ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

少林寺拳法橋本西支部 道場通信ドリーム No.546

2006年02月28日 01時09分47秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年2月20日(月)   発行・文責 長坂 徳久

 【2005年広島県福山市立中学・高等学校冬季合宿②】

  前号に続いて、標記合宿の感想です。続いて外面のいい長坂の指導をご想像ください。(笑)

(高1女子)『おはようございます!! お礼が遅くなり申し訳ございません。合宿お疲れ様でした。今回の合宿で長坂先生からたくさんのことを学ばせていただきました。そのことを今後の練習に生かしていきたいと思います!!そして選抜全国の時は単演で出演しますので、橋本西支部のkちゃんを目標とし頑張りたいと思います(o^-')bその時はよろしくお願いします。また市立高校にいらして下さい。』

 (高3女子)『3日間お忙しい中合宿に来て下さってありがとうございました。身に余る言葉をいただいてありがとうございますm(_ _)m新しい役職になったばかりで至らない点も多々あって迷惑をかけたと思いますがこの合宿でみんな成長できたと思います。技や法話もとてもためになりました!本当にありがとうございました☆選抜全国で会える日を楽しみにしています!!』

 (高2男子)『こんばんゎ。市立福山のDです★彡昨日ゎ疲れてメェルできなくてすみませんm(_ _)m 昨日はありがとうございました!今回の合宿でゎ技術は勿論のコト、昨年以上に法話ゃメンタル面での強化ができたと思います。先生の法話をきかせていただいて、自分にゎ素直さという部分が特に足りず、必要であるという結論になりました。あの後学校に到着して、やっぱり僕の素直さが欠けているコトでもめてしまい。今、とても後悔している自分がいます。そういう自分が今スゴく嫌で直したいと思っています。次回先生と会う時にゎもっと②成長している姿を見せれるよう努力を怠らないようにしていきます。合宿にきていただいて本当に言葉にならないような感謝をしていますm(_ _)mまた来年度もお会いできることを楽しみにして日々精進を続けたいと思います。これからも市立中高等学校、福山南・福山中部道院、そして橋本西支部が一丸となって技術を高めていきましょう。体にお気をつけて年を越えてくださぃ。それでゎ失礼します。』

 (高2男子)『市立高校のkです。三日間本当にありがとうございました。先生がお手本する時、魔法みたいでした。僕も練習してできるようになりたいです。来年は3年生なんで合宿に参加できないと思いますがまた機会があったら御会いしたいです。』

(高2男子)『長坂先生、合宿で稽古をつけて下さって本当にありがとうございました。先生の法話や教えて頂いた技術、精神的なものを生かし、自分のものとして、ゆっくりでも前に進み成長して行きたいと思います。長々と読みにくい文章になってしまい申し訳ありません。今回もお世話になり、先生に会えて嬉しかったです。そして、厚かましくはありますが先生の本をいただけないでしょうか。』

『市立福山中高等学校のOBのYです。このたびは冬期合宿においてご参加ありがとうございました。すごく勉強になることばかりで自分自身すごく為になることばかりでとても感謝しています。また、僕自身も鍼灸という道や少林寺拳法をもう一度みつめて頑張っていきたいと思います。また、長坂先生の御知り合いの方にもお会いできたらと思います。長坂先生もお体にお気をつけて頑張ってください。本当に貴重な体験をありがとうございました。失礼します。』

(高2女子)『市立福山少林寺拳法部2年のHです〓この3日間本当にありがとうございました〓去年から早く長坂先生に会いたいと思ってました〓 私は練習するのはあまり好きではなかったけど、合宿中、すごく寒い中での練習でしたが、練習していて幸せだなぁと思いました〓〓そして、この合宿で、たくさんの事を学ぶ事ができました〓学んだ事を生かしてクラブでも頑張っていきます〓3日間本当に楽しかったです!!ありがとうございました〓〓寒いので、お体に気を付けてください〓〓』

(高1女子)『こんばんは〓市立高校1年のHって言います〓3日間ほんとにお世話になりましたm(__)mこの3日間で長坂先生のコトメッチャ好きになりました〓すっごく自分に合う練習の仕方で…ほんと少林寺の楽しさを改めて味わうコトができてよかったです〓また是非②市立高校に遊びに来て下さい〓〓大歓迎です〓また長坂先生の笑顔が見れる日を楽しみにしてマス〓本当にありがとうございました〓』

(高3女子)『3日間合宿お疲れさまでした! 今年も長坂先生の指導、法話が聞けてとても良かったデスヾ(@ これからも少林寺続けるつもりなので、またお会い出来たときは宜しくお願いします(O>μ<O) 本当にありがとうございました♪♪)<o:p> </o:p>

(高3男子)『三日間ありがとうございました!先生にも橋本西の人たちにも教えてもらうことの多い三日間でした!情けないところを見せることも何度かあって、申し訳ないと思うこともありましたけど、長坂先生に来ていただいてホントによかったと思います!握力や腹筋の力が強くなるやつにはホントに驚きました!!僕は来年もたぶん参加することになると思うんで、もし先生が来てくれればホントにうれしいです!また法話やおもしろい体操おしえてください!!長くなってすみません()<o:p></o:p>

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(中2女子)『昨年は合宿に参加していただきありがとぅござぃました〓年連続で 長坂先生のご指導を受けるコトができて嬉しかったしトランク体操も楽しかったです() 今年年も 先生にとってHAPPYな年になりますよぅに(〓〓〓〓)"<o:p></o:p>

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(高2男子)『合宿の時はホントにぁりがとうございました〓先生の指導はホントにうまくて僕もあんな風に指導したいなぁと思いました!今回合宿でならったことを無駄にしないように自分のものにできるようにして今度は後輩に教えれるように頑張りたいです!』<o:p></o:p>

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(中2女子)『福山中・高等学校少林寺拳法部中学2年のHです。昨年の冬期合宿では、とてもお世話になりました。合宿はあっという間に終わってしまいましたが私の中で得られたモノは多かったです。先生の法話は、一昨年(2004)と同じように、すごく感動しました。先生のお話の中に、「リンダリンダ」の歌詞が出てきましたが、私が考えた「決して負けない強い力」は、“自分の気持ちに正直になれる力”です。これから生活していく中でも、この「決して負けない強い力」を大切にし、くじけそうになったり、何かあったときは“少林寺拳法部”に帰り前向きな気持ちを取り戻せるように頑張りたいです。昨年は良い日々を過ごすことが出来たので、今年一年も良い年になるように精一杯努力し、体力面でも精神面でももっと強くなります!! そして・・・1級に挑戦し、また、初段にも挑戦していきたいと思います! 長坂先生も、今年一年、さらに頑張ってください。先生にとって、2006年がとても良い年になりますように!!それでは、これで失礼します。橋本西支部の皆さんにもよろしくお伝え下さい。本当にありがとうございました。<o:p></o:p>

p.s あと、先生に教えていただいた肩こりを和らげる技を、お世話になっている人たちにやらせていただきました!皆さん喜ばれていて、本当にやってよかったと思いました。これからもたくさんの人にやらせていただこうと思います☆☆本当にありがとうございました!!!失礼します!!o(_ _*)o↓』<o:p></o:p>

 


少林寺拳法橋本西支部 道場通信ドリーム No.545

2006年02月24日 01時43分00秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年2月16日(木)   発行・文責 長坂 徳久

