ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

ドリーム No.609

2007年11月30日 00時49分17秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

少林寺拳法  橋本西支部道場通信

発行日 2007年11月29日(木)   発行・文責 長坂 徳久

【アンダー79①】

 

  アンダー79とは、「1979年以降生まれ」ということ。

  これを「ケイタイ世代」呼びます。

 

  1994年に固定電話の加入数が、携帯電話の新規加入数に抜かれた。このときケイタイ世代は15歳になりたててで、高校1年生になった年。

 彼らの多くがこの年に初めて携帯電話を持ち始め、さらにいえばパソコンより携帯電話に先に触れた、という仮説が立てられる。 

 

 ケイタイ世代の日常には、携帯電話があって当たり前。「財布を忘れてもお金を借りればすむけど、携帯電話を忘れたら代わりがきかない!」 真面目にそういう彼らは、それぐらい携帯電話に依存していることになる。

 しかし、それはすべて悪いことなのか? 知っておいてほしい、これは、おとなが作り出した今の文化なのだ。

 

  「最近の若者はなにを考えているのかよくわからない?」とよく聞く。なかには、自分のお子さんや自分の生徒、門下生のことも「なにを考えているのかよくわからない」という人たちもいる。

 お子さんのことは長坂がとやかくいうことではないにしろ、世間一般として、「今の若い子達は何を考えているかわからない。」といっているおとなたちは、少なくとも「わかろうとしていない」と長坂は思う。そして、わかろうとしない限りわかることはない。 

 ただし、子どもや若者のことをわかるということは、子どもたちや若者に媚びたり、妥協したりすることではない。子どもたちを守っていくために、おとなが知っておかなくてはいけないことがあるということ。おとなが子ども化することではない。

 

 さて、よく、耳にする言葉。

「若者たちは携帯電話に入れ込みすぎではないか。」

「そんなに携帯電話をいじる必要があるのか。」 

 長坂もそう思った時期がある。しかし、それは、若者に対する「偏見」であり、私たちの時代にケイタイがあれば、間違いなく同じことをしていただろう。そして、ケイタイがない代わりに、そのときその時代にあった様々なことをしてきた。それは、いいことにつけ、悪しきにつけである。

 

 長坂が、この「アンダー79」について、連載して書いておこうと思ったのには理由がある。

①おとなが子どもたちを少しでも理解できるように。守れるように。

②子どもたち、若者がおとな社会(儲けや性の世界)にだまされないように。

 

①はいまのケイタイ事情を語ることで、若者の考えていること、やっていることが見えてくる。見えてくると、「いまの子どもたち(若者)は宇宙人のようだ。」という言葉は出てこない。むしろ、「あ、自分にもそんな時代があったなー」と理解できるだろう。 

②は、若者に「たとえば、このサイトは、こういうふうなしくみをおとなが作っているんだよ。だから、無料で使用できるんだよ。でも、落とし穴もあるんだ。」ということを知っておいてほしいということ。そのことでよけいなトラブルは防げる。

 

 長坂には多くの情報が入る。

①教育という仕事をしている関係上、多くの専門家から情報が集まる。

②若者や子どもたち自身からも情報が入る。

③当然おとなからも情報が入る。 

④若者を市場(ゲーム、携帯)として仕事をしている人たちから情報が入る。

 

 中高生からすれば、「長坂先生、そんなことばらさないで! 子どもには子どもの世界があるのよ!」と思うだろう。

 しかし、はっきり言っておく。長坂は子どもたちの味方だ。中高生の味方だ。お父さん、お母さんと戦ってでもお子さんの味方だ。

 だからこそ、子どもたち(若者たち)には、きちんと常識や知っておいてもいい社会のしくみを理解しておいてほしい。

 反対に、保護者の方とは、指導者、保護者、子どもたちがうまく三位一体で成長できるように協力体制を築いておきたい。

 すべては自分の弟子、自分のお子さんのため。そして、社会、世の中のため。

 

