ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

陰徳あれば、必ず陽報あり

2014年05月27日 02時18分59秒 | 教育・指導法
最後に、トイレのスリッパの話。

詳細は省く(本ブログの他の記事を参考に。)


「他にも、スリッパを直したという人はいますか?」

何人も手を挙げた。

「とても素晴らしい! 賞をとるよりも大切なことだ!」

 とほめた。

「そうちゃん、こうたろう、りょうくんは今回、たまたま、スリッパを直しているところを実行委員長の先生にほめてもらったんだね。」

と言って、また、名前を板書。

 そして、「AAA(トリプルA)」と追加。





「写真も撮っておこう!」

 と他の子のために、しつこくそのことを強化する。

「長坂先生から賞を渡すからね。三人は演武では入賞はしかったけど、いいことをしました。でも、それは誰かが見ているからとか、ほめても 
 らおうと思ってやったんではない。そうやろ?  たまたま、実行委員長の先生が来て、ほめてくれて、閉会式でもいってくれたのです。

 このように、人が見ていないことろでいいことをすることを「陰徳」(いんとく)と言います。」

 そして、次のように板書。



 陰徳あれば、必ず陽報あり





 

「人が見ていなくても、いいことをしていれば、必ず、自分に幸せなことがやってくるという意味の言葉です。」



 「ノートに書きなさい。(ふりがなもふっているので)、低学年はひらがなでもいいよ。」

 「ノート1ページに大きく書くのです。かけたら見せに来なさい。」

 「見せに来た人から、覚えなさい。帰りにテストするよ。」

 本当に帰りに、全員チェックした。



 
 今日の板書


 



4つの残念なこと

2014年05月27日 01時49分39秒 | 教育・指導法

講話。

大会の話。


「昨日の大会はみんなとてもすごかったね~。

 たいへんよくがんばっていました。

 ただし、先生は残念だったことを4つありました。

 一つは、木曜日の拳士たちが演武を見ている態度やみんなで座っているときの内容が悪かった事です。

 でも、これは白帯の拳士ばかりなので仕方ないのかもしれません。

 それ以外の3つ、一つでも言える人?」

 
 拳士たちがいろいろな意見を出しました。

 正解は、

 1.閉会式の成績発表で、名前を呼ばれた時の返事が小さい拳士が多かった。

 2.待機場所で待っているときに、けんかをしたり、ふざけすぎている拳士がいた。

 3.帰りの時、長坂先生が他の先生と話しているのに、あいさつをしにきた人がいた。



 >3.帰りの時、長坂先生が他の先生と話しているのに、あいさつをしにきた人がいた。

これは、マナーとして、そのような場合は、あいさつは控えたり、「いまいいですか?」「お話中失礼します。」などということを教えた。



>2.待機場所で待っているときに、けんかをしたり、ふざけすぎている拳士がいた。

これは長坂も目撃していたし、高校生からもあとで報告を受けた。

待機場所とは、競技をしないときや競技が終わってから「橋本西待機場所」で座って待つときのこと。

ある程度は仕方ないとは長坂は思う。

「やることがなければ、乱れていく、荒れていくのは、子どもの世界では常識である。」

しかし、抑止ししていかないと、ケンカが、「いじめ」であるとなったり、親からの苦情につながっていく可能性もある。

また、他の支部とのトラブルになったりするとやっかいである。

次のように言っておく。

「名前はいいませんが、白帯の子を蹴っていた人がいました。(そういいながら、その子の顔を二回ほど見る。先生はわかっているんだよと思

わせるだけで、次からの抑止力にはなる。)
 


