少林寺拳法 橋本西支部道場通信
発行日 2007年11月22日(木) 発行・文責 長坂 徳久
【我思う 指導の醍醐味 またひとつ】
①ミニ法話より。
『鎮魂行の「聖句」はある人が言った言葉が使われています。誰でしょう?』
「長坂先生!」
『違います。』
「開祖・宗道臣先生!」
『違います。もっと昔の人。』
「一休さん。」
『もっと昔の人。』
「聖徳太子!」
「達磨大師!」
「はだしのゲン!」
『なんでやねん!』
「小島よしお!」
『ふざけてはいけません。○○は真剣に、はだしのゲンと言ったんですよ。ねぇ?」(ここで止めないと、あとは延々とおふざけの回答が続くことになる。)
「釈迦。」(慎くん明答。)
「そう、お釈迦さま。釈尊です。正確には釈迦牟尼世尊です。」
②ブログより一昔前は平等に教えていないとクレームがついた。
今は、平等に教えていると、クレームはつかないが、うまくはいかない。
つまり、その子に応じた指導をしないといけないということ。技や勉強ができないことはそんなに難しく考えなくても指導できる。先輩先生方の追試をしたり、自分の経験則を当てはめていけば、なんとかなる。
対人関係を築けない子に対しては、やはりTPOに応じて配慮や調整が必要だ。
しかし、その子だけをなんとかしよう、変えていこうとはしない。
反対に周囲を変える。
多勢の反応のいい子たちの方へアプローチをかける。その子たちは簡単に応用変化してくれる。
すると、対人関係をつくれない、対人関係が苦手な子も、いつの間にか、いい方向に馴染んでいく。
波動は高い方から低い方に流れる。
高い(多い)波動は、低い(少ない)波動を飲み込んでいけるからだ。
優位な波動は、劣位の波動をコントロールできる(船井幸雄の言葉)ということ。
実は、マイノリティ(少数派)こそ変わりにくい。マジョリティー(多数派)は変化しやすい。
それも指導のコツかもしれない。
③雑感
長坂の指導は厳しいと思われているふしもあります。
「返事」「あいさつ」「行動」「感謝」・・この四つについては厳しいです。反対に、この四つ以外には厳しくありません。
「やらない」ことには厳しいが、「できないこと」にはまったく何も言わない。
Aチーム、中学生、高校生、社会人、指導者になればなるほど、そのときの状況判断、TPOに応じた行動、言葉を厳しく、高く指導します。
それは、少林寺拳法で教えなければ、今はどこも教えているところがないからです。だから「少林寺拳法で覚えろ。」と言います。
反対に、低学年や幼児を教えるときは、長坂は本当にやさしくなります。と同時に楽しい稽古になります。稽古自体が楽しくなるという指導技術を使います。
だから、「休憩」と言っても、「もっとやりたい!」というようになります。こどもたちは、純粋なので、「がんばりたい」のです。
長坂の指導は、個別評定が多いので、拳士たちが「よし!」「やったー!」「ラッキー!」という大喜びする場面が多々あります。
それは、日ごろからの「返事・挨拶・行動・感謝」の徹底と、小さい子ほど「おおげさなぐらいにほめる」という指導が根本にあるからです。
④亮太郎くん(s小学校・5年生) 初段合格 おめでとうございます!
(特筆すべき点のみ掲載します。)
・亮太郎くんは、自ら他府県の拳士たちに挨拶していたそうです。(倉敷葦高道院の掲示板参照) 長坂が彼と一緒にいた時間はわずかしかありません。
・ 試験が終わり、昼食後、長坂が他の方々と談笑していると、自分ひとりで、本部外の大雁塔(七重の塔・少林寺拳法の歴史資料館)を「ひとりで見てきました。」と。
びっくりしました。自分だけでなかなかそこまでできません。感心でした。
・ 指導者(中学生以上)にお土産を買ってくれていました。(買ったことも長坂は知りませんでした。)
・ 時間は守るし、先を読んで、空気を読んで行動できます。そして、わからないことは聞いてきます。
・ まったく手のかからない楽しい引率でした。ちなみに、一番大変だった引率は、○田○明くんの高1のときの引率です。ホテルに家の鍵を忘れてくる、土産を電車に忘れてくる、気づいたらいない・・などなど。(笑)
・亮太郎くんは初段ふさわしい「行動・感謝」のできる拳士に成長していました。
《笑って許して・長坂の一句》
わりと喜んでもらえたのでまた載せました。
・阿部寛 お前もついに 結婚か 残るは東 福山長坂
※東→東山紀之 ※福山→福山雅治
・カップめん 待つ3分が もどかしく 君の名前を ひとり口ごむ
・ドリームで 大技成功 させてみりゃ いまのはまぐれと 子等に言われる
・少林寺 夢を追いかけ まだひとり
・ダイエット コムサの時計 ゆるくなり
・いまひとり 五年後ひとり ああひとり ひとりのほうが ゆったり寝れる
・今日までは 夢を追いかけ ひとり旅 いつかあの空 ふたりで目指す