 では、問題です。

 「着うた」「ワンセグ」「デコメ」「SNS」「モバゲー」「アバター」「プロフ」「アフィリエイト」「ケータイ小説」「お手伝いネットワーク」「パケ死」「ポイント」「モバG」「マナー着信音(マナーモードではありません。)」

 →いくつわかりますか?(これらは知っていて常識のケイタイ情報の範囲です。)


Power No.59

2007年11月28日 17時35分10秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園通信

発行日 2007年11月28日(水) 発行・文責 理事長 長坂徳久

【なぜベートーベンはこわい顔か?】

 

 パソコンでカラー印刷した写真を見せて、

 

☆発問1  誰ですか?

 

 生徒「ベートーベン!」「エジソン!」「モーツァルト!」「音楽室で見たことある!」

 長坂『ベートーベンです。』

 

☆発問2  この写真を見て、わかったこと、気づいたこと、思ったことをできるだけた       くさんノートに箇条書きしなさい。

 

 指名なし発表をさせた。

 

☆説明1  この写真は、こわい顔をしているといわれています。実はベートーベンはわざとこわい顔をしているのです。その理由を考えてノートに書いてごらんなさい。

 

「真剣に作曲をしている。」「うまく作曲ができないから。」「なにかいやなことがあった。」

 

☆語り1  ベートーベンはピアノの天才と言われていました。その絶頂期にベートーベンは耳が聞こえなくなってしまいます。しかし、ベートーベンの名曲は耳が聞こえなくなってからのものが多いのです。ベートーベンぐらいの音楽家になると耳が聞こえなくても、ピアノが弾けなくても、作曲ができたのだそうです。しかし、ベートーベンは自分自身で、耳が聞こえないなんていうことは、「音楽家としては恥だ・・」と思っていました。だから、そのことを他人にあまり知られたくありませんでした。わざと普段からこわい顔をして、他人をあまり近づけないようにしていたのです。そのことを友人や知人に詫びた手紙がのちに発見されています。

 

☆指示3  そのときのベートーベンになったつもりで、友達に手紙を書いてごらんなさい。

 

 書いた人から長坂に見せに来させた。

 

☆発問3  君たちにも、これは他人には知られたくない、これは他人から言われたらいやだと言うことはありますか?あればノートに書いてごらんなさい。発表はしなくてかまいません。たとえば、先生ならチックのことを言われたらいやだし、つらいです。

 

☆指示4  もし発表してもいいとう人がいれば手を挙げてください。

 

 みんな首を振っていた。しかし、一人だけ手を挙げたので指名した。

 「ちびと言われること。」

『それはいやだよね。勇気を出してよく発表しました。ありがとう。』

 

☆語り2 その人の苦しみはその人にしかわからないことがあります。その人が言われていやだと思っていることは、やはり言ってはいけないのです。

 

☆ハンデ(自分の弱いところ)と板書

 

☆語り3  誰でもなにかハンデがあります。それを、「自分のダメなところ」と思う人には、それは、“コンプレックス”となります。反対に、それも自分らしさだと思う人には、それは“個性”となります。どちらにするかは、君たち自身です。

 

☆指示5 今日の授業から学んだことを書きなさい。

 

 道徳の授業の場合は「感想」ではなく、「学んだこと」を書かせるというのがポイント。  

 この授業を長坂は6時からの生徒に行った。(長坂の創作授業。5分で作った。)

 そのときに、土橋先生に指示。 『同じ授業を7時からの生徒に土橋がしてください。』  

 一番真剣に授業を受けていたのは土橋先生だったことはいうまでもない。


今日のドリームコース。

2007年11月28日 02時16分35秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)
今日のドリームコース(火曜日)は、6時15分から。

5時45分ぐらいに開館しようと思っていました。
それまでに食事しておこうと思い、近くのラーメン屋に行こうとしたとき、二年生の男の子(生徒)がきました。

「先生、まだ体育館あけへんの?」
「まだやで。もう行って来たん?」
「うん。」
「もう食べた?」
「もう食べてきた。先生、どこへいくん?」
「ちょっとラーメン食べてくるわ。行くか?」
「うん、いい。中で本読んどく。」(ドリーム会館の中)

