ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

技術

2011年09月28日 02時20分23秒 | 教育・指導法
今日のブッダ


【技術を身につけ、それが人の役に立っている】


「自分はひとかどの人間になった」と思い上がることなく、広くさまざまな人の話を聞き、学ぶことをやめずにいられること。


これが最高の幸福。


生きてゆくために役立つ何かしらの技術を身につけていて、それが他人様の役に立っていること。


これが最高の幸福。


(経集261)

ご報告

2011年09月24日 00時24分14秒 | 教育・指導法
保護者が亡くなられた。


長坂と同じ歳。


はぐくむ学童(学童保育)三年生の姉弟(双子)のお母さん。


一年間に及ぶガン闘病。


なんとか治って欲しかった。


子どもたちのためにも。


一年前、「長坂先生にだけは言っておきます」とおっしゃって、病状を打ち明けてくれた。


「ガンなんです。手術はできないんですよ。」


かける言葉がなかった。


「あきらめないで下さい。」


そんな言葉しかかけられなかった。


「はい、まだ子どもたちも小さいので…最後まであきらめません。」


お母さんの希望で学校にも、他の学童指導員にも病気であることも伏せてきた。


なんとか治ってほしい。


いや、医学は進歩している大丈夫だ。


そう信じてきた。


その双子の子どもたちのことが毎日気にかかった。


でも、彼らは一生懸命にがんばった。


お母さんの病気のことも口に出さなかった。


ただただ、健気だった。


本当はすごく寂しかっただろう。


辛かっただろう。


声を出して泣きたかっただろう。


彼らは我慢してきた。


しかし、数回、いっぱいいっぱいになったのか、爆発してしまうことがあった。

知っているだけに長坂は切なかった。


ただ見守って、あたたかく包んでやることしかできなかった。


子どもたちも言葉には出さない。長坂も言葉には出さない。


でもお互いにわかっていた。


人の世は、無常である。


そんな健気な二人を残してでも、天はお母さんを連れていってしまった。


なんで?


なんでなん?


まだこれからやんか。



今日、指導員を伴い、お悔やみに行った。


安らかな寝顔だった。


お母さん、ゆっくりおやすみください。


心より、心より、ご冥福をお祈りしております。


微力ながら、二人の成長を支えていきます。
それだけはお約束いたします。


だから、どうか、ごゆっくりと安らかにお眠りください。


今まで、本当にありがとうございましたm(__)m


謹んで哀悼の意を表します。


合掌

今日の稽古

2011年09月23日 04時13分45秒 | 教育・指導法
7時~7時15分


作務(雑巾がけ10回)→平均台


7時15分~7時30分


アクティブストレッチ
どんちっち
座りどんちっち


鎮魂行


7時30分~45分


単独演武(覚えること)


※まず、予習させてある。(車の中で3分程度でできる)


45分~8時


1、2年生 乱捕


3年生以上 受身及びマット運動→自分達だけで行う。自分達だけでできるようなシステムがある。(なにを、どのように、どれぐらいやるかさえはっきりさせておけばよい。)


道場訓


1、2年生 終了


8時~8時15分


掃除→自由遊び


8時15~8時30分


単独演武


8時30分~8時45分


法話(授業)


8時45分~9時


乱捕


道場訓


作務


終わり


※うちは稽古でたくさんの用具を使うが、準備、片付け全部子どもたちが行う。(だれが、どのように行うかが決まっている。ただし、だれというのは固定されていないし、当番制でもない。)


※稽古メニューには入ってないが、この稽古時間内に全員(40人)が、次級の技を一技、履修及び習得(試験で合格するレベル)。毎回一技だけ進む。
→メニューに入っていないのは裏メニューで、平行して行っているから。全部中学生が教えている。


「橋本西教え方マニュアル(法形編)~門外秘~」


があるので、中学生でもまったく問題なく小学生を教えて、習得させることができる。


ただし、長坂がチェックする機会は必要。


プラン(長坂)


ドゥ(中学生)


チェック(長坂)


ということ。


門外秘としているのは中学生のためにやっているだけ。隠すつもりはない。少林寺拳法は共有化が大切。

欲しくて欲しくて

2011年09月03日 01時37分03秒 | 教育・指導法
今日のブッダ


欲しくて欲しくてたまらない相手をつくらないように。
欲しくて欲しくてたまらない相手が、
君の思い通りにならないとき。
とりわけ、その相手をいつか君が失わねばならぬとき。
そのとき、君の心には激痛が走るだろうから。


その「ホシイヨ、ホシイヨ」と
求めてばからの呪いから解き放たれたなら、
君の心は何にも縛られず、自由となる。


(法句経211)

早いですね!