【2005年広島県福山市立中学・高等学校冬季合宿】

 昨年末に標記へ講師として招かれて参加してきました。

《市立福山中学・高等学校》

 広島県福山市にある市立高校。中高一貫コースもあります。

 《同 少林寺拳法部》

 中学・高校ともに少林寺拳法部があります。なかでも、高等部は全国でもトップクラス。全国大会でも優勝、入賞拳士を多数輩出しています。昨年の国際大会(世界大会・四年に一度開催)男女有段の部で三位に入賞した大阪産業大学の拳士たちは市立福山のOB・OGペアです。

《同 少林寺拳法部コーチ・中込敏行先生》

 昨年の少林寺拳法国際大会(世界大会)男子四段以上の部優勝者。つまり今の少林寺拳法世界一です。ペアは弟の中込道臣さん。また、中込敏行先生は高校時代にすでに男子三段の部で世界一になっています。過去の全国大会でも入賞の常連であり、最近では、仙台大会(2003年)優勝。ナゴヤドーム大会(2004年)二位。また、少林寺拳法連盟公認本部デモンストレーションチームメンバーとして、国内はもちろん海外へも演武を披露しに行く少林寺拳法界のスーパースターです。仕事は市立福山中学・高等学校事務職員。

《福山南道院・福山中部道院》

 中込兄弟のお父さんが道院長を務める道場。中込兄弟のほかにも、去年の国際大会(世界大会)三段の部で二位のペアもいます。今回の合宿の初日夜には、この福山南道院・福山中部道院の稽古納にも長坂は講師として参加させていただきました。

《森川和仁先生》

 今回講師として招かれてご一緒させていただい先生。京都洛東スポーツ少年団支部部長。京都洛東道院副道院長。弟の弘仁さんと組んで全国大会で優勝多数。1997年少林寺拳法国際大会(世界大会)優勝者。なお、森川先生のお父さんは、京都洛東道院道院長で、開祖宗道臣先生の直弟子です。また、森川先生は浄土宗のお寺の副住職です。スウェーデンでも数年間の指導経験あり。

 以下は、指導させてもらった中学生、高校生、OB・OGの拳士の感想メールの一部です。長坂が保護者のみなさんに「○○くん(ちゃん)は本当にいいお子さんですね。」というと「いえいえ、外面がいいだけですよ!」とよくおっしゃいます。下の感想を読んでもらえば、長坂も「外面がいい」ということがわかってもらえるでしょう。(笑)  なお「〓」は携帯メールの「絵文字」です。パソコンでは文字化けします。どんな絵文字かをご想像ください。また、「ぁ」や「ぉ」というひながなの小文字も今の若い子のメールの特徴です。

 (高2女子)『市立福山高校少林寺拳法部副将の○○です。2月26~28日の三日間、私達の合宿に来ていただき、ありがとうございました。この三日間で教えていただいた事を、今後の練習の中に取入れ、クラブをより良いものにしていきたいと思います。ありがとうございました。』

(高1男子)『今回の合宿はおつかれさまでした。先生の法話学習や、級別練習はとても多くの事を学ぶことができました。ありがとうございました。また次の機会にはもう1つ成長した自分が見せれたらいいなっと思ってます。本当に今回の合宿に参加していただきありがとうございました。』

 (中2女子)『去年の合宿でお礼のメールを送ってぃませんでした。すみません。。。m(_ _)m 去年の合宿も今年の合宿も本当にぁりがとぅございました!!!!!とても楽しく練習できました!!!! とくにトランク体操は音楽に合わせてゃったので普通の体操ょり何倍も楽しかったです☆ 法話もすばらしかったです☆私の『写真に写らなぃ美しさ』はどんなことにもマィペースだけど最後まで全てやり切る根性さだと思います(*´v`*) 自分のょさとか美しさとか深く考えたことがなかったのでこの法話を通じて自分自身を見つめることができたんじゃなぃかなぁと思います(≧∀≦*) "かぇる"につぃても自分は罪を犯したらすぐ気付けるだろぅか…今までで気付けてなぃ場面がぁっただろぅか…など考えさせられました。どれも心に深く深く残るものとなりました!!!!! 先生の指導を受けて本当にょかったと思ってぃます☆ また来年もぜひ指導を受けたいです!!! 今回の合宿で私が①番ぅれしかったのは先生が去年の私を覚えてぃてくださったことです。お礼のメールを送ってぃなかったのに先生は去年の私の姿を覚えてぃてくださり本当にぅれしかったです!!!!!! 先生と巡りぁえて本当に感謝してぃます!!! ょかったと心の底から思ってぃます!!!!! ぅまくまとめれませんでしたが、この合宿すばらしぃご指導をして頂き本当にぁりがとぅございました!!!!!」

(高3女子)「合宿に来てくださって本当にありがとうございました(^O^)三日間が楽しくてあっという間にすぎていってまだ余韻が残っています〓今も筋肉痛がピークで階段おりるのがつらくて②… 昨日はゆっくり休めましたか?体調が悪くなってなければいいのですけど(:_;)もっとたくさんお話したかったんですけど恥ずかしかったといぅか、うちは口下手なんで…(泣) 私は合宿の目標は『自分に勝つ』事でした。一年の合宿の時、練習のつらさに少し右肩が痛かっただ けなのに練習を休みました。その時コーチに「ゆか、それは違うぞ」と言われました。毎年合宿にくるたびにその言葉を思い出します。私にとって長坂徳久先生の存在が1番大きいです〓  あんなに少林寺を心から楽しいと思えたのは初めてでしたから〓メールでは伝えきれないくらい感謝感激の気持ちで胸がいっぱいです〓長くてゴメンなさぃ〓〓」

(高1女子)「こんばんは〓御礼のメールが遅くなってすみません〓〓〓市立福山高校①年の、○○です〓合宿三日間お疲れ様でした。短い間だったけどその中で先生方ゃみんなから学んだモノは大きく、中身がつまった三日間でした。以前、中込コーチから素晴らしい先生をお呼びしていると聞いていて、ワクワクもしていたのですが、かなり緊張していました。そして堅苦しいという雰囲気を想像していました…。でも実際は違って、長坂先生の教え方は「少林寺を楽しむ」という形で、曲に合わせて踊ったり、トランク体操などをしていたときに「ぁぁ、少林寺ってこうやって練習するものなんだ。楽しみながらするものなんだ」と、感動しました!合宿という形で長坂先生にお会いできて本当に嬉しかったです〓〓先生と握手したときは感激で涙が出てきました〓〓〓法話も奥が深く、自分自身について考え、知ることができました。そして長坂先生から学んだことをこれからの人生に生かしていこうと思います〓〓中込コーチが言っていたとおり、本当に教えのプロで凄い方だなぁと思ったのですが、自分がどれだけ感じているのか、御礼をすべてうまく言葉に表せないのがとっても悔しくて、メールじゃ伝えきれないくらいだけれど、御礼の言葉とさせていただきます。来年の合宿にも是非是非是非〓来て下さい〓〓〓また大会などで会える日を楽しみにしています〓〓今度はもっと長坂先生(爽やか王子様〓笑)とお話できたらいいなぁと思います〓〓ほんとうにありがとうございましたヾ(〓´∀`)ノ〓〓〓〓素敵な三日間でした。


少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.544

2006年02月15日 01時48分15秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年2月13日(月)   発行・文責 長坂 徳久

【最強の愛弟子たち・・彼らは今、中3⑤】  

(543号・・④からの続き。↓にあります。)

 このシリーズばかりをあまり引っ張れないので、そろそろクライマックスに(笑)