で、わたしは急いで食べてきました。

まだ、時間は5時15分ぐらいでしたが、その子に、
「もういくか? 一緒にドッヂビーでキャッチボールしよう!」
「うん、やりたい!」

そして、二人で体育館にいき、ドッヂビーでキャッチボール。

すると、時間がたってくると生徒が少しずつ増えてきます。
ドッヂビーの中当てへと変更してみんなで遊びました。

その後、今日中に仕上げて地元の地域紙へ送らなくてはいけない原稿があったため、わたしは事務所へ戻り、他の指導員がドリームコースの指導にあたってくれました。


途中、22時ごろに、少林寺拳法の古い弟子が訪ねてきて歓談。気がつくと、0時でした。

いま、その原稿が仕上がったところです。

Power No.58

2007年11月27日 20時59分04秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園通信

発行日 2007年11月27日(火) 発行・文責 理事長 長坂徳久

 【メンタルトレーニングも長所伸展を!】

  作文教室でのこと。サッカーの選手が多いため、この日はサッカーのメンタルトレーニングと作文指導をミックスさせてみました。

  次のように実施しました。

指示① 日曜日の試合のことをマインドマップにしなさい。

指示② 今の自分の生活にとって大切なものを10個書きなさい。順番は関係ありま せん。

指示③ その10個に順番をつけなさい。一番大切なものが一番、次が二番です。

指示④ 「強いチーム」と聞いて、思い浮かぶことを10個書きなさい。

指示⑤ その10個に大切だと思う順に順番をつけなさい。

指示⑥ 3年後の自分を想像して書きなさい。(主にサッカーのこと)

指示⑦ 5年後の自分を想像して書きなさい。(同)

指示⑧ 10年後の自分を想像して書きなさい。(同)

指示⑨ 20年後の自分を想像して書きなさい。(同)

指示⑩ 30年後の自分を想像して書きなさい。(同)

指示⑪ 50年後の自分を想像して書きなさい。(同)

10年後にプロになっているという子に聞きました。

 『どれぐらいイメージできる?』

 「少し。」

 『じゃあ、お前がプロになれる可能性は少しだけあります。はっきりイメージができる ようになったら、きっと本当にプロになれるでしょう。そのためにいつもイメージする訓練をしなさい。』 

※イメージは一番大切です。そして、一番難しいともいえます。

 

指示⑫ サッカーの「自分のいいところ」と「悪いところ」を箇条書きで書きます。               このように書きます。    

           ○いいところ(例、シュートが打てる。)    

           ●悪いところ(例、ドリブルが苦手。)

いいところをできるだけたくさん書きなさい。悪いところはあまり書かなくてもいいです。

指示⑬   自分のチームのいいところと悪いところを同じように書きます。

指示⑭   自分が、今サッカーの試合でできること、やりたいことを3つ書きなさい。

 

  この日のポイントは、指示⑫⑬の下線の指示です。

  普通の指導なら、

 「悪いところをたくさん書きなさい。」

 というでしょう。

 もしかすると、

 「悪いところだけを書きなさい。(いいなさい)」

 というかもしれません。

   しかし、この、「いいところをたくさん書きなさい。」の指示で、こどもたちは、自分が本当に悪いと思っていること(課題)はちゃんと書きます。

   悪いところを指摘するのではなく、いいところをたくさん気づかせることにより、ポジティブな気持ちになり、

「じゃあ、あとは、この悪いところを直せばもっとよくなるんだ!」

   というさらにポジティブな気持ちになれるのです。

   つまり、「長所伸展」(いいところをほめて伸ばす。)です。 

   反対は「短所是正」(悪いところを指摘して直す。→実は直らない。ただし、やる気はなくしていく。つまり、ダブルのマイナス。)

