発行日 2003年1月20日(月) 発行者・文責 長坂 徳久
【千恵ちゃん、見事なスピーチ!】
以前お知らせのとおり、毎稽古後、拳士スピーチを実施しています。前回は千恵ちゃん(6年生)。今までの拳士の中で一番素晴らしかったです。
千恵ちゃんは、阪神淡路大震災のことを話してくれました。素晴らしかったのは、地震の規模、震源地の緯度、経度、各地の震度まで調べてきてそれを暗記し、具体的な数字を挙げて話してくれました。大変素晴らしいスピーチでした。特に具体的な数字には人を納得させる力があるのです。千恵ちゃん、大変よろしい! 花丸!
【バック転も誰でもできる!?】
バック転の指導を6年生以上の希望者にしました。30分ぐらいの練習でみんなかなりの上達をし、数人は完成、残りの子どもも完成まであとわずかです。とんなに高度なことでも、「習熟過程」(できるようになる過程)を踏まえながら、順序を踏んで的確な指導を行っていけば、誰でもできます。スキーの「スクール」などがその典型です。
また、日本の自動車学校とスイミングスクールの習熟過程は素晴らしいのです。誰でもできるようになるシステムとカリキュラムがきっちりと完成されています。
尚、本支部の子ども達は日頃から「運動の基礎感覚・基礎技能」の習得に努めていますから、運動に関しては上達は一段と早いのです。また、子どもは怖がらないので上達もさらに早くなります。
【努力する泥棒は素晴らしい?】
稽古でこんな話しをしました。
『夜中に先生がテレビを見ていると、「大泥棒」の話しをやってました。その泥棒は、一回で何千万円も盗むそうです。そして、何回も警察に捕まっています。その泥棒は捕まったときにどう思ったでしょう?』
(数人回答)
『なぜ、捕まったんだろう? 何が足りなかったのだろう? もっと努力しなくては・・と思うのだそうです。』
このあと子ども達に、次の発問をしました。
「〈努力する泥棒〉と〈努力しない普通の人〉」、どちらがいいでしょうか?
この発問は、我ながらいい発問でした。(ちなみに、前夜に1時間近く考えた。)
この発問で子ども達は揺れました。いい発問とは子ども達の意見が分かれる問いです。
反対に、ダメな発問とは、例えば「泥棒が努力することはいいことですか?」
これでは、大半がよくないというでしょう。そんな発問はだめです。また、例えば、「ここの支部はなんと言う支部てしょう?」これは、発問ではなく質問です。こんなわかりきったことを発問(質問)するから、稽古や授業がだれるのです。
先ほどの発問では、ほとんど半分に分かれました。「努力する泥棒派」の方が多いぐらいでした。子ども達は〈努力〉ということをかなり重視している証拠です。
討論させる時間はありませんでしたので、機会をみて行いたいと思っています。
【えっ、もう~、なんで!?】
久しぶりに「先生にじゃんけんで勝った人から帰ってよろしい」と指示。長坂と順番にじゃんけんしていきます。負けた子どもはまた後ろに並ばなくてはいけません。
さて、「6年生には本気でいくぞ!」と長坂は宣言。そして、本当に6年生のほとんどが何回やっても長坂に勝てません・・・
私の場合は、相手を読むというよりも、「相手に気(念)を送る」という言い方が適切です。たとえば「グーを出せ」と気(念)を送るのです。そして、長坂はパーを出すと。相手の目を見てその子のもつ気の周波数に自分のそれを合わせれば可能です。もっとわかりやすくいえば、イメージするのです。相手が自分の考えている「手」を出すイメージをするのです。すると本当に相手はそれを出してくることが多くなります。試してください! 当然長坂でもうまくいく場合と全く通用しない場合があります。うまくいく子ほど、長坂との気の波長が合っているのだと思います。そして、長坂は武道を20年以上し、相手の動きではなく、相手の意識に波長を合わせるということをテーマに修行しているので他の方よりはうまくいくのです。
そして、最近は面白いです。子ども達は子ども達で長坂が何を出すかを読もうとするからです。「読もうとする」=「気(波長)を合わそうとする」ともいえます。何とも高度な闘いが展開されているのです!(笑)
最後まで残った愛ちゃんと友絵ちゃんは「えっ、もう~なんで!?」と不思議そうなというか、半分怒ってました(笑)
そして、最後に「次は先生が負けるからよ」といって実際に負けてあげました。
☆(連絡)2002年(1月~12月)の稽古年間皆勤は、仁嗣君、友也君、雅文君でした。鏡開で表彰します。当然支部では参座簿(出席簿)を毎回つけて確認済みですが、もし他に皆勤ではなかったか?という拳士がいらっしゃればご連絡下さい。もし、こちらのミスや拳士の思い違いがあれば当日拳士がかわいそうなので、ややこしい場合も含めご遠慮なく早急にお問い合わせください。