☆中3拳士たちに「くじら」の法話をした。そして親や周囲の人たちへの感謝の気持ち を忘れてはいけないことをさらに強調した。そして、どうすれば運がよくなるか? 勉強がはかどらないときはどうすればいいか? などをアドバイスした。そして最後に言った。

『今の橋本西支部があるのは君達を含めて多くの先輩拳士たちのおかげだよ。』

☆さて、そこからは場も和やかに食事会だ。そして食事も終わると男の子はトランプを始めた。女の子はカラオケ。そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎて言った。予定の九時となり解散・・。となる予定だった。

☆しかし、男の子たちが、家に帰りたくない(楽しいから)と言い出した。

「先生、今から温泉行こうよ!」

『うーん、 時間ないやろ?』

「じゃあ先生の家へ行こう!」

『最近、先生は家にはほとんど帰ってないからな・・・。』

「じゃあ育夢の事務所に泊まろうよ!」(妻にある第一事務所のこと。民家を事務所に借りているので今は長坂はここの別棟の和室でほとんど寝泊まりしている。中3が小学生の頃はよくここでミーティングをしたり、遊びにきたり、泊まりに来たりしていた。)

『うーん、今は先生もそこで寝泊まりしてるからな・・』

「じゃあ、ちょうどいいですやん!」

『いや、これがおるからな(小指を立てる)。』(あきらめさせようと冗談で言っただけです。笑)

「女ですか? そんなん僕たち気にしませんから!」

『あほ! 俺が気にするわ!』

「じゃあ勝一に泊まる!」

勝一は泊まらせてもらおうと思えば大丈夫。でも当然迷惑はかけられない。だから、

『じゃあ駅前の第二事務所へ行こう、お前ら行ったことないやろ?』

「そこで泊まっていいですか?」

『うん・・まあな。』

とりあえず連れて行って、日付が変わるまでには帰らそうと思った。

ここで言っておく、彼らは・・「最恐」である・・(笑)

☆女の子はもう帰らせないと行けないので長坂が送って行った。次は愛ちゃからのメール。

「こんばんは!!!今日はありがとうございました(^o^)/久しぶりに先生とかに会って、神社や勝一に行ったりして楽しかったのでとってもいい一日になりました(^O^)あっという間に時間が過ぎたのでなんとなく寂しく感じられました。私も少林寺に行きたいと思う時があるのでまた行ける機会があったら行きたいと思っています!!高校でももし○○高校に行けると決まったら一回少林寺拳法部にも見学に行こうかなって思っています!!意地でも○○高校に行きたいので勉強を頑張って推薦合格できるようにこの一か月間、努力と必死の状態で勉強を頑張りたいと思います!!今日は一日本当に楽しくいい思い出ができました(^_^)本当にありがとうございましたm(_ _)m」

☆さて、男の子は駅前事務所へ。そこで長坂は言った。

『家には、もうちょっとしたら送って帰るってメールしてあるからな。』

「ええ~!先生なんでそんなメールするん?!」

すると、ひらめいたように大輔が言った。

「そうや! こんな時は行くとこ決まってるやん! こんな機会はあそこやろ?」

『どこよ?』

「仁嗣ん家!」

「おお、それはええな!こんな機会(みんなが久しぶりに集まった)やしな。」

「俺はええけどよ・・」

と仁嗣。長坂は言った。

『でも、仁嗣とこがなんて言うかわからんやん。仁嗣、電話してみ。』

Okという返事。でも、長坂も「六人も泊めてもらうのは悪いしな・・」と思い再度電話をかけた。

『ダメですよね?』

「いえ、大丈夫です。」

電話をきったあと、

「先生、なんで、ダメですよね?って言うん?」

『お前らまだまだ甘いな。「ダメですよね?」って言われたら逆に「ダメです」って言いにくいやろ? 』

「あっ そういえばそうやな!さすが長坂先生!!。」

『次はお前ら一人一人が先生の目の前でおうちに電話しろ、それであかんって言ったらあかんぞ。』

みんなOK。ひとりだけ、自分でよう電話せんから先生からうまいこと言うてと。仕方なく直接話す。

☆子どもたちも最強だが、当時から保護者も懐が深かった。何というか、子どもたちのやることに寛大だった。決して甘いという寛大さではない。子どもたちを信じているという寛大さだろう。だからこそこんな素晴らしい子どもたちに育ったのだ。

男の子たちにいくつか約束させた。「夜中に外へ遊びに行ったりしないこと」「次の日昼から塾の人はそれにはちゃん行くこと」「朝飯は先生がお金を渡すから自分らで買っていくこと」。

☆仁嗣の家では当然盛り上がり、朝方5時近くまでみんな起きていたとのこと。そしてケンカしていたAとBの二人も同じ毛布にくるまって寝るぐらい仲良しに戻っていたらしい。

仁嗣のお母さんは次のように月例回答に書いてくれていた。

「家に来てくれて、さすが!と思った事があります。まず玄関の脚下照顧(くつをそろえること)、朝起きてふとんの片付け、ゴミの始末。誰が声をかけるでもなく、みんながやってくれる姿にはびっくりしました。ごはんを食べたあとも、私がいくと洗いおけの中にすべてよせてくれてあったのには、「わぁー」と思わず声が出るくらいでした。これは西支部で教わった事を他でも実践できる姿には、やっぱり橋本西支部の拳士やなあと思わず感動してしまいました。」

最後に言っておく ・・彼らは今も変わらず最強であった。おしまい。


育夢学園「ドリームコース」通信 Power No.1

2006年02月10日 01時27分24秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

過去通信、育夢学園ドリームコース「Power」の第1号です。一年以上前のもの。

発行日 2004年12月20日(月)   発行・文責 長坂 徳久

 【低学年体育の指導のポイント】

1.低学年の子供の特徴  

① 一時もじっとしておられず、動きたくてたまらない。それでいて相当運動しても疲労の回復が早い。 

② 単一の運動を長く継続することができない。 

③ 物事を自分中心に考え、指導者を一人じめにしたがる。 

④ 競争して順番をつけたがる。 

⑤ 筋力に比べて体重が軽いので身軽である。 

⑥ 転びやすいが腰の位置が低いので、ころんだ時の衝撃が少ない。 

⑦ 柔軟性が高い。

 

2.基礎感覚作り・・いろいろな種目で子供の動きの素地を作る。

①位置感覚→自分の体を自分で操作(コントロール)する。      

         自分の姿勢(直立、逆さ、傾斜、回転)を知って体をあやつる。

②視覚調整力→体の外部からの刺激に対して体を操作する。目で物を捕らえ、

          それに自分の体の動きを合わせる。目と筋肉の協応。

③聴覚調整力→体の外部からの刺激に対して体を操作する。耳で音を捕らえ、

          それに自分の体の動きを合わせる。耳と筋肉の協応。    

《位置感覚を養う運動例》 

(1)逆さ感覚→ブリッジ、足打ち、倒立、こうもり(鉄棒)等の逆さになっている状態 で、体をあやつる感覚。

(2)高さ感覚→ジャングルジム、跳び箱、鉄棒等の高さのあるものに恐がらない        で、平気で登れる感覚

(3) 回転感覚→マットでの前転・後転、鉄棒での腕立て前転・後転がスムーズにできて、目がまわったり、ふらついたりしないで、体をあやつることがきる感覚。

(4) 振りの感覚→こうもり振り、足かけ振り、懸垂振り等で、振りが最高点に達した点からおりてくる時は支点(鉄棒)から体の重心をなるべく遠ざけ、上がる時は支点に体の重心を近づけることがタイミングよくできる感覚。

