ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

ドリーム No.606

2007年11月16日 01時08分15秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

少林寺拳法  橋本西支部 道場通信

発行日 2007年11月15日(木)   発行・文責 長坂 徳久

 【献血には(    )がある】

(11/10の法話より。土曜日は中学生も参加しているので、それ用の法話。)

 次の言葉を板書  『献血』

指示① 読んでごらんなさい。

小学生はなかなか読めないようだ。高学年、中学生が「けんけつ」と読む。

発問①「献血」のことで知っていることをノートに書いて御覧なさい。

拳士が発表した。意味がわからない拳士も多い。長坂が献血について説明をした。

発問② 献血には(    )がある。(   )入る言葉を考えて文を完成させなさい。

拳士の回答。「献血には、やさしさがある。」「献血には、きまりがある。」「献血には、痛さがある。」「献血には愛がある。」

説明① どれもいい答えですね。先生が考えきた答えは、「献血には、定年があ る。」です。定年とは、「終わらなくてはいけない」ということです。たとえば、お仕事なら60歳で会社を辞めなくてはいけません。そのようなことを定年といいます。

発問③ 献血の定年は何歳でしょう?

「69歳!」(こうたろう(二年)くんが大正解!正解した本人が一番びっくりしている。)

こんなとき、うちの支部では自然と拍手が起こるようになっている。こうたろうくんは照れていた。(こうたろうくんは「おれ、法話が一番好きや!」といつも一番前に座ってくれる。)

語り① 献血の定年は69歳です。70歳の誕生日の前の日までしか献血ができません。

ある熊本県の女の人の話です。その人は、先日、659回目の献血を終えました。もう70歳になってしまうので、これがその人の最後の献血です。

その女の人が献血を始めたきっかけは、自分の娘を1800グラムで出産し、命の大切さを実感したことで、「人の役に立ちたい」と思い、2週間に一度の献血が始めたそうです。

その人は言っていました。「まだまだ元気だけど、きまりなので仕方ありません。今度は献血以外のことで人の役に立つことをしていきたいです。」

発問④ ほかに「定年があるもの」にはどんなことがありますか?これは、愚問(今日の法話にはいらない発問だった)。

子どもたちには難しい。長坂としては、小学校は6年生までや少年サッカーは小学校までというような回答を導きたかったが、うまく例を挙げられなかった。

発問⑤「では、定年がないものにはなにがありますか」

「息をすること」「人生」「人にやさしくすること」などの回答有。

語り②「少林寺拳法の開祖、宗道臣先生は、「少林寺拳法の修行に終わりはない。死ぬまでが修行だ。」と言いました。少林寺拳法には定年はありません。

さて、先生が今死ぬと、先生の眼は、今、眼の見えない誰かにあげることになっています。角膜移植です。そして、先生が死ぬと先生の腎臓も、いま腎臓が悪くて困っている人たちに使ってもらうようになっています。

「長坂徳久が死んだら、長坂徳久の眼(角膜)と腎臓は、他の人に提供します。」という手続きをしてあるのです。これを「アイバンク」「腎バンク」といいます。今から15年以上前からそのように手続きしています。そして、あと「骨髄バンク」というものにも登録しています。

つまり、先生が死んでも、反対に誰か助かる人たちがいるということです。

きみたちはまだ子どもなので、そんなことはできないでしょう。しかし、自分のできることで、世の中のため、人のためになることをいろいろとやってみてください。終わります。」