 

   「いいところとわるいところを書きなさい。いいところのほうをたくさん書きなさい。」は生活(家庭や学校)での指導にも効果があります。


三年先の稽古

2007年11月27日 02時32分28秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

拳士には、

「三年先の稽古をしよう!」

と話します。

三年後のための稽古ということです。相撲の世界で使われる言葉です。
向山先生も著書の中でよく述べられています。

だから、12/9の大会も今年は組演武、団体演武、単独演武ともに全部左右反対で行わせています。
ただし、高学年A(6年生)、B(5年生)は、ファイナリストの団体演武を少し変えているだけ。左右はいじっていない。

また、ちょっと無理があると思うペアの構成は、もとのままにいくつかだけ戻したりもしていますが、みんな違和感なくがんばっています。

最初はやりにくそうでしたが(特に高学年が)、なとかさまにはなってきました。

おとなが思う以上にこどもたちは、左右は問題ないようです。日ごろの昇級試験などの技術も左右行わせていますからね。

拳士には、

「三年先の稽古。今の大会のためだけの稽古はしないでおこう!」

と話しています。

今日の学科

2007年11月27日 01時33分27秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

今日の少林寺拳法の学科(少年部)。

↓の本日発行のドリームを長坂が読みました。

ピンチの裏側の詩を読む前に指示。

☆指示①いまから詩を読みます。全員に思ったことを発表してもらいます。

☆指示②もう一度読みます。

☆指示③円になって真ん中を向きなさい。

☆指示④指名なし発表をします。はじめ。

しばらくして、初段の6年生が発表。

内容はどうでもいいのだ。いまは「指名なし発表をする」という練習。

「さすが、まーくん、一番に発表する子は三倍すごい!」

しばらく、ファイナリストの発表が続く(慣れているのだ)。

そして、やはり育夢学園ドリームコースにきている子達が次に続く。(これも普段の修練で慣れているのだ。)

しかし、半数の拳士は発表しようとしない。

☆指示⑤ あと一分。それまでに発表した人はドッヂビーをします。

あまりいい指示(指導)ではない。目先の指導だ。

しかし、この指示で、一斉に発表しようとしはじめる。

☆指示⑥時間です。いま発表した人はドッヂビーをしていなさい。発表できなかった人は、先生のところへ来なさい。

そして、その子たちだけで、もう一度同じように発表させた。発表した子から順にドッヂビーに入れていく。

まだまだ、指名なし討論ができる道場づくりまではほど遠い。

拳士のせいではない。指導力不足だ。

ドリーム No.608 きみたちへ 9

2007年11月26日 16時41分07秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

 少林寺拳法  橋本西支部道場通信

発行日 2007年11月26日(月)   発行・文責 長坂 徳久   

※ 《きみたちへ》は子どもに向けた通信(つうしん)です。発行している通信にはルビをふっています。

【ピンチの裏側】   

 やあ、きみたち! 元気ですか?!  

 昨日、元世界一の青山展明さん(この前の全国大会でまた最優秀・日本一になりました。)と範子さんが来てくれました。お子さんの、らいきくん(四歳とれおくん(二歳)も一緒に来ました。

 さすがに世界一同士の子どもなので、らいきくんの運動能力は抜群です。すでに、跳び箱、逆上がりができるそうです。

 また、三歳のときに、こまなしの自転車にいきなり最初から乗れたそうです。一回もこけずにです。先生の見た限り、らいきくんは、イチロークラスの素質があります。すでに、正中線もきれいです。

 ちなみに、道場に来ていた友也くんは、らいきくんに、なんども飛び蹴りを食らわされていました。(ワラ)