(5)平衡感覚(バランス)→平均台歩き、片足ずもう等で、体の重心を上手に移動してバランスを保つ感覚。  

 

 運動に関する神経の90%は六歳までにできるといわれています。ここでいう「運動に関する神経」とはこの上記の基礎感覚(位置感覚、視覚調整感覚、聴覚調整感覚)のことなのです。逆にいえばこの基礎感覚を幼児の頃にしっかりマスターしておけば、どんな運動でも無難にこなすことができるでしょう。

 特に「神経」の開発、成長にいいのが、「ラダートレーニング」(縄はしご)です。あの運動を最初から器用にこなす子どもはもともと「運動に関する能力が高い」といえます。ラダートレーニングは「足」の動きを鍛えているように見えますが、実は「脳」(小脳)を鍛えていると長坂は認識しています。少林寺拳法でもラダートレーニングを取り入れてから、拳士が技を覚えるのが早くなりました。また身体の使い方も上手になりました。


少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.525 

2006年02月09日 02時56分49秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

 発行日 2005年9月15日(木) 発行・文責 長坂 徳久

 【西の子の歌】

 少年部法話より(みなさんも読みながら考えてみてください。)

 『“橋本西支部ってどんな支部?”って誰かに聞かれたらどう答えますか?』

子どもたちは次のような回答。

「強い支部」「楽しい支部」「やさしい支部」「面白い支部」「明るい支部」「なかがいい支部」(なんとありがたい子どもたちの回答でしょうか!)

『長坂先生が橋本西支部の中で一番大切にしているものはなんでしょう?』

子どもたちの回答は、

「弟子」「みんな」「拳法」「やさしさ」など様々でした。

 『先生が一番大切にしているものは・・・“西の子のうた”です。 “西の子のうた”が一番大切ということではありません。この歌の中にその一番大切なものが書かれているのです。みんなで歌いましょう。さんはい!』

みんなで歌いました。歌詞は次のとおり。

「山の子のうた」の歌詞を長坂が橋本西支部用に変えて作ってあります。

 1,うたごえが この道場に ひびけば

     あの思い出 この仲間  西にこの歌

     西の子は 西の子は  みんなやさしい      

 

2,かなしくて つらいことがあっても  

    わたしたちは 泣かないで 夢を見つめる

     西の子は 西の子は みんなつよいよ

 

3,手をつなぎ かたを組んで 歌えば

    わたしたちは  みな仲間  心に少林寺

     西の子は 西の子は みんななかよし

 

 そして、次の発問を再び行いました。

 『長坂先生、橋本西支部が一番大切にしているものはなんでしょう?』  

 主な回答は次のとおり。

「夢」(1年生男子)。「人生」(1年生男子)。「仲間」(4年生女子)。ほかに「少林寺」「なかよし」「歌」「心」などが出ました。

 『正解がありました・・・長坂先生、橋本西支部が一番大切にしているものは、・・・』 

 ☆☆仲間(なかま)☆☆

・仲間を大切にしよう。

・仲間が困っていたら助けよう。

・仲間と協力しよう。

・仲間の喜びは自分の喜び。

・仲間の悲しみは自分の悲しみ。

 空気は少し凛としました。子どもたちも少ししっとりしていました。

 『友達と仲間は同じですか? 違いますか? 同じだと思う人? 違うと思う人?』

 「違う」という子どもたちがやや多かったです。

 『友達と仲間は少し違うと先生は思います。友達はそのときによって友達になったり、友達でなくなったりする場合もあります。しかし、仲間はずっと仲間なんです。同じ夢をもち、同じ道を歩くもの、それが仲間です。』

 最後にスマートボードに映った次の文を語り口調で読み上げ授業を終えました。

 

 わたしたちは どんなときもひとりじゃない

              橋本西支部には多くの拳士がいる

              みんな『仲間』だ


少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.543

2006年02月07日 01時38分16秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

本日は発行したドリームです。なお、各通信を読むのは主に保護者、一般拳士、生徒です。

発行日 2006年2月6日(月)   発行・文責 長坂 徳久

 【最強の愛弟子たち・・彼らは今、中3④】

  (541号・・③からの続き)→539号~541号は↓のほうにあります。

☆みんなが共通して言った言葉が次だった。

「先生たちやみんなとのつながりをなくしたくなかった。」

「仲間との絆を失いたくなかった。」

☆他には、それに付け加えて、「習い事の中であんなに一生懸命になれたものはなかった。」「大会で優勝したときの快感が忘れられない」「いつの間にか自分にはなくてはならない存在になっている」 など。

☆『そう言ってくれて先生は本当に嬉しいよ。ありがとう。これから君たちは高校に入ってまた新しい ことにもチャレンジするかもしれない。少林寺拳法をまたやってもいい。それは自由だ。ただ、先生も君たちとの関係やつながりは絶対になくしたくない。だから、OB会とかも作っておうちの人にも負担をかけすぎることなく、君たちとつながれる方法も考えていきます。』

☆そして次のような思い出話をした。

『愛ちゃん、これ覚えてるか?』

「あっ!」

『これは愛ちゃんが小1のときにディズニーランドへ行って、先生に買ってきてくれたお土産や。(Nのイニシャルマークにミッキーマウスがついている)ほら、ミッキーマウスの耳が取れてしまっているんよね。(長い年月で耳が取れてしまった。)でも先生は今もキーホルダーにこれをつけて持ち歩いているんだ。』

 『あと土産で思い出すのは、大輔と健人が家族で富士山に行ったんよな。3年か4年のときやったな。で、

「先生、お土産何がいいですか?」

「そんなんお金いるからいいよ、それやったら、富士山の石を拾ってきてくれよ。」

 すると本当に拾ってきてくれたんだよね。しかも何個か拾ってきてくれた。その石も先生は今でも持っているよ。』

 


少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.527

2006年02月06日 00時36分56秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2005年9月22日(木)   発行・文責 長坂 徳久

【ほめる技術とは?】  

 前号で、長坂の指導は「長所伸展」だと書きました。これは、いいところを認めて伸ばしていくということです。方法としては「ほめる」ということになります。反対は「短所是正」です。悪いところを見つけて、それを直していくということです。方法としては「指摘」「叱る」が中心になります。 

 結論として、短所是正では、悪いところは直らないばかりか、よけいに「悪く」なります。長坂はこれをイメージの問題だと理解しています。(説明は割愛)  

 保護者講座において日記のことで質問があったので次のように答えました。

 「誤字や文章の内容を指摘してはいけません。」 

 以下は初期の頃のドリームにも書きました。再筆します。

「日記の返事ではほめます。しかも、ラブレターを書くようにほめます。そして、ほめるところがなくてもほめます。しかし、「おだて」や「お世辞」はダメです。これらは口先から出る、うその言葉なので、子どもの心の中心(センター)には届きません。事実をほめます。だからほめる事実を探します。日記の内容がだめなら、「字がうまいね」→「字の中で“あ”という字がうまいね」→「“あ”という字の『横棒』がうまいね」→それでもだめなら「字がいい色しているね」など、探してでもほめるのです。そのことで、子どもたちはやる気を出します。いや、正確には少なくとも「やる気をなくす」ことはありません。叱られたり、注意され続けると、「やらない」のではなく「やる気をなくす」のです。(やる気をなくさせているのは「おとな」だという自覚を・・)

子「お母さん、今日はね、水泳で15メートル泳げたんだよ!」

親「よかったね! 次は25メートル目指してがんばってね。」

 この場合、おとなは「ほめた」と認識するそうです。でも、子どもたちは「がんばれ」と言われたと認識するそうです。「ほめるときは、けちけちせず、100%ほめることが大切だ」が長坂の持論です。  

