写真は中古マンションの内覧会で撮りました。このお部屋の購入を考えた人は、現在の住まいから近かったこと、1階で小さな庭があったこと、値段も手ごろであったこと、このような条件が合致したためです。でも、専門家から見てどうだろう?ということで、私に検査を依頼してきました。
私が中古マンションを検査する場合は、特に、共用部の設備と構造的な状態を確認します。専有部の内装や設備はリフォームをすれば、ほとんどが更新できるでしょう。しかしながら、マンションの場合、共用部の構造的な欠陥は、補修するのが非常に困難です。
写真の部屋は、洋室ですが、天井の斜め方向にクロスが破れています。クロスが破れている原因は、クロスの内側の床スラブ(床を支えている鉄筋コンクリート)にひび割れが生じているからです。この天井はクロスの直貼りです。つまり、二重天井ではなく、鉄筋コンクリートの床スラブの底面に直接クロスを貼っています。床スラブはこの上の階に住む人、そして生活に必要な品々の重さを支える構造体です。そこにこのようなひび割れが入っていては、構造体としての性能は相当に落ちてしまいます。私は、こういう部屋は買ってはダメ、と言いました。(3625)
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