 さあ、今日は、次の詩を紹介しよう。    

 高校野球の夏の甲子園大会優勝した「佐賀北高校」のベンチに貼られていた事で有名になった詩です。山本よしきという人がつくった詩です。いま、本も出ています。

【ピンチの裏側】

神様は決して   

ピンチだけを  

お与えにならない

ピンチの裏側に必ず   

ピンチと同じ大きさの

チャンスを用意して  

くださっている

ぐちをこぼしたり  

やけを起こすと  

チャンスを見つける  

目がくもり

ピンチを切り抜けるエネルギーさえ  

失せてしまう

ピンチはチャンス  

どっしりかまえて  

ピンチの裏側に  

用意されている

チャンスを見つけよう

 

(ここからは、保護者の方へ)

 多くの弟子や生徒、その保護者、関係者、がいる。

 今が幸せな者もいる。反対に、いま悩んでいる者、辛い目にあっている者もいる。  

 当事者の気持ちは、本人にしかわからない。

 でも、ピンチの裏側には本当にチャンスがある。

 ピンチは神様からのテスト。

 ピンチをたくさん経験した者ほど、たくさんのチャンスを得ることができる。

 大変なピンチを迎えた者ほど、その裏側にある、大きな、大きなチャンスをつかむことができる。

 大変なときは確かにある。

 そしてそれはどうすることも、どうしてあげることもできないことがある。

 でも間違いなく、それは経過する。台風と同じように、通り過ぎていくのだ。


昇級試験

2007年11月24日 22時03分23秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)
いま、二階の道場で、「三級昇級試験」を行っています。

受験しているのは、中学生、高校生全員。

そうです。一番下は、二級拳士。一番上は二段拳士。

つまり、全員「再受験」です。

当然、正式な昇級試験ではありません。それをクリアして、みんないまの級、段にあるのですから。

しかし、不合格になると、3級のレベルにないということなので、「白帯」に戻すと宣言してあります。

次のとおり。

①うちは、少年部で初段を取っている中高生が多く、一般部科目で習っていない技もある。

②また、少年部で稽古、受験しているので、技も、「できていればいい」というようなレベルなのが正直なところ。

③このままでは、いま初段の拳士は、二段にいけませんし、少年部一級までとった拳士も、いつまでも初段がとれません。

④そこで、全員一緒に、「もう一度一般三級から稽古していこう。」ということにしました。

⑤そして、実際に「本当の昇級試験」のように試験します。

⑥当然、できていて当然なので次の合格ラインです。

・85点以上を合格とする。(通常は七割ですね。だから、八割五分ということ。)かなり厳しいです。
・三級実施科目以外の履修科目(送小手、送巻天秤など)もすべて試験する。
・技は、左右を行う。
・攻者、守者ともに、「弱い攻撃・反撃」(つまり形だけの技)はすべて、不合格点。「気合」が入っていない場合も不合格点。
・不合格者は、追試験を重ねていく。


このシステムを、次は「二級」→「一級」→「初段」とすすめていきます。

拳士には、

「本物の初段になれ!」

と叱咤しています。

それは、「自分で自信をもてる「初段」であれ!」

ということ。

少林寺拳法の資格は、取れればいいというライセンスではない。

少なくともその資格(武階)にふさしわしい実力は身につけたい。身につけさせてあげたい。

以前、「本物」の話をしていて、

「君達は、本物の五級にならなくてはいけない。」

と話したところ、拳士が日記で、

「ぼくは、一生懸命にがんばって本物の五級になります。
 先生も本物の六段になってください。」

と書いてありました。

笑い話のようですが、でも、これって重要なことだと思っています。

終了

2007年11月23日 16時16分38秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)
ドッヂビー大会、終了。

まだまだ、ドッヂビーは知られていません。

しかし、本当に面白くかつ誰でもできる

ニュースポーツの一種です。

ドッヂビーディスクをつかった、

「アルティメット」

も超面白いです。

また、ディスクをつかって、ベースボールもできます。

さて、結果は、高学年は三チーム中三位。でも、僅差でかなり惜しかった。

みんなよくがんばりました。

中学年は、六チーム中三位と五位。

去年よりもみんな成長していて、立派でした。

祝日のなか、ご参加ありがとうございました。

指導者の分をわきまえる

2007年11月23日 02時17分07秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

指導するのが嫌になることはありませんか?