 人は誰でも「認められたい」のです。髪の毛を染めることやおとなからみれば奇抜なファッションをすることも同じです。誰もがみんなな「認められたい」のです。ちなみに、子どもたち(特に思春期)を「批判」してはいけない内容が、「友だちのこと」と「ファッション」(髪型含む)です。あと、長坂は「音楽」の趣味なども批判やけなしてはいけないと考えています。(思春期の子にとって音楽はとても重要です。)これらを批判・否定されることは、自分の「全人格」や「アイデンティティー」を批判されているように感じるのです。つまり「お前の全てがダメだ!」と言われていることと同じだと思ってしまうのです。 

 髪の毛を派手に染める子なども「認めてほしい」のです。もっといえば、「輝きたい」のです。人は誰もが「輝いていたい!」と願っているのです。「そのままでも君は十分輝いているよ!」と認めてあげることができたなら、世間の子どもたちや世の中自体もきっと変わります。  

 人はほめられたり、認められていくとどんどん伸びます。しかし、認めてもらえず、ほめてもらえなくなると、次は「悪いこと」を始めます。そうして、「自分の存在を認めさせよう」とします。(これをストロークハンガーと言ったりします。)その次が「反抗」です。(一般的な反抗期はまた別です。)このストロークハンガーのときに大切なことはおとなが「正面から向かい合っていく」ということではないでしょうか。(紙幅の関係で後日。) 

 そして、ついに悪いことをしても、反抗しても相手にされなくなったとき・・人は「無気力」になってしまいます。(もう、疲れるのですね。がんばることにも悪いことをして認めてもらおうとすることにも。無気力になって「認めてもらおう」としている間はまだ大丈夫ですが・・) これらの「きっかけ」となるサイン(サイレントサインの場合もある。)を周囲のおとなたち(親、教師、指導者)は見逃してはいけないのだと思います。  

 フロイト心理学は、「人間は悪だ」と認識するところから始まっている、それに対してアドラー心理学は「人間は善」だという認識からスタートしている、と長坂は理解しています。また、長坂個人としては、『人は生まれたときはもともと「善」である、しかし、年を重ねるごとに「悪」になっていく。誰もが「悪」(カルマ(業))をもって生まれてくる。しかし、生まれてきたときには、「善」(「ダルマ・法」)により「悪」は包まれている。しかし、年を重ねることでそのダルマの部分がはげてきて、カルマが表出してくる。』あまりこんな話を書くと、「???」と誤解を招くのでこれぐらいで・・・。 

 さて、ほめる、叱ると言っても、おうちでの教育と少林寺拳法の道場での指導ではまったく違います。道場と家庭の違いは、たとえば「人数」です。 全体を指導する場合は、悪い子を叱るよりも、いい子、できている子を先にほめます。すると、他の子達もよくなるのです。これは、人間の「ほめられたい」という本能が働くことと、「集団の教育力」の活用です。姿勢を直したいときに、「○○君、姿勢が悪いです。」と指導しても、○○君にしかその指導効果はありません。しかし、「△△君は姿勢がいいなー」とほめれば、他の子も一斉に姿勢を自分で直すのです。(何かの機会に試してください。) 道場では全体を見て指導しています。「長坂先生はどうしてそんなに全体が見えるのですか?」と聞かれます。答えはそういうトレーニングを今まで行ってきたということです。なぜ行うのか? プロだという自覚があるからです。最初は、道場の全体を「N字」で目線を動かしていくのです。それができるようになれば、「Z型」「M型」「W型」と移行していきます。こんなことを繰り返し行っていると、「場」を「□」や「○」として全体を一瞬で把握することもできるようになってきます。これは「感じる」(観る)ということです。  

 明日から、花園村に合宿に行きます。小学生ファイナリスト(国際大会出場者)の強化合宿です。当然、楽しい遊びの時間もたくさんあります。しかし、稽古は約10時間の厳しい強化稽古です。長坂はこんなときこそ特に「ほめる」を意識します。 

 団体演武も12人いると、一番うまい子と一番下手な子では、点数で10点~15点の差があります。普通はどうしても下手な子に目が行きます。そして、それを直すことに一生懸命になります。すると「注意」や「叱ること」が多くなるでしょう。でも、それをしたところで、全体は良くならないのです。雰囲気が悪くなり、「僕(私)がだめなんだ、みんなの足をひっぱっているんだ。」と思ってしまうだけです。「君は下手なんだよ」ということを一々教える必要はありません。だから、長坂は、団体演武の指導では、全体を把握しながらも、うまいところやうまい拳士を見ます。すると「ほめ言葉」が多くなります。すると、全体の雰囲気もよくなり、上手く出来ていなかった子たちも、いつの間にかうまくなっているのです。不思議ですが、本当です。このような“からくり”を知らない人たちは、結果や現象だけを見るので・・「長坂マジックだ!」と言ってくれます(笑)。 

 ちなみに、個別指導(長坂は個別評定を多用)で個々の悪いところは修正していきます。その場合も、「僕だけできていないんだ」というようには思わせない指導のテクニックや配慮がとても大切です。


育夢学園「ドリームコース」通信 Power No.19

2006年02月05日 01時49分09秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

過去通信

発行日 2005年10月19日(水)   発行・文責 長坂 徳久

【絶対肯定しろ!】

 ①鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス(織田信長)

 ②鳴かぬなら 鳴かしてみせよう ホトトギス(豊臣秀吉)

 ③鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス(徳川家康)

  ご承知の通り、これはこの三者が作った歌ではありません。その人物像から作られた歌です。さて、みなさんはこの三つのどれが好きですか? またどれがいいと思いますか?この質問をした場合に、②の『鳴かせてみせようホトトギス』が好きな方、いいと思う方が多いようです。努力しているように思えるからでしょう。また、鳴かないのを鳴かしてみせるというのがかっこよくも感じます。長坂も以前はこれが好きでした。

 でも、今は指導に当てはめて考えると、「絶対否定→否定→肯定」の図式と思っています。つまり『殺してしまえ』は完全否定。そして「鳴かせてみせよう」も否定。「鳴くまで待とう」は肯定。指導者をしていると、つい「鳴かせてみせよう」と思ってしまいます。しかし、本当は、精一杯指導しながらも「鳴くまで待とう」が大切なのでしょう。「子どもたちを変えるのではなく、子どもたちが変わるのを支援しながら待つ」ということです。子どもたちの全てを「絶対肯定」するのです。

 長坂のノートの表紙裏には自分への戒めとして「絶対肯定せよ!」と書いてあります。そして、この「鳴くまで待とう」以上に、絶対肯定した言葉があります。みなさんご存知の松下幸之助氏(松下電器創業者)の言葉です。

 鳴かぬなら それもまたよし ホトトギス

 これこそが究極の絶対肯定ではないでしょうか! 

 決してあきらめの言葉ではなく、全ての違いや個性を認めた言葉です。長坂はこの言葉が大好きです。

●裏面は、長坂三年生の通知表。二年生まではおとなしく、目立つ存在ではなかった長坂は三年生でひとつの転機を迎えました。担任の先生が遠縁で昔からずっと親しい先生になったのです。本来ならそのような場合は担任からは外れるのでしょうが、遠縁といっても少し複雑な事情があり、実際は血族ということではなかったのです。そして、そのことがきったかけで、長坂はおとなしい子どもから、逆に目立つ子どもに変わっていくことになりました。心安い担任の先生になったことで、緊張がなくなり発表なども進んで行えるようになったのです。その先生は、その夏に病気で亡くなりました。もともと病弱でした。次に新しい女の先生が来ました。でも、一度変わることができたその自分にすっかり馴染んでしまいました。成績も少し上がりました。やはり、人は人との出会いで変わるものなのですね!


