ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

ドリーム605号

2007年11月12日 23時32分29秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

少林寺拳法  橋本西支部道場通信

ドリーム No.605

発行日 2007年11月12日(月)   

発行・文責 長坂 徳久

【おめでとうございます!】  

 今の橋本西支部の「大会」でのレベルは全国トップレベルになってきました。 

 今回は出場拳士29名。これは、一支部からの出場としては今大会最大人数かもしれません。 

 また、女子初段が優秀賞(2位)、男子3段が優良賞(4位)。発表の部の小学団体、中学団体も順位や表彰があれば、間違いなく入賞。

 ということは、出場拳士全員が「全国大会で入賞」したということになります。  

 長坂は、橋本西支部が自信に思っていいこと、誇りに思っていいことは次だと思っています。

 ☆和歌山県という田舎の、「橋本」という全国的には誰も知らないような地名の町で      これだけがんばっているということ。☆

 

 では、なぜ橋本西支部がここまでのレベルになったのでしょうか?  

 拳士の素質?

 確かに素質のある拳士たちもいます。しかし、今年一般で入賞した、美伽、梓、千明、真輔、真名美、彼らは、運動能力という点ではとくに優れているというわけではありません。いや、優れていたというわけではありませんでした。よくても、中の上ぐらいでしょう。それが、あれだけ高いレベルの動きが今は出来ています。それは何よりも、

★本人たちのモチベーション(やる気)が全国トップレベルにあるということ。★

 これにつきます。

やらされる稽古は一切していない。すべて自主的に取り組んでいる。

 

では、他には何が原因?

1,橋本西支部という少林寺拳法環境。(指導者のレベル・保護者の協力度なども含めて)

2,「橋本西の法則」がある。

3,小手先の技術よりも、身体づくりを最優先している。

4,謙虚に他から学んでいる。

 

 さて、みなさんのお子さんにとっては初めての全国大会でも、長坂にとっては多数経験している全国大会。その一回一回で長坂は多くを学ぶので、当然みなさんよりも大会に関する消化能力速度が速くなります。そして、今、長坂は勝敗は超越するに至りました。 

 でも、本当に勝敗を超えた意識になれたのは、ここ最近です。次の経験からです。

①真名美の一年生、二年生での高校選抜大会。1位に手が届いていて、一点差で二年連続、3位、2位でした。日本一になることの厳しさを痛感しました。

②去年の全国大会。真名美・梓・美伽の4位。これも最優秀(優勝)していてもおかしくないレベルでした。反対に初の全国大会(オールジャパン)入賞で支部としての自信もできました。

③今年の全国中学生大会。男子団体70チーム中2位、という超激戦の中での好成績。しかし、全国優勝にも手が届いていて、「最後の最後で日本一を逃した」いという悔しさと厳しさ。

 また男子組演武、女子単独演武については、あの激戦、出場者数のなかで、よく本選に残れたという感激の思い。  

 女子団体は、入賞できるかどうかと・・思いながらも、2位まで食い込みました。しかし、反対にまさか負けるはずのないと思っていた葛城東に負けた。葛城東自体がまさかうちに勝てるとも思ってなかったかもしれないし、全国優勝なんて想像もしていなかったでしょう。支部長の下村先生が一番驚いていました。しかし、「勝負とはわからない」と改めて長坂も考えさせられました。そして、1位になるだけのことをやはり葛城東はやった、やってきたのだと思っています。立派です。

 下村先生は長坂の弟子なので、結果として長坂門下で、ワンツーフィニッシュということになり、そのことで長坂を評価してくれる人たちも多くいました。でもやはり、同じ門下でも、直弟子と孫弟子では全く違います。 

 反対に全国のどこに負けるよりも悔しかったです。ただし、それは師匠(長坂)としての弟子(下村)への意地であり、優勝した拳士たちに対しては、悔しいという気持ちは長坂にはありません。心からおめでとうと思っています。特に同じ和歌山県代表として誇りです。  

