写真は、マンションの内覧会で、キッチン収納棚の観音開きの扉の上部を写したものです。洗面所やキッチンの棚類、下足入れ、クローゼット、トイレの吊り戸、三面鏡など、家の中の収納で、このように開く扉は多いです。左右の観音開きの扉の面合わせがきちっとしていないと、見た目も気になりますし、開ける時に指の先で触れた感じも悪いです。
左右の扉の上下や前後に段差があったり、扉の真ん中の数ミリの開きが微妙に平行でなかったり、このような扉のズレは、蝶番の調整で簡単に直りますので、内覧会では気になる箇所は指摘して直してもらって下さい。
ついでに、襖や障子、このような開け閉めする建具も、ちゃんと、スムーズに開閉できるか、そして、開閉した時に、枠との取り合い、建具の重なり具合など、縦横きちんと揃っているかも確認して下さい。細かい事ですが、建具は縦も横も、上も下も、前も後ろも、そろっている方が部屋が締まります。(7527)
写真は内覧会で撮りました。この部屋は4階です。窓の向こうには、コンクリートの高い擁壁がドンとそびえています。バルコニーに出て見ると、擁壁の高さは、ちょうど目の高さ程です。擁壁の上は緑豊かな雑木林となっています。でも、擁壁が視線の高さまであるので、窓から景色を見ても、ほとんど下の擁壁が目に入ってきて、綺麗な緑を楽しむことは半減してしまいます。
この部屋の買主は、この林の四季折々の風景を、4階であれば楽しめると思って、この部屋を買いました。でも、購入を決めてからも、窓からの景色が気になっていたので、工事中も何度も建築現場に来て、様子を確認しようとしました。しかしながら、工事中ということで、見ることは出来なかったそうです。そして、内覧会の日に、初めてこの景色を見ることが出来ました。この景色を見て、これでは・・・と落胆してしまいました。結局、4階では満足出来ず、5階の同じ位置の部屋が空いていたので、5階に移ることになりました。
このように、外の景色も含めて家をパンフレットだけで選ぶことはとても難しいものです。特に、この部屋のように、敷地が傾斜地で、山を切ってある場合には、窓から見える実際の景色を想像することは困難でしょう。このような場合は、モデルルームに行った際などに、図面を見せてもらい、建物だけでなく、建物の周りの状況、日照の状態、敷地の造成の方法などを、売主に確認してみること、また、建設中の現場に時々足を運んで、状況を確認することも大事だと思います。
写真は、マンションの内覧会で、バスルームのドアを撮ったものです。ここでご覧頂きたのは、ドアの上下に付いているバスタオル掛けです。このドアには、バスタオル掛け用のパイプが上下2本あります。一般的には1本が多いですが、付いてないケースもあります。モデルルームでは、どうなっているかも確認しておいた方が良いです。
この部屋も、標準では下の1本だけでした。オプションで、もう1本バスタオルパイプを1万円ほどで追加しました。これは便利です。こうすれば、子供は下、大人は上などの使い分けもできます。バスルーム前の洗面所には、とにかく、バスタオル、バスマット、タオル、場合によっては洗濯物などを掛けるパイプが欲しくなります。ホームセンターでタオル掛けを買ってきて、自分で付けることも出来ます。その場合、干したバスタオルが重ならないように、間隔に注意が要ります。
上に1本追加しただけですが、スペースの有効活用にもなり便利です。マイホームを購入される場合には、洗面所の中のタオル掛けが、どのような種類で、どの位置に付いているのかもご確認下さい。特に、建売の戸建の場合には、バスタオル掛けがドアにも壁にも付いていないことが多いです。(81.21)
写真はマンションの内覧会で撮りました。玄関ドアを相当な力で押し開いたところです。ここで気になるのは、玄関ドアの開き角度です。開き角度を見た感じでは、せいぜい80度程と思われます。この玄関ドアは180度近くまで開けても壁に当たりませんので、なんで、このような開き角度に設定したのか、理解に苦しみます。
普段の生活では支障はないと思いますが、問題は引っ越し時です。マンションですから、玄関から全ての荷物を入れなくてはなりません。ここの幅がネックになって、荷物が運び入れられなくなる可能性があります。玄関ドアは壁にぶつかるなどの支障がないなら、開き角度は120度くらい欲しいものです。そうすれば、玄関の枠の内法幅いっぱいまでの荷物が通せることになります。マンションを購入する際には、モデルルームや間取り図で、玄関ドアの開き角度も確認して下さい。(211)
間取り図だけから、家の立体的なイメージを描くのは難しいものです。モデルルームでは、是非、間取り図だけからでは読み取りにくい、立体的な部分の確認をしてみて下さい。間取り図と言うのは、部屋の作りを天井方向から眺めて見たものです。人の目の高さで下を見て、直接見えるところは実線、隠れている部分は点線で表されます。
例えば、写真のように、収納の上部に棚があって、その棚板の下にハンガーパイプが取り付けられている場合を考えてみましょう。天井から棚板は直接見えますので、棚板は実線、その下にあるハンガーパイプは点線となります。但し、複数の棚板がある場合には、全部を描き表せないので、枚数が表示されます。また、天井から見たことにしますと、梁があって、壁の厚さが分からなくなりますので、壁は実線、梁や下り天井(さがりてんじょう)は点線で表されます。間取り図では、実線と点線とが入り乱れて描き込まれますので、特に上下関係が分かりにくくなります。
モデルルームに行きましたら、平面的な間取り図からでは読み取りにくい箇所を、良く見て、確認して下さい。読み取りにくい箇所とは、縦方向のものです。例えば、押入れに枕棚はあるのか、収納の棚板の数、ハンガーパイプの有無と位置などです。このような箇所は、写真を撮り、間取り図に書き込んでおくと良いでしょう。(7.11)
写真は一戸建ての内覧会で撮りました。写したものは、収納の中にある棚を受けるガチャレール(棚柱とか棚受けレールとも呼ばれる)です。レールに開いた穴に棚受け金具を取り付け、その上に棚板を置きます。棚板の位置を上下に移動できますので、便利なものです。
レールには、棚受け金具を設置する四角い穴と、ビスを打ち込む丸い穴が開いています。棚板には、相当な物を載せますので、これを受けるレールはしっかりと固定されねばなりません。写真をご覧頂くと、上のビス穴にはビスがありますが、下のビス穴にはビスが入っていないのが分かると思います。細かいところですが、内覧会では、こういう箇所もチェックして、ビスがなければ入れるように指示して下さい。(2012)
あけまして おめでとう ございます
旧年中はブログに訪問して頂きましてありがとうございました。今年も頑張って、一戸建てやマンションの内覧会、並びにマンション管理に関する記事を書いて行こうと思います。今年の一年の計は、「コロナにうつらない、コロナをうつさない」としました。新しく明けた希望の年、何卒よろしくお願い申し上げます。