少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.528

2006年02月05日 01時43分06秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

過去通信

発行日2005年9月26日(月)   発行・文責 長坂 徳久

 【花園合宿終了!】  

 全国大会(国際大会)出場の小学ファイナリストによる強化合宿を花園村で行いました。稽古は「花園中学校体育館」、宿泊場所は、『花園村 ふるさとセンター「ねむの木」(〒643-0611 和歌山県伊都郡花園村梁瀬 http://www.f-nemunoki.com/)です。

 合宿メニューは、次。

 9月23日(金)~24日(土)

 (初日)8時半 勤青ホーム前出発→9時時半 現地着→9時半~12時 バスで花園中学へ移動 稽古Ⅰ→12時~13時 昼食・休憩→13時~17時 稽古Ⅱ→バスで帰宿泊所→17時半~18時半 夕食(バーベキュー)→ ~19時半 入浴(温泉)→20時~22時 カラオケ(自由)→自由に就寝。

 (翌日)7時 起床→8時~ 朝食→9時~12時 稽古Ⅲ→12時~13時 昼食・休憩 →13時~17時→恐竜ランド→グリーンパーク→17時 宿所出発→18時 橋本着。

 今回の合宿で感じたことは、拳士たちの成長です。さすがファイナリストということが多々ありました。今の六年生と最初に合宿をしたのが彼、彼女たちが四年生の二年前ですから、そのときから考えればものすごい進歩であり、長坂も大変うれしく思いました。 

 道場で指導していること、道場ではできていることが今回、道場外での合宿でも実践できていたということです。 

 以下、具体例を出してみましょう。

☆稽古は手を抜かずにいつも以上に一生懸命、全力で行えました。(団体演武を50 回通した。これは少林寺拳法経験者には、とてつもない回数だということが理解できるでしょう。)

☆どんなときにも、脚下照顧(くつを揃える)が自主的にできていました。

☆宿泊先での係員の方へのあいさつができていました。

☆体育館や遊び場所へバスで送迎していただくときも、乗るときは「お願いします」。 降りるときは、「ありがとうございました。」を全員がきちんとはっきりと言えていました。

☆また運転手さん(支配人ですが)が「では出発します。」といえば、長坂は「はい、お願いします。」と当然言います。すると、拳士たちもその後に「お願いします。」と大きな声で言っていました。

☆食堂で食事が終わった後は、見事に全員が「イスをきちんと入れて」席を立っていました。また、自分たちで食べ終えた食器なども炊事場に運び、「ごちそうさまでした!」というお礼のあいさつもきちんと行っていました。

☆お茶やごはんも自分のものだけでなくみんなのものをそれぞれがお世話していた。(特にM君(五年生)ががんばっていました。) 

 これらのことは、今までの合宿や稽古で長坂がずっと指導してきたことでした。それが今回は、特に長坂が指示しなくてもきちんとできていたということで、本当にすばらしく成長したものだなーと感心、感激でした。 

 当然、長坂が注意することもありました。それはたとえば、

「バス何時に来るん?」

『来るんと違う、来てくれるんやで。』

など。子どもたちはおとなから、注意され、教わることで「知って」→「覚えていく」ものなのです。だから私たちおとなは大切なことを何度も何度もきちんと教えてあげなくてはいけないのではないでしょうか。  

 さて、稽古も前号で予告したとおり、ほめることを中心に長坂は指導しました。途中、雑談やクイズ(なぞなぞ)を多々入れながら・・・ そんな中で、二日目の稽古も終わりに近づいたとき、数人の子どもたちが少し『礼儀』を失する態度と言葉を長坂に行いました。注意するというよりも正直長坂は軽くキレてしまいました。ただ、そんな雰囲気のままでは気持ちよく合宿を終えることができません。指導者は理由があって叱ったときでも、もし感情で怒ってしまったときでも、どこで振り上げた手を下ろすか、どのように下ろすかが大切です。 

 長坂は子どもを子ども扱いしないというところがあります。同じ人間としてみます。だから、子どもだからといって許さないことは許しません。当然「おとなになる」ことはしますが、子どもたちに媚を売ったり、逆に必要もないのに威圧したりすることはありません。だから、正直に子どもたちに次のように話しました。

『ええか、世の中は子ども中心に回っているんじゃないんや。おとな中心ということでもない、みんなを中心に回っている。だから、おとなでも腹が立つときは腹がたつんや、子どもが腹が立つことはおとなも腹が立つんやぞ。おとなも子どもも一緒や。今、先生は・・・・で怒ったんや。(理由をきちんと言った。子どもたちにはいつも「叱る」と「怒る」は違うと教えている。だから、このときは正直に長坂は「怒った」と認めた。)  わかりましたか?・・・・・・・(ここからは笑顔になって(無理やりにでも笑顔を作る!) でもな、先生はそんなことをいつまでも引きずる人間じゃないんや! ということで、「なぞなぞ大会~!」』

 と一気に場を切り替えました。子どもたちも長坂とは付き合いが長いので、長坂の呼吸も読めているのか、もう終わったことは引きずらず、なぞなぞ大会に乗ってきました。もうそれで全てがチャラになります。場はまた和気藹々とした雰囲気に戻り、最後はいい雰囲気で稽古を終えました。こんな教訓を子どもたちは理解するのです。だから、また同じような言葉を言ってしまった拳士には、今度は別の拳士が「今そんなこと言ったらあかんやん」とたしなめていました。これが橋本西支部のすばらしいところです。(「稽古をやめて、休憩したい」というような言葉です。その言葉自体は悪くないのですが、タイミングと言い方を失すればダメなのです。)

  団体演武をさせる前に長坂はまず、お互いに「がんばろう」「声だしていこう」と全員に声を掛け合いさせます。そのときの条件は、絶対「笑顔で」ということです。こんなときに一番素敵な笑顔でみんなをほぐしてくれるのが、Kちゃん(6年生)です。彼女の存在は、このチームには本当に欠かせないものです。  

 二日目、午後からは、「恐竜ランド」と「グリーンパーク」というところへ遊びに行きました。とっても楽しいようでした。そのかわり午前の稽古の疲れ、前日の稽古の疲れ、寝不足?もあり、遊びが終わり宿泊所に戻ったときは子どもたちはぐったりです。そんなときは、もう長坂は特に何も厳しくはいいません。疲れているとき、眠たいときほど指導の効果のないときはないからです。 

 長坂は夕方橋本に戻ってきて、すぐ通常稽古の指導にS小学校に行きましたが、不思議とあまり疲れていませんでした。それは、このファイナリストたちと素晴らしい二日間を過ごし、逆にパワーをもらったからかもしれません。 

 今年もファイナリストは県代表としての資格にふさわしい拳士たちに成長しました。こんな子どもたちを長坂はこころから誇りに思います。そして、とっても愛おしく大切に思います・・・・。