稽古にいくのが嫌だと思うことはありませんか?

などと聞かれることがよくあります。


同業の方々からよく聞かれます。


長坂は、答えます。

「ないですね。」


でも、それは指導や指導者というものが簡単であり、大変ではないということではありません。


指導者は、「9」大変で、苦労していても、


「1」嬉しいことや感動することがあれば、それだけですべて清算されるのだ。
それだけで、楽しく日々の指導につくことができる。


そして、指導者の何よりの幸せは、


教えている子どもたちやその保護者の方々の嬉しそうな顔、喜んでいる姿を見たときだ。


すべてはそれで、吹き飛ばされる。

魔の11月

2007年11月23日 00時34分45秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

学校でよく言われる言葉。

9月、10月の行事、イベントの集中した時期が終わり、疲れが出たり、中だるみになる。

そして、大小さまざまな問題が起こる。

それが、「魔の11月」

うちの拳士や生徒もお疲れモードが多い。

特に六年生。

運動会、秋祭り、陸上記録会、各種スポーツの大会などなど。

空虚な感じだろうか。

そういえば、私にもある。

なんとなく、パソコンの書き込みやブログ、通信の筆が進まないとき。

本をあまり読む気にならないとき。

など。

まあ、経過させるない。

台風と一緒。過ぎてしまえばまた晴天がくる。

明日は、市内ドッヂビー大会。

私はなにもしない・・つもり。(でも、たぶん必死になって声を嗄らしながら観戦していると思う。)

ドリーム No.607

2007年11月22日 23時19分17秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

少林寺拳法  橋本西支部道場通信

発行日 2007年11月22日(木)  発行・文責 長坂 徳久

【我思う 指導の醍醐味 またひとつ】

①ミニ法話より。

『鎮魂行の「聖句」はある人が言った言葉が使われています。誰でしょう?』

「長坂先生!」

『違います。』

「開祖・宗道臣先生!」

『違います。もっと昔の人。』

「一休さん。」

『もっと昔の人。』

「聖徳太子!」

「達磨大師!」

「はだしのゲン!」

『なんでやねん!』

「小島よしお!」

『ふざけてはいけません。○○は真剣に、はだしのゲンと言ったんですよ。ねぇ?」(ここで止めないと、あとは延々とおふざけの回答が続くことになる。)

 「釈迦。」(慎くん明答。)

 「そう、お釈迦さま。釈尊です。正確には釈迦牟尼世尊です。」

 

②ブログより一昔前は平等に教えていないとクレームがついた。

今は、平等に教えていると、クレームはつかないが、うまくはいかない。

つまり、その子に応じた指導をしないといけないということ。技や勉強ができないことはそんなに難しく考えなくても指導できる。先輩先生方の追試をしたり、自分の経験則を当てはめていけば、なんとかなる。

対人関係を築けない子に対しては、やはりTPOに応じて配慮や調整が必要だ。

しかし、その子だけをなんとかしよう、変えていこうとはしない。

反対に周囲を変える。

多勢の反応のいい子たちの方へアプローチをかける。その子たちは簡単に応用変化してくれる。

すると、対人関係をつくれない、対人関係が苦手な子も、いつの間にか、いい方向に馴染んでいく。

波動は高い方から低い方に流れる。

高い(多い)波動は、低い(少ない)波動を飲み込んでいけるからだ。

優位な波動は、劣位の波動をコントロールできる(船井幸雄の言葉)ということ。  

実は、マイノリティ(少数派)こそ変わりにくい。マジョリティー(多数派)は変化しやすい。

それも指導のコツかもしれない。

③雑感

長坂の指導は厳しいと思われているふしもあります。

「返事」「あいさつ」「行動」「感謝」・・この四つについては厳しいです。反対に、この四つ以外には厳しくありません。

「やらない」ことには厳しいが、「できないこと」にはまったく何も言わない。

Aチーム、中学生、高校生、社会人、指導者になればなるほど、そのときの状況判断、TPOに応じた行動、言葉を厳しく、高く指導します。

それは、少林寺拳法で教えなければ、今はどこも教えているところがないからです。だから「少林寺拳法で覚えろ。」と言います。

 

