ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

Power No.58

2007年11月27日 20時59分04秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園通信

発行日 2007年11月27日(火) 発行・文責 理事長 長坂徳久

 【メンタルトレーニングも長所伸展を!】

  作文教室でのこと。サッカーの選手が多いため、この日はサッカーのメンタルトレーニングと作文指導をミックスさせてみました。

  次のように実施しました。

指示① 日曜日の試合のことをマインドマップにしなさい。

指示② 今の自分の生活にとって大切なものを10個書きなさい。順番は関係ありま せん。

指示③ その10個に順番をつけなさい。一番大切なものが一番、次が二番です。

指示④ 「強いチーム」と聞いて、思い浮かぶことを10個書きなさい。

指示⑤ その10個に大切だと思う順に順番をつけなさい。

指示⑥ 3年後の自分を想像して書きなさい。(主にサッカーのこと)

指示⑦ 5年後の自分を想像して書きなさい。(同)

指示⑧ 10年後の自分を想像して書きなさい。(同)

指示⑨ 20年後の自分を想像して書きなさい。(同)

指示⑩ 30年後の自分を想像して書きなさい。(同)

指示⑪ 50年後の自分を想像して書きなさい。(同)

10年後にプロになっているという子に聞きました。

 『どれぐらいイメージできる?』

 「少し。」

 『じゃあ、お前がプロになれる可能性は少しだけあります。はっきりイメージができる ようになったら、きっと本当にプロになれるでしょう。そのためにいつもイメージする訓練をしなさい。』 

※イメージは一番大切です。そして、一番難しいともいえます。

 

指示⑫ サッカーの「自分のいいところ」と「悪いところ」を箇条書きで書きます。               このように書きます。    

           ○いいところ(例、シュートが打てる。)    

           ●悪いところ(例、ドリブルが苦手。)

いいところをできるだけたくさん書きなさい。悪いところはあまり書かなくてもいいです。

指示⑬   自分のチームのいいところと悪いところを同じように書きます。

指示⑭   自分が、今サッカーの試合でできること、やりたいことを3つ書きなさい。

 

  この日のポイントは、指示⑫⑬の下線の指示です。

  普通の指導なら、

 「悪いところをたくさん書きなさい。」

 というでしょう。

 もしかすると、

 「悪いところだけを書きなさい。(いいなさい)」

 というかもしれません。

   しかし、この、「いいところをたくさん書きなさい。」の指示で、こどもたちは、自分が本当に悪いと思っていること(課題)はちゃんと書きます。

   悪いところを指摘するのではなく、いいところをたくさん気づかせることにより、ポジティブな気持ちになり、

「じゃあ、あとは、この悪いところを直せばもっとよくなるんだ!」

   というさらにポジティブな気持ちになれるのです。

   つまり、「長所伸展」(いいところをほめて伸ばす。)です。 

   反対は「短所是正」(悪いところを指摘して直す。→実は直らない。ただし、やる気はなくしていく。つまり、ダブルのマイナス。)

 

   「いいところとわるいところを書きなさい。いいところのほうをたくさん書きなさい。」は生活(家庭や学校)での指導にも効果があります。


三年先の稽古

2007年11月27日 02時32分28秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

拳士には、

「三年先の稽古をしよう!」

と話します。

三年後のための稽古ということです。相撲の世界で使われる言葉です。
向山先生も著書の中でよく述べられています。

だから、12/9の大会も今年は組演武、団体演武、単独演武ともに全部左右反対で行わせています。
ただし、高学年A(6年生)、B(5年生)は、ファイナリストの団体演武を少し変えているだけ。左右はいじっていない。

また、ちょっと無理があると思うペアの構成は、もとのままにいくつかだけ戻したりもしていますが、みんな違和感なくがんばっています。

最初はやりにくそうでしたが(特に高学年が)、なとかさまにはなってきました。

おとなが思う以上にこどもたちは、左右は問題ないようです。日ごろの昇級試験などの技術も左右行わせていますからね。

拳士には、

「三年先の稽古。今の大会のためだけの稽古はしないでおこう!」

と話しています。

今日の学科

2007年11月27日 01時33分27秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

今日の少林寺拳法の学科(少年部)。

↓の本日発行のドリームを長坂が読みました。

ピンチの裏側の詩を読む前に指示。

☆指示①いまから詩を読みます。全員に思ったことを発表してもらいます。

☆指示②もう一度読みます。

☆指示③円になって真ん中を向きなさい。

☆指示④指名なし発表をします。はじめ。

しばらくして、初段の6年生が発表。

内容はどうでもいいのだ。いまは「指名なし発表をする」という練習。

「さすが、まーくん、一番に発表する子は三倍すごい!」

しばらく、ファイナリストの発表が続く(慣れているのだ)。

そして、やはり育夢学園ドリームコースにきている子達が次に続く。(これも普段の修練で慣れているのだ。)

しかし、半数の拳士は発表しようとしない。

☆指示⑤ あと一分。それまでに発表した人はドッヂビーをします。

あまりいい指示(指導)ではない。目先の指導だ。

しかし、この指示で、一斉に発表しようとしはじめる。

☆指示⑥時間です。いま発表した人はドッヂビーをしていなさい。発表できなかった人は、先生のところへ来なさい。

そして、その子たちだけで、もう一度同じように発表させた。発表した子から順にドッヂビーに入れていく。

まだまだ、指名なし討論ができる道場づくりまではほど遠い。

拳士のせいではない。指導力不足だ。