 このような、経験を踏んできて、長坂は、超越したのです。長坂は今年40歳 まさに、不惑に近づいたかもしれません。  

 勝ちたいは今もこれからも一緒。勝ちにいくも一緒。ただ負けることが怖くない、負けても納得できる、消化できる。ということ。勝っても負けても、その結果を引きずらないということ。 禅の言葉では、「継がない」ということ。 

 もう常に全国トップクラスでいることができるという自信ができているからこそ、周囲の雑念が気にならないということ。  

 勝ちたいという気持ちは、自分の意思ですが、負けたくないというのは「○○に負けたくない」という心理が占める割合が多いと今思っています。今、自分や自分の支部に自信が持てるから、負けたくないという気持ちはなくなったのだと思います。だから、反対にこれからは益々勝っていくでしょう。(笑) 

 勝敗というのはそんなもの・・ということがわかってきました。

 勝つと言う「執念」は持っても、負けたくないという「欲望」はないということ。また、勝敗に「とらわれない」「こだわらない」「引きずらない」ということ。

 このような心理に心のそこからなれたことは、指導者としての長坂にはひとつの大きな成長です。

 拳士たちは、全国優勝を本気で目指していたら、「全国2位でも悔しい」「残念」「いい結果ではなかった」と言います。全中までは長坂もそうでした。それは、アスリート(出場拳士)や監督(長坂)の立場の気持ちです。

 野球で今年日本シリーズで負けた日本ハムの気持ち、オリンピックで金メダル確実といわれている柔道選手が銀メダルに終わったときの気持ちと同じでしょう。 

 でも、そんなときにこそ、当事者以外の方たちは、これからは、「おめでとうございます!」言ってあげてほしいと思っています。

 長坂自身が、全国2位でも「おめでとうございます!」といえない支部の雰囲気(全国優勝でないと「おめでとう」ではないという雰囲気)を作ってしまったのだと今反省しています。まず長坂から改めます。

 そして、みなさんにも協力してもらいたい。

 これからの、橋本西支部のルールです。

★どの大会(市の大会~全国大会まで)においても、

 ・入賞(その大会により、三位までであったり、六位までであったり)した拳士へは、「おめでとうございます!」という言葉をかける。特に大きな大会であればなおさらです

・入賞した拳士も、その結果が悔しくても「ありがとうございます!」と応える。★

 

 これから、ますます橋本西支部は全国でも入賞、優勝を果たしていくでしょう。反対に同点で優勝、一点差で優勝というケースが多くなるでしょう。

 それは「橋本西の法則」があるからです。それは「宇宙の法則」でもあります。いまは、まだその法則は明かしませんが、拳士を見ていればわかると思います。

 

※以上は、この「ドリーム」は道場内通信です。拳士、保護者に向けた発信です。それをこのブログにも掲載しています。支部内に書いているので、部外の方には不快になる偉そうな表記もあるでしょう。その場合はお許しください。

支部外の方には、 


ブックレビュー2

2007年11月12日 02時11分27秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

「親が知りたい
教室の中の子どもたち」(向山洋一・どりむ社)

「ただいま」と帰った子どもの顔を見て、「今日なにかあったの?」と思うことはありませんか。
お母さん、お父さん、
向山学級の子どもたちに、わが子の姿を発見できます。


「向山流」家庭教育のコツ


長坂は、14分で読み終えた。

この本もぜひ保護者にお勧めしたい!

長坂のお薦め度
★★★★★

ブックレビュー

2007年11月12日 02時03分10秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

「エジソンにピカソの才能を求めていませんか
子どもが伸びる3つの法則」(向山洋一・どりむ社)

教育の方法は、大きく二つに分けることができます。
次の方法のうち、一つは正しく、一つは誤りだとしたら、あなたは、どちらの方法を選びますか?
1.良いところを伸ばす2.悪いところを直す
(正解は本書の中にあります)

「向山流」子どもの可能性の磨き方


長坂は、20分で読み終えた。

この本はぜひとも保護者にお勧めしたい!

長坂のお薦め度
★★★★★