ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

アルデンテ31

2015年06月21日 02時41分48秒 | 教育・指導法

はぐくむ学童理事長通信

アルデンテ31


【♪雨は冷たいけど・・はぐくむはあったかいんだから~♪】
(二曲入っているの分かりますか?)

□ 今日は雨でした。2時30分が過ぎて、一年生下校(学童として登園)
「ただいま!」
「お帰り!」
「めっちゃ濡れた!」
「なんで? 傘なかったん?」
「あったけど、横からザーってなって。」
ということで、隅田小1年生2人だけ濡れていました。他の3人はそんなに。(笑)
タオルを渡して、ランドセルや帽子を自分で拭かせました。拭きにくそうな子には手伝ってあげます。着替えている子もいました。しっかりしているなぁと感じたのは、自分から「着替える」と言ってきちんと着替えていました。

□ 実は長坂はこんな状況が大の苦手なのです。
学童保育というジャンルは、保育と教育の二つの側面があります。長坂は、男であり、保育に関してはほぼ分かりません。このような生活のお世話のような状況や子供が体調を崩した時、おもらし、おう吐などが一番仕事として苦手な分野です。
本当に女の先生たちがいてくれてよかったと思う瞬間です。

□ また、掃除やおやつ、消耗品の買い出しなども女の先生がみんなやってくれています。
買い出しは楠が担当です。いつも日々細やかにチェックして、子供たちの好きなおや
つを偏ることなく、予算も考えてうまく購入してくれます。経理、事務も楠です。
東浦主任は二つの小学校との連絡、その他、様々なことを本当に精力的にこなして
います。フラワーアレンジメントの先生でもあり、中学校のPTA役員もしています。
大谷は、長坂がセンター長を務めている「橋本市ファミリーサポートセンター スマ
イリー」(橋本市保健福祉センター2階)の職員もしながら、二つの職を兼任しています。

小林はお誕生日会のスペシャルおやつの手配担当です。読書家でもあり、長坂とは政
治や経済の話しでも盛り上がります。小林の周りにはいつも女の子たちがまとわりついています。一番人気の先生かも。
森田は現役の中学・高校講師で、かつピアノの先生。水曜日と土曜日に勤務に入りま
すが、自分の学習玩具などを持参してくれるため、子供たちにはお楽しみなようです。

このように考えると長坂が一番楽をさせてもらっているかもしれません。(まじで)

□ 話を昨日のことに戻します。
  一年生にも、宿題の目標時間を決めさせます。まだ、時計は読めないでしょうから、「長い針がどこにいったときまでに終われる? 10? 12?」など。
  一人遊んだり、しゃべったりしていてまったく進んでいなかったそうたくん。
 「そうちゃん、あと5分だけ。できなかったらもう家でやりなさい。」
 まじめな顔になって、取り組む。しかし、時間切れ。
 「はい、終わり~ ざんねん!」
 「いやや。」(といいながら計算を続けている。)
「あかんよ、終わりやん。だってずっと遊んでたやろ?」(といいつつ待ってあげている。)
よほど家でやりたくないのか、やり続けています。そして、あっという間に終わりました。
 「先生、できました。」
 「そうか。時間切れやけどな・・でも、反省して、がんばるその気持ちはいいことやな。」

□ 時計とそうたくんで思い出しました。猪西眞尋くん(6年生)が3年か4年の時の長坂との会話。
 「長坂先生って何歳で時計読めた?」
 「まあ、1年生ぐらいちゃうか。」
 「そうなん、俺4歳。」
 「えっ、まじ?!すごいやん!」
 「うん、まず4歳でデジタル時計が読めて・・・」
  彼は大物になると長坂は確信しています。

□ 雨のため、4時ぐらい二階は自由遊び。宿題は1階で。みんなに「終了時間の目標」を決めさせます。中には「進み具合で」という子がいました。「ダメです。決めなさい。自分の見通しを持つことは大切です。」と言います。決めること決めない子がいるのは不公平になるからでもあります。
  立派だったのが、森水 翼くんでした。彼は4時25分に目標を設定しました。しかし、22分頃に、
 「先生、30分に伸ばしもいい?」
 「いいよ。さすが、翼や! きちんと修正を自分で申告できるのは素晴らしい。時間が過ぎてから、「もう少し伸ばして!」って言う子はいるけど、翼みたいに先を読んで事前に変更できる子はめっちゃすごい。やっぱりさすがやわ~。」
とみんなに聞こえるように大きな声で言いました。これで他の子にも学びになるのです。

ビー玉その後

2015年06月18日 02時54分47秒 | 教育・指導法

はぐくむ学童理事長通信

アルデンテ28

※この通信ははぐくむ学童に在籍する保護者に向けて書いています。

※はぐくむの子どもたちには「一本芯のとおった子」になってほしい、そんな人間を育てたいという願いから、今年の通信は【アルデンテ】と名付けました。

【その後のビー玉】

□ 以前この通信で書いたように「ビー玉の扱い方・使い方」について、ビー玉管理会社(係)のメンバーで会議(話しあい)をするように言ってありました。なかなか全員揃わな
いので、延びていましたが、本日5,6年生男子が全員いるということで、一階で会議をするように指示しました。テーマは「ビー玉の反省点と今後の使用方法」です。

□ しかし、ある子から、
 「ぶざけて、話し合いにならない。」
 と訴えがありました。
 「もういいから上がってこい。」
 と柔らかく指示しました。そして、他の残っている子供たち(このとき5時55分)に、

「全員、集合。1分で終わりますから。」

□ ビー玉管理会社(5,6年生)、その他の子供たち全員が集合し、次のように言いました。
 「ビー玉の使い方が悪く、無くなったり、危ない遊び方をしている人たちがいました。だから、ビー玉管理会社の人でこれからどうするかを決めるように言いました。でも、ちゃんと決める気がないようなので、残念ですが、これからビー玉は使えません。穂高君、ビー玉を別のところへ除けておきなさい。解散。」

□ これで、少し様子をみて、自分たちから謝罪をしてくるかどうか、と考えました。

しかし、管理会社メンバーから聞こえてきた声は、
「管理会社解散~」
「(笑)」
など。

□ これは指導を入れなくてはいけません。しばらくして、
「管理会社集合。」
やはり、長坂との付き合いが長いので、「これはちょっと・・」という空気を読み神妙な顔つきになっている子供たち。きつく叱るわけではなく、しかし、毅然と語りました。

□「管理会社は自分たちで決めたことやんな? ビー玉の使い方も自分たちで決めたんだよね? 先生たちは、お前らを信じて任せたんだ。これでいいのか?
そんな生き方でいいのか? そんな生き方で一生を送るのか? 
大人になって自分が会社やお店をつくっても、自分がもうやりたくなくなったら、『もう、おれ知らんし。』と言って投げだすんか? 残された人たちはどうなる? 
親になって、もうおれ、お前たち知らんしと言って子供を捨てるのか? 
子供のときは、生きていくトレーニングをしているんや。大人になった時のトレーニングをするのが子供のときなんや。
人はふざけていいときと真剣にならなきゃいけないときがある。生きるというのはそういうことだ。
いまのお前たちの生き方は男として恥ずかしくないか?。男らしい生き方じゃない。」

概要としてこのように語りました。
(細かくは違うかもしれませんし、紙幅の関係で割愛している部分もあります。)

次号へ続く。

※いま火曜日午後6時半。すでに、この子たち(6年生)と長坂は楽しく笑い合っている。