少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.530

2006年02月04日 01時17分35秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

過去の通信です。

※文中「ファイナリスト」とは橋本西支部での全国大会出場者の呼称 

発行日 2005年10月13日(木)   発行・文責 長坂 徳久

 【のりPの国際大会ブログ】

 取り急ぎ、大きな出来事だけを大雑把に書いてみます。詳しくはまたゆっくりと。

《出発前日 10/7(金)》

・夜に長坂が発熱、嘔吐、頭痛を発症(泣)。

・T副支部長に状態をメール。最悪、大会には行けないかも・・と連絡。

 《10/8(土)》

・出発日早朝、症状がまだ抜けず、T副支部長にに事務所に来てもらい、書類などを全て渡し、引率を頼んだ。もともとTも行くようになっていたので助かった。また、Tになら任せておけるのでこれまた幸い。そうでなければ這ってでも行かなくてはいけないところ。

・福井もあいにく雨だったようだが拳士たちは、「芝政ワールド」を堪能とのこと。

 《大会初日 10/9(日)》

・長坂は翌日朝より電車で福井へ出発。なんと電車だと、大阪駅~福井の鯖江駅まではわずか1時間30分程度。途中で、京都から「ヤ○ザ」らしき一行が乗り込んできた。 長坂の前のほうに座る。マナーも悪くないし、特に害はなかった。聞こえてくる会話から、その筋だと判断できただけ。

・会場(サンドーム福井)着。男女有段の部のⅠ-T組の国内一次予選。惜しくも二次予選進出はならず。しかし、よくがんばった。演武もよかった。

・長坂のもとへ「長坂先生、サインしてください!」と言ってやってきた拳士(岐阜県)がいた。子どもたちはびっくりしていた。和歌山県連理事長のU先生と話中だったこともあり、「サインは後にしてくれる?」と子どもたちの前でかっこをつけてみた。

・宿舎着。ミーティング。Ⅰ―T組への慰労と明日の連絡。大会中は会場で居眠りをしたり、他のこと(本を読んだり、音楽を聴いたり)をしないことを指導。そのような場合は、ロビーに出て行うようにと。それが全国大会、国際大会に出場する礼儀だ。また、長坂には知り合いが多く、挨拶を交わす方々が多いため、「先生が挨拶をしたら、みんなも挨拶をするんだよ」と指示。最後に、翌日の朝食が6時。出発が6時半のため、消灯を午後8時半と通告。(ブーイングの嵐!)

 ・小学団体は、長坂の部屋で最後の稽古(イメージとトランク体操)。少しお疲れか・・・夕食。個性的な仲居さんが担当。名前は「まゆみさん」と判明。長坂推定66歳。

・夕食の途中で、女の子が1人急に泣き出す。長坂は食事を中断、部屋につれていき、なだめながら事情を聞く。なかなか泣きやまなかったが、ゆっくり応対。他の子とのトラブル(結局は泣いた子の誤解だったが・・)と判明。その子からも話を聞いたり、二人で話をさせたりと、約一時間。気持ちよく大会を終えたいので長坂も慎重かつ念入りにきちんと対応。

・そのため、長坂の食事を部屋に運んでもらうことにした。「失礼します」の声。ドアを開けると、まゆみさんだった。長坂の顔を見るなり、怒ったような顔をして、「もう、忙しいのに・・勘弁してほしいわ・・」とぶつぶつ言っていた。長坂のまゆみ評は12点に。

・このトラブルも無事に解決。このため、女子の消灯を九時半に延長。同時に平等を期すため、男子も九時半に延長。男子に告げると歓声! これが「漁夫の利」なのか・・。

・長坂、Tは、入浴ののち仕事や少林寺拳法の諸々の打ち合わせを行い、二時ごろ就寝。 消灯はするが、拳士にはうるさくあまり言わないのが長坂流。子どもたちからは「なぞなぞ出して!」の要望。一問だけ出した。「ロングヘアーのゆうや君、坊主頭のひとし君。なかなかトイレから出てこないのはどっち?」

 《大会二日目 10/10(月)》

・五時半起床。6時半に出発。長坂はまだ体調が完全でないため、朝食は食べず、コンビニで買っておいたゼリーだけを摂る。すると、ロビーで12点の「まゆみさん」に遭遇!

「あなた、朝ご飯、食べてないんじゃないの?!」

『体調が悪いし、急ぐので・・』

「そんなこと言わないでせっかくだからお味噌汁だけでも飲んでいって!」

と長坂の袖を引っ張って食事の部屋に連れて行かれた。仕方なく、長坂も二口ほど味噌汁だけを飲む。おそるべし、まゆみさん! しかし、人間味あるため長坂評は120点にアップ!

 ・7時半会場着。すぐにアップ。拳士たちの動きは悪くない。精神状態もいい感じだ。

・小学生団体競技開始。コート内(25チーム)中2位。

・女子マスターズ競技開始。小学生ファイナリストの保護者の方たちもみんな一生懸命に応援してくれていた、うれしいことだ。

・国際大会オープニングセレモニーが始まる。素晴らしかった。が、会場は拳士の熱気で暑く、長坂はまた体調が崩れてきて、ロビーでしばらく涼む。(セレモニーの模様は後日)

・国際大会の部競技開始。大会直前にけがをしたと言っていた広島・F南支部のN兄弟が気になる。しかし、見事世界一に輝く!自分のことのようにうれしかった。

・電車や帰りの時間があるのか会場内は一気に拳士、観客が減った。橋本西支部の拳士も「まだ帰らないの?」「まだ着替えてはいけないの?」と。長坂は「大会は終わるまで参加するのが大会」と話。観客の保護者は別だが、拳士は、最後まで必ず残させるのが長坂の主義。大切なことだと思っている。また、主催者の立場にたてば、絶対に最後まで残るべきだ。ただ、進行が伸びていて子どもたちもかなりお疲れモード。

・でも最後は本当に素晴らしいフィナーレを拳士たちは体験できた。会場のライトがオフになり、拳士、観客が全員アリーナへ。配られていた蛍光トーチが光って美しい。それとともに、テーマソングの合唱、そのあと「世界で一つだけの花」の合唱と続く。最後に、天井からすごい数の風船が落下してきた。子どもたちはもちろん、おとなたちもみんなとてもいい笑顔になっていた。疲れも一気に吹っ飛んだ、大会の締めだった!

・閉会式では四年後の国際大会開催国は「インドネシア」と発表された。四年後ならそろそろ橋本西支部からも世界入賞拳士が出てきそうな予感。長坂も「夫婦の部」で出場か?!(笑)

・見事「男子四段以上の部」(最高峰部門)で世界一となった、N兄弟と談笑。逆にN兄より、去年に続き、年末の「広島・F高校少林寺拳法部」合宿の講師依頼を受ける。今年のもう1人の講師は、Mさん(京都R道院・元世界一)だと聞いて、ちょっと緊張。これで、少林寺拳法の世界一は、「M兄弟」→「A夫妻(当時、A・U組)」→「N兄弟」となったわけだ。そんなすごい人たちと橋本西支部は縁が多いことは本当にうれしいことだ。「橋本西支部にも行かせてください」というN兄弟の弁もありがたいことだ。

なお、N兄からの翌日のメールには、「昨日は応援ありがとうございました。しかし、もう昨日のことなので過去のことととらえ、今回感じた課題を克服すべくさらに精進します。」と。うーん、やはり、世界一はスケールが違う!

 ・予定を1時間超過して、大会は終了。帰り際、風船を男子2人が取り合いで軽くケンカ。1人が泣いて動かないが、時間がないので半ば強引にバスに連れて行った。

・6時に会場をバスで発つ。食事は積み込んであった弁当を各自バスの中で。

・3時半ごろ会場を出ていたK東のH先生より「高速がめちゃくちゃ混んでいます」とメールが来ていたが、橋本西支部一行が帰るときには、一切渋滞には巻き込まれず、スイスイと四時間で橋本着。(これも日頃の行いだ?!)

