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木を切るべきか、残すべきか…

2015年01月14日 17時48分43秒 | マンション管理組合

私のマンションで起きた植木論争をお届け致します。ある日、1階に住んでいる住民から理事会宛に要望書が届きました。内容は、ベランダの前の植木の葉が茂って日陰なってしまうので、伐採してくれ、というものでした。理事会が状況を見て、これじゃー確かに可愛そうだ、木を切るべきだ、となりました。
しかし、植木は共有財産ですから、勝手に切ることは出来ません。そこで、アンケートで住民の意見を聞いてみました。結果、1階の人は;切ってくれ、2階の人は;できれば切らないでくれ、3階以上の人は;残した方が良い、となりました。因みに、ここは11階建てのマンションです。つまり、1階の人は、木があると日影になるのでイヤだ、2階の人は、木の葉がベランダ越しに見えてきれいだ、3階以上の人は、木があった方が雰囲気が良い、このように考えているということです。マンションの合意形成は難しいことが分かります。マンションの決議は、基本的には多数決で決めていくこととなります。従い、2階以上の住民の人数の方が、はるかに多いのですから、木は残すことになってしまいます。
でも、1階の人達の気持も痛いほど分かります。冬の寒い日に、太陽の光が木の葉に遮られる、これはイヤです。管理組合として、状況によっては、多数決ではなく、少数であっても迷惑を蒙っている人を助けることも必要になります。いろいろ考えて、次のような説明文を付けて、住民の皆様の意見を聞くようにしました。その説明文は「ベランダの近くに植木が数本あります。これらの植木は、台風時、木が倒れて建物を損傷させる可能性があります。そういう可能性のある植木は切り詰めます」というものです。この方針に対して、強く反対する人はいませんでした。
管理組合の運営というのは、単純ではありません。時間の経過と共に、新たな問題も出てきます。また、その問題の解決もいろんな選択肢があります。私は、修繕委員として、長く管理組合に携わっていますが、状況によっては、多数決より、少人数でも迷惑を蒙っている人を助ける、そういう考え方が大事と思います。尚、本文と写真のマンションとは関係ありません。(71029)


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