がかかります。また、現場で穴を空けられるか、という点もあります。これらの点を売主と協議し、結論として、現状のままとなりました。
私も勉強になったのは、お風呂のフタを、お風呂に入っている時に、どこに置いておくか、という点です。お風呂のフタには、写真のようなクルクル式とパネル式とがあります。パネル式の場合は、お風呂に入っている際に、立てかけておくスペースが取られています。でも、クルクル式の場合には、お風呂に入っている時に、フタを置いておくスペースが確保されていないケースが多いです。モデルルームに行きましたら、このような点もチェックしてみて下さい。
写真は一戸建ての内覧会で撮りました。ご覧になって頂きたいのは、矢印で示したところで、キャップがないと書いてあります。これは、境界のネットフェンスの端部ですが、切断面がそのままになってしまっています。
このままでは、指などが触れると危険ですし、錆びても来るでしょう。ネットフェンスで端部処理したところは、キャップを付けるように売主に言って下さい。(93)
写真は、マンションの内覧会の後の確認会で撮りました。写した場所は、洋室のクローゼットの扉の下部です。ここの買主は、洋室にカーペットを敷こうと思っていました。そこで、気になっていたのが、部屋の扉やクローゼットの扉のフローリングとの隙間の高さです。
部屋の扉は、換気のために、扉とフローリングとの間には、アンダーカットと言いまして、15㎜ほどの隙間が設けられます。部屋の扉を閉めても、空気が流れるようにしてあるわけです。でも、クローゼットの扉にはそういう処置はする必要がないので、アンダーカットはありません。アンダーカットがありませんので、扉とフローリングとの隙間がほとんどない場合があります。隙間がないと、クローゼットの扉の開きの部分には、カーペットを敷きこめなくなります。これでは、段差が出来てしまいますし、見た目も悪いです。
内覧会の時点で、そのような指摘をしたところ、それでは、扉の寸法を短くしてあげましょう、と売主が言ってくれました。そして、写真のようになったわけです。写真では、フローリングとの隙間が約15㎜です。こうなったら、カーペットも、部屋の隅から隅まで敷き込むことが出来ます。このようなことをお考えの方は売主に相談するのが良いでしょう。お金がかかる可能性もあるので、購入時にこのような点も確認しておいた方が良いでしょう。(23)
写真は、モデルルームで、洗面室からバスルームを撮ったものです。ご覧のように、洗面所とバスルームとの間の壁、そして、バスルームの扉も透明です。これらはオプションとなっています。このように透明にしますと、お風呂が閉ざされた空間ではなくなって、広々感・開放感が出てきます。特に、お子さんが小さい時などは、安心で楽しいことでしょう。ただ、寒いから早くお風呂に入ろうと慌てると、ガラスに頭などをぶつけてしまうこともありそうです。また、お風呂では中ですべることもあります。そんな危険を予防するため、扉のガラスは強化ガラスとなっています。
見た目は開放感があって良いと思いますが、実際の生活ではどうなのでしょう?子供が大きくなることを考えると、一般的な曇りの模様が入ったアクリル板が良いかな、とも思います。このような透明ガラスのお風呂に入ったことはありませんが、お湯がたまると、湯気で中は見えなくなるものなのでしょう。でも、なんとなく、落ち着いてお風呂に入っていられないような気もしますが、いかがでしょうか?(72)