ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

低学年団体指導4

2014年05月07日 03時46分33秒 | 教育・指導法
次に、個別評定をいれたゲームにした。


「次は最後までやってもらいます。終わった後で、それぞれの点数を言います。最高で3点、最低で-3点です。」

低学年なので、「マイナス」の意味がわかっているか確認。分かっている。

「合計点数が多い人がすごいです!」

表にするとこんな感じ。(実際はホワイトボードに書いている。)







そして、こんな感じになっていく。






ゲーム化すると、なんでも楽しくなる。


武道なので、楽しいだけはいけないとは思うが、低学年はまず「少林寺拳法が楽しい」と感じるところから始める。


さらに、このようなゲーム化した表使用は、本当に上達していくからという事実があるので、効果は大だと思っている。

低学年団体指導3

2014年05月07日 02時48分54秒 | 教育・指導法
「3止まる」というのは、静止ではない。

残心からの次への警戒。

つまり、集中である。


しかし、この3止まる間、ふらふら、だらだらしている。


リーダーはある程度仕方ない。

心の中で3数えているため、そこに意識が行かざるを得ない(いまの段階ではである。)




このふらふら、ダラダラをどう考えるか?


すべて行動には意味がある。



【集中出来ていない】


これにつきる。


なぜか?


【集中しなくてはいけないということがわかっていない(拳士もいる)】

【集中とはどういう状態かを理解していない。】

【緊張感がない。】


このときに、AさせたければAというのが、


「ふらふらするな!」



「集中しろ!」

である。


これは、高学年以上には通用するが、低学年には入らない場合もある。


【AさせたければBさせる】


「集中させたければ、集中する方法を使う」


用意するもの→笛


ホワイトボードに表をつくり、各拳士の名前を書く。


こんな感じ


まさき

こうき

まさや

ゆうと


「演武を通してもらいます。視るところは、止まっているときに動いていないかです。」

「質問」
と言って手を上げる拳士。

「質問は最後です。最後まで聞きなさい。動いた拳士がいれば、そこで笛を吹きます!(笑)」

ここらで盛り上がってくる。

「その人の名前をいいます。その人はアウトなので、表に×を一つつけます。」

「質問」
と言って手を上げる拳士。

「まだ説明は終わっていません。」

と言って質問は受けない。

「リーダーは、3止まるも出来てないと笛を吹きます。だからリーダーは一気に二つ×がつくこともあります。」

「質問」
と言って手を上げる拳士(笑)

「まだです。全員が最後までクリアした時点で終わりです。そのときに、×の少ない人が優勝です。はい、質問ありますか?」

「間違っても×ですか?」

「間違っても×にします。」

「レベルはどれぐらいですか?」

「めっちゃ、厳しく見ます。」


そして、開始。


盛り上がるのは当然だが、うそのようにさきほどのふらふら、ダラダラがすでになくなっいるのだ。


【集中している】

のだ。


その場の設定をしただけで、このように一気にやれるようになる。


それでも、厳しく、途中で、笛を


「ピ、ピ、ピピピピ!」

と吹いて、アウトにしていく。


橋本西のいいところは、アウトになった拳士を誰も責めない。

むしろ、笑顔で、

「どんまい!」

だ。

そして、長坂もニコニコしながらやっている。

ニコニコしながら、

「アウト~! はい、○○くん、×3つめ!」

とやればいい。


面白いことでも、ずっとやっていれば飽きてくる。

15分ほどで終了。

実際に、このあたりで、ちゃんと合格(最後までクリア)するまでになってくる。


つづく

低学年団体指導2

2014年05月07日 02時21分45秒 | 教育・指導法
リーダーの号令の間をつくる。


次のとおり行った。


1.止まっている間を長坂が数える。

2.低学年なので、「すべて3とまる」で統一する。


構成は、

1.振子突4本

2.蹴りあげ4本

3.天地拳1

4.龍王拳第一相対(小手抜)

5.内受突(相対)

6.龍王拳第一

なので、次の通り。

「礼」

「直れ」

【3とまる】

「アー」(構える)

「アー」

1.振子突4本

【3とまる】


「アー」

2.蹴りあげ4本

【3止まる】


「アー」(構える)

「アー」

3.天地拳1

【3止まる】


「アー」(全転換としたうけで相対になる)

「アー」(払う)

【3止まる】


「アー」

4.龍王拳第一相対(小手抜)

【3止まる】


「アー」
5.内受突(相対)
【3止まる】


「アー」(正面を向く)

「アー」

6.龍王拳第一

【3止まる】

「結手」

「礼」

「直れ」


これは、リーダーのまさきがしっかりしているので、すぐにできるようになった。


ちなみに、リーダーは「立候補ジャンケン」で決めている。


次は、長坂は何も言わない。

リーダーの号令だけで行う。

ポイントは、リーダーが【3止まる】ところを間違えないこと。

次のように指示する。

「3回やりなさい。」

ただし、リーダーの仕事なので、他の拳士が飽きてくる。次のようにいう。

「次は、3止まるところをみんなで数えます。」

「それで5回やりなさい。終わったらテストします。」

このとき、拳士たちはだらだらと演武している。止まっている間はとくにふらふら、だらだら。

指導を入れたくなるが、ここでの目標は「リーダーが間をつかむこと」なので、ぐっと我慢する。

ここで指導を入れてしまうと、指導がよどむ。


テストをする。

ふらふら、ダラダラしているが、「リーダーの間」が評定ポインなので合格にした。

しばらく、休憩して、次の指導に入った。

このふらふら、ダラダラを先にやっつけておかないと後々影響する。

つづく


低学年団体演武の指導

2014年05月07日 01時59分37秒 | 教育・指導法
中学生や高校生のうまい拳士たちをうまく活用することはとても効果がある。


1.教わる拳士にはいいイメージが入る。

2.お手本をする拳士の自尊感情が上がる。


お手本と見本は違う。
見本は、悪くても見本。お手本は「いいもの」でしかない。


月曜日の稽古での団体演武低学年の指導の一例。

この日は連休中のため、団体メンバー6人中2人が欠席。

想定内。

だから、最初から、この日は「リズム、テンポ、間の確定」を稽古目標にしていた。

低学年の場合は、リーダーが号令を入れていくので、リズム・テンポを作るのはほぼリーダーに規定される。

そのため4人でもこれをやっておくと、あとの二人が次に稽古に来た時でも、それに合わせるだけなので問題はない。


リズム・テンポ・間を分類すると次のようになる。


◎間(どれぐらい間をとり各構成をスタートするかなど)→これはリーダーに規定される。リーダーが号令を入れるからだ。


◎テンポ→各構成のテンポは、

1.リーダーが規定する場合(12.34.5.67などと号令をかける)と

2.各拳士が規定する場合(リーダーの最初の号令だけで行う)に分かれる。

今回の低学年は、リーダーの最初の号令だけで演武する。よって、拳士により規定される。


◎リズム→テンポと間により、結果としてできるものと長坂は考える。



だから、この日の稽古は、

1.リーダーが号令の間をつかみ、全体のテンポをつくること。

2.各構成(たとえば、天地拳第一)のテンポを全員がつかむこと。

この二つ。

ただし、プライオリティーは、1→2の順なので、2まで進むまないこともありえる。


長くなると読む方が疲れるので、ページを変えます。