反対に、低学年や幼児を教えるときは、長坂は本当にやさしくなります。と同時に楽しい稽古になります。稽古自体が楽しくなるという指導技術を使います。

だから、「休憩」と言っても、「もっとやりたい!」というようになります。こどもたちは、純粋なので、「がんばりたい」のです。

長坂の指導は、個別評定が多いので、拳士たちが「よし!」「やったー!」「ラッキー!」という大喜びする場面が多々あります。

それは、日ごろからの「返事・挨拶・行動・感謝」の徹底と、小さい子ほど「おおげさなぐらいにほめる」という指導が根本にあるからです。

 

④亮太郎くん(s小学校・5年生) 初段合格 おめでとうございます!

(特筆すべき点のみ掲載します。)

・亮太郎くんは、自ら他府県の拳士たちに挨拶していたそうです。(倉敷葦高道院の掲示板参照) 長坂が彼と一緒にいた時間はわずかしかありません。

・ 試験が終わり、昼食後、長坂が他の方々と談笑していると、自分ひとりで、本部外の大雁塔(七重の塔・少林寺拳法の歴史資料館)を「ひとりで見てきました。」と。

びっくりしました。自分だけでなかなかそこまでできません。感心でした。

・ 指導者(中学生以上)にお土産を買ってくれていました。(買ったことも長坂は知りませんでした。)

・ 時間は守るし、先を読んで、空気を読んで行動できます。そして、わからないことは聞いてきます。

・ まったく手のかからない楽しい引率でした。ちなみに、一番大変だった引率は、○田○明くんの高1のときの引率です。ホテルに家の鍵を忘れてくる、土産を電車に忘れてくる、気づいたらいない・・などなど。(笑)

・亮太郎くんは初段ふさわしい「行動・感謝」のできる拳士に成長していました。

 《笑って許して・長坂の一句》

わりと喜んでもらえたのでまた載せました。

・阿部寛 お前もついに 結婚か 残るは東 福山長坂

※東→東山紀之  ※福山→福山雅治

・カップめん 待つ3分が もどかしく 君の名前を ひとり口ごむ

・ドリームで 大技成功 させてみりゃ いまのはまぐれと 子等に言われる

・少林寺  夢を追いかけ  まだひとり

・ダイエット コムサの時計 ゆるくなり 

・いまひとり  五年後ひとり ああひとり ひとりのほうが ゆったり寝れる

・今日までは  夢を追いかけ ひとり旅 いつかあの空 ふたりで目指す

 


2007/11/22

2007年11月22日 02時36分02秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

一昔前は平等に教えていないとクレームがついた。



今は、平等に教えていると、クレームはつかないが、うまくはいかない。


つまり、その子に応じた指導をしないといけないということ。


技や勉強ができないことはそんなに難しく考えなくても指導できる。


先輩先生方の追試をしたり、自分の経験則を当てはめていけば、なんとかなる。


対人関係を築けない子に対しては、やはりTPOに応じて配慮や調整が必要だ。


しかし、その子だけをなんとかしよう、変えていこうとはしない。


反対に周囲を変える。多勢の反応のいい子たちへアプローチをかける。

その子たちは簡単に応用変化してくれる。


すると、対人関係をつくれない、苦手な子も、いつの間にか、いい方向に馴染んでいく。


波動は高い方から低い方に流れる。


高い(多い)波動は、低い(少ない)波動を飲み込んでいけるからだ。


優位な波動は、劣位の波動をコントロールできるということ。


マイノリティ(少数派)こそ変わりにくい。


マジョリティー(多数派)は変化しやすい。してくれる。


それも指導のコツかもしれない。