さきほどの小学二年生との会話(覚えているうちに書いておく。)
学童保育の子ども(この子は少林寺拳法の拳士でもある。)
学童保育は二階で行う。しかし、必ずみんな一階の長坂の部屋にまずあいさつにくる。(長坂はいないときもある)
二年生のAくんが帰ってきた。あいさつをして、ソファーにどかっと座るAくん(笑)
「あれ、覚えたか?」
「なに? あれって。」
「百人一首よ。」(土曜日に五色百人一首県大会に出場するので覚えるように言ってある。)
「青は覚えてるんやけどな~。緑はまだ。」
「じゃあ、青を完璧にしいよ。」
置いてある本(朝日新聞社の「世界の偉人伝 マザーテレサ」)を見て、
「これ、なに?」
「今日、届いたんよ。世界の偉い人のお話。」
「ふーん、それを漫画にしてあるん?」
「そうそう。先生が読んでから、みんなも読めるようにするわ。」
そして、長坂が言った。
「そうや、A、先生、いいもん買っちゃった!」
「なに?」
「ワンピース 1巻~64巻」
「そうなん、俺のうちにもあるで。お父さんが前に買って、親戚のお兄ちゃんに貸してあったけど、いま返してもらって、家に飾ってある。」
「そうなんや。」
「こここからこここまでぐいらあるやろ?」
「先生のはまだ届いてないからわからんねん。」
飾ってある日本刀を見て、
「あれって、ほんまに切れるん?」
「切れんよ。」
「切れるやつやったら逮捕されるん?」
「免許がいるんよ。免許があったら逮捕されない。」
「それで、なにするん?」
「練習で切るんちゃうの?」
「人を?」
「人は切ったらあかん。ほかのものとか。」
「そんなん意味ないやん。いのししとか切ったらいいんちゃうん。あやの台にはいのしし出るで。お父さん、うりぼうとかいのししとか5回は見たらしい。」
「あやの台はもともと山やしな。」
「せんせ、あれ抜けるん?」
「抜きたい?」
「うん。」
「じゃあ、抜いてみよ。」
日本刀を一本ぬくAくん。
そこへ、他の二年生が集団で帰ってきた。
「みんな来たぞ。A、早く直せ!」
あわてて、もとに戻すAくん。
みんなが部屋に入ってくる。Aくんが、
「おれ、イマ、ええことしたで。」
まだ、続きがあるが、長坂は今から別の場所で仕事なのでここまで。