 ・先に帰っていた保護者が出迎えてくれた。そして、きちんとお礼の挨拶をしてくれて気持ちよく大会引率を終えることができた。

・来年の全国大会は、北海道だ。


少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.531

2006年02月03日 02時11分29秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2005年11月17日(木)   発行・文責 長坂 徳久

 【いつも感謝を心にもって】

 なんやかんやで、一か月サボっていました・・さて、国際大会ファイナリストの感想の掲載予定でしたが、諸々に配慮してしばらくお待ちください。  紀北ブロック大会終了後稽古時に、次のように指示しています。

 『紀北ブロック大会も、終わりました。組演武ペアに「メッセージ」を書きましょう。全員に発表してもらいます。発表した人は、それをおうちの人から先生にメールしてもらってください。ドリームに載せます。メールしてもらえれば、先生は、貼り付けるだけでいけるから助かります。』  

 そして、法話の時間をつかって、メッセージを書かせ、月曜日からできた人からみんなの前で発表をはじめました。 次のような方法です。 

①発表する人は前にくる。 

②その組演武ペアは起立して聞く。他の子達は座ったまま聞く。

③発表。拍手。 以下、メールをいただいた拳士分です。

(kくん→Oくん) 「Oくんへ 4いになってくれてありがとう。K」

 (Mちゃん→Hちゃん)「Hへ くみえんぶ一位でとてもうれしかったね。けんかもしたけど一位になれてうれしかったね。Hありがとう。Hちゃんまたいっしょに組えんぶできたらうれしいね。」

(Hちゃん→Mちゃん)

「Mちゃんへ  いろいろ教えてくれてありがとう。組えんぶ すごいいい結果だったね。ちょっとけんかもしたけど、よかったね。またいっぱい話そうね。これからもよろしく。Hより」

(K君→U君)「Uくんへ 1いにならしてくれてありがとう。ちょっとまちがったところもあったけどがんばったね」

(Uくん→Kくん)「Kくんへ 一位になんてすごいね!ありがとう!」

 (Uくん→Tくん) 「Tくんへ 初めて組んだのに2位をとれたなんてスゴイね! ありがとう」

(Tくん→Nくん)「Nくんへ、4位になってよかったね。」

【努力10%の法則】

 お子さんに「努力しなさい」と言ったことのない人はいないかもしれません。では、どれぐらい努力すればいいの? おとなは努力しているの?

 長坂は「そのときの自分プラス10%だけ毎年努力」しようと心がげています。

 次のようになります。

 1年目 1×1.1=1.1(ほとんど変化はない。ここからしばらくは、1点台がずっとつづく。)  2年目 1.1×1.1=1.21。・・・・・7年目 1.76×1.1=1.93。8年目 1.93×1.1=2.12(しかし、地味な努力を毎年重ねていくと、ついに、7年~8年目には、元の実力の「2倍」になっている。ここから努力の成果は加速していくのです。) 9年目 2.12×1.1=2.33。10年目 2.33×1.1=2.56。 12年目 2.81×1.1=3.09(12年目でなんと3倍の実力) 20年目 5.96×1.1=6.55(なんと苦節20年目には、元の実力の6倍以上の実力者に) 25年目 10.54 。30年目 16.9(三十年目には、約17倍の成果が!)

 みなさんの周りの成功している人、すごいと思われている人たちは、みんなこのように地道に努力を積み重ねているのです。逆に、毎年毎年、適当に過ごす人は、実力は低下していきます。維持することすら実は難しいのです。この努力10%の法則で大切なことは、「努力は加速する」ということです。だから、成果がでないときに、「あきらめてはいけない」のです。

 次のメールを紹介します。「兄貴、今日は合格発表やって、合格してました。合格率は8%でした。苦節七年、150万くらい使ったけど、やり遂げることができました。ほっとした気持ちでいっぱいです。こんな僕でも難関の国家資格をとれました。和歌山県下の商工会議所では初めてです。育ててくれた兄貴のおかげです、感謝してます。」

 感謝と努力を続ける人には結果がついてくるのです。どちらかが欠けてもダメです。努力は報われるのです! でもあせってはいけない、結果が出ないときこそ大切です。


少林寺拳法橋本西支部通信 ドリーム No.533

2006年02月02日 03時59分39秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

以前のものを掲載します。

発行日 2005年11月17日(木)   発行・文責 長坂 徳久

 【少林寺拳法は習い事か?】

(法話より)

『君たちが今習っている、「習い事」を全部ノートに書いた人から起立します。それが習い事かどうかは自分が判断します。』

発表させました。出てきたのは、「英語」「そろばん」「塾」「ピアノ」「エレクトーン」「少林寺拳法」「ドリームコース」「サッカー」「バレエ」「ヤマハ」「習字」「硬筆」「スイミング」などなど。

『少林寺拳法、ドリームコースは習い事なのですか?習い事だと思う人?(少数) 違うと思う人?(多数)』  

意外な回答結果だった。

 『違うと思う人はなぜ違うのですか?』

 「修行だから」という回答あり。

 『そうです、少林寺拳法は修行です。では、修行と習い事はなにが違うのですか?』

『習い事も「しゅぎょう」です。しかし「修業」と書きます。「花嫁修業」とかもこちらですね。業は「わざ」と読みます。少林寺拳法は「修行」と書きます。しかし、他の習い事でも「修行」もあるかもしれませんね。たとえば、ドリームコースは「修行」だと先生は考えています。

少林寺拳法が修行である理由、他との違いを次のように整理した。

 ①こころとからだを鍛える。

 ②自分をよくするために行う。(この①②までは他のスポーツや武道でも多くあるでしょう。)

③他人のために行う。(自他共楽「半ばは他人の幸せを」の体現)

 ④世の中のために行う。

※なお、この「修行」「修業」の違いは、各稽古事、スポーツの指導者がどう考えているかという違いであり、「修業」が悪いといっているのではありません。「修業」には修業の意味と価値があるからです。決して少林寺拳法だけが優れている、素晴らしいと言っているのではないことをご理解ください。

ただ、少林寺拳法は創設当初から上の四つを目的とした「修行」だということは間違いありません。

 『だから、これから君たちに、言ってほしいことがあります。それは、「君、何か習っているの?」と聞かれることがあるでしょう。そんなとき、これから次のように答えてください。

「英語とピアノを習っています。」

「そう、他にはないの?」

「修行していることなら、ひとつあります。」

「えっ、何ですか?」

「少林寺拳法です。」

 このことをまず、1人の子に、模範で言わせて見ます。

長「何か習っているものはありますか?」

子「塾とスイミングを習っています。」

長「そう、他にはありませんか?」

子「修行していることなら、ひとつあります。」

長「えっ、何ですか?」

子「少林寺拳法です。」

長「ワァオ!」(いいながら、両手を後ろに反らす外国人のアクション 笑)

 次にまた別の子でやってみました。

長「何か習っているものはありますか?」

子「英語と習字とピアノを習っています。」

長「そう、他にはありませんか?」

子「修行していることなら、ひとつあります。」

長「えっ、何ですか?」

子「少林寺拳法です。」

長「ワァオ!」(いいながら、両手を後ろに反らす外国人のアクション)

 最後にA君(中3)に前に来てもらって同じように、やりました。

「何か習っているものはありますか?」

「なにも習っていません。」

「何も習っていないんですか?」

「修行していることなら、ひとつあります。」

「えっ、何ですか?」

「少林寺拳法です。」

「みんなで、せーの!」

「ワァオ!」