2011年09月03日 01時30分22秒 | 教育・指導法
「はぐくむは早いですね!」


と。


一時過ぎに、和歌山県全域に、大雨・洪水・暴風警報が発令。


即学童保育としての対応を保護者と学校に入れた。


お迎えに来たお母さんが、「長坂先生は情報が入るのが早いですね!保育園に電話したら、「警報出たんですか?」と言っていました。」
と。


「私は警報が出たら即メールが入るように気象サイトに登録していますから。」

便利になったものだ。

あてる

2011年09月01日 22時55分13秒 | 教育・指導法

どの指導がいいか。

 

それは、その拳士による。

 

全中女子単独演武で4位に入賞したかほちゃん。去年までは2年連続予選敗退だった。

誰がみても、気合と動きが合っていないのがわかる。声というよりも、「心・気・力」が一致していない感じ。

今年、長坂は、それが「丹田」の意識にあると考えた。

そして、その意識を持たせるために、いくつかの方法を試みた。

一番うまくいったのが、錫杖を使った稽古だった。

彼女は、それで一気にブレイクした。

本人いわく、「突きや蹴りが遠くまで伸びる感覚がある」といった。

どの稽古方法がいいかを見極めるのは指導者の大切な役目。

それは、一人一人違う。道場全体の指導をするときは、一人一人違うメニューは組めないが、それでも個々に応じた指導は大切。それを可能にするのは個別評定だろう。

 

秋に高校大会に挑戦するKくん。これも先日の稽古から一気に変わった。

ポイントは、岸田先生のブロクで学んだ「カンペルライン」だった。

彼は、動くときに目線がぶれる。顔もぶれる。

そこにポイントを置いて指導しただけで、一気に変わった。

冗談で、

「K、やっと橋本西らしい動きになってきたな(笑)」

と。

おそるべし、カンペルライン。

自分が選択する指導方法があたるのは指導者としてはうれしい。

 

 


これはヤバい

2011年09月01日 02時59分13秒 | 教育・指導法
全中が終わり、年内二段受験予定の中学生が7人。


うまく、次の目標、次の目標と道をつけてやるのは指導者の役目。


全中は素晴らしい反面、燃え尽き症候群も引き起こす。


二段受験のために、4月以降に変わった科目表と読本を初めてまともに見た。


えっ、この技が二段になったんや(*_*)


二段でやってた技が1級に(*_*)


この技…俺もわからん(*_*)


などなど。


学科も丸投げでは中学生には無理だな…
丸投げしたら、丸暗記しかしないだろう。


ということで、


まず、学科は


フラッシュカードをつくる。





コンテンツを作って授業する(何回も)





中学生が自分で学習できる方法を教える。





模擬テスト問題をたくさん作る。


試験に合格させることだけを目的とした学科指導なら、たいして難しくはない。でも、学科が絵にかいた餅になったら、やはりダメだろう。


まずは、私自身がしっかり勉強しないといけないなあと思う今日この頃。(技も学科も)

仮入門

2011年09月01日 02時33分05秒 | 教育・指導法
明日の少林寺拳法に一名、体験入門(仮入門)にくる。

小学二年生の女の子。


学校ではなかなか手こずっているようで、あるところから長坂に依頼があった。

一度会ったが、かわいらしい、活発な子どもだ。


問題はない。


期待に沿うのが地域でのポジションやステータスを築くことになる。
そして、少林寺拳法のバリューを上げることにもなる。


少林寺拳法は弱者のために存在する。


誰かの力を必要としている子どもがいるならば、なんとか力になってみようと思う。


自分がなんとかしてやるなんて思ったことはない。


ただ、その子たちの居場所を提供しているだけ。


あとは、縁の問題。


うちは辞める拳士が少ないので、人数の増減はほとんどないが、入門者が多いということもない。


それでも、ここ最近は入門希望者が結構いる。
ありがたいことだ。


うちは、見学→一回体験→一ヶ月の体験入門(仮入門)というシステムを作ってある。


見学した子どもの入門確率は50%


一回体験までいくと75%に上がる。


一ヶ月体験したあとの入門率は95%。


見学→一回体験→一ヶ月体験と進めるので、入門希望者にも、道院側にも効果的。


入門してもらうのではない、入門許可をするかしないかを長坂が一ヶ月後に決める。


うちは結構断ることがある。


電話での対応や見学の態度が悪いのは全部断る。子どもがどれだけ態度が悪くても、どんなに手がかかりそうでも、それで断ることはない。断るのは全部保護者の対応や様子をみてだ。
なんとなく、合わないと思う人が私には分かる。


4月以降は、幼年部の入門が3人と高校生の入門(特別支援学校の生徒さん)と復帰の高校生が1人。


この月曜日にも、幼年部に3人の体験があった。
(この子たちが入門したら、幼年部は九人。10人を定員としている。うちで責任のある指導ができるのは幼児は10人までかな。)



ちなみに、4月以降、五人ぐらいはお断りしてある。(取る時期をまとめたいので、ちょっと待ってもらう場合もある)→待たせるともう来ないのが昨今の状況だ。
人数を増やすなら、待たせるのは禁物。そのタイミングでその人は入りたいのだから。
タイミングを逃すと他武道や他のスポーツにいくようだ。


全ては現場で起きている。現場を持っている指導者が一番全てを知っているし、体験している。


情報とアイデアはボトムアップの方が集まるだろう。

私の少林寺拳法発展案は幼年部だ。

怒り!

2011年09月01日 01時40分03秒 | 教育・指導法
今日のブッダ


【怒りの発火】


「あの人は私の悪口を言いやがった」


「あの人は私の心を傷つけた」


「あの人は私に黙って抜けがけした」


「あの人は私から利益を奪った」


こんなふうに心の中で怒りを発火させ、いつまでも反復しつづけるなら、その恨みはいつまでも静まることなく思い出すたび燃え上がり、君には心安まるときがない。


(法句経3)