>1.閉会式の成績発表で、名前を呼ばれた時の返事が小さい拳士が多かった。


「全員、ちゃんと返事はして、とても立派でしたね。ただね、ちょっと声が小さかったね。そう思った人?」

「そんななかで、きちんと聞こえる声ではっきりと返事していたのは、「たいせい」「ゆず」「しゅんた」「じゅんぺい」「たくみ」でした。

 起立しなさい。」

 自然と拍手が起こる。

 ここから、しつこく「ほめる」。

 目的は、「その行為(はっきりと大きな声で返事する)を子どもたちに強化する」ため。

 ※長坂はどなるような大きすぎる返事は必要ないと思う。場に応じた「大きさ」の返事でいい。

 しつこくほめるために、

 「よし、この子たちの名前を書いておこう。」

 と言って板書。

 さらに、「good!」と書く。

 そして、

 「あとで、写真撮っておこう!」

 と言う。

 ほめる目的は、ほめられる人のためと他の人のためである。

 「人はほめられたい。」

 「ほめられたことを繰り返し行うようになる。」

 「他人がほめられた内容をまねしようとする。」

 という本能がある。



 









5/26 稽古メニュー

2014年05月27日 01時39分47秒 | 教育・指導法
大会翌日の橋本西の稽古は、

「遊び」

をたくさん入れるのが通例です。

ただし、まだ6/15に県大会があります。


今日の稽古


7時~7時15分

・バリ


7時15分~35分

・大会後のお礼の話
・鎮魂行


7時35分~8時00分

・大会自己チェック
・感想文
※後日詳細を紹介


8時00分~8時30分

・自由遊び
※順に組演武構成の変更指示(1組5分程度)


8時30分~45分

・講話
※別項で掲載


8時45分~8時55分


・ドッヂビー


8時55分~9時


・じゃんけんチャレンジャー
・道場訓

 終了

 作務




メールありがとうございました

2014年05月27日 01時31分41秒 | 教育・指導法
これも、5/26発信の「橋本西メーリングリストより」


【タイトル メールありがとうございました。】



長坂です。


大会のお礼や感想メールありがとうございました。


これは、大切なことです。


なぜか?


「子どもたちへの教育になるから」です。


だから、あえて、子どもたちの前で、

「いまから、先生にお礼のメール送るね」とか「メールしておいたよ」と言うのです。(内容は見せなくてもいいとは思いますが)

そのことで、子どもたちは、

「あ~、こんなときは、お礼のメールや電話をするのだな」と覚えるでしょう。

また、心に入るでしょう。

親のことを尊敬するでしょう。

背中で教えると言うことです。


ぜひ、ご活用してください。長坂に礼を言えと言っているでは決してないのです。



さて、いくつかのメールを匿名でご紹介します。(ご了承くださいね)


「いつもありがとうございます。
 
 紀北大会、お疲れ様でした。

 たくさん稽古をして頂き、感謝しております。

 次は、県大会に向いて

 稽古お願い致します。

 ありがとうございました。」


「長坂先生、土橋先生には、今まで大変お世話になりました。ありがとうございました。

 今日の大会では、橋本西の拳士のみなさんが今まですごく頑張って稽古してこられたのが、ひしひしと感じられました。

 毎日指導してこられた先生方のお力もあったと思います。本当にありがとうございました。

 AもBくんや先生方のおかげで、良い結果を残せて、家族共々、大変喜んでいます〓

 CもDくんと息の合った演武が出来て大変嬉しく思います。

 次は県大会があるので、今日の大会よりも更に成長したみなさんの演武が見られる事を楽しみにしています。

 これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。」



「本日はお疲れ様でした。

 また、日頃、息子へのご指導ありがとうございます。

 いつも大会という場を通じてしか、少林寺拳法での成長を見ることができません。

 それゆえ、大会ごとに何かしらの進歩を見せる子供に嬉しいばかりです。

 Aの気迫も、かなりのものになったと思います。

 もうそろそろ殴られたら痛そうです(笑)

 今後ともよろしくお願いします。

 今日は、ありがとうございました。」



「Aは、一位になる事が出来ました。

また、トイレの話しも自分の子供の事のように嬉しく聞かせてもらいました。

 橋本西の子供は、凄いです。

 Aも、お兄ちゃんお姉ちゃん達を見習ってほしいです。

 本当に、ありがとうございました。

 今後も、よろしくお願いします。」



「お世話になっております、○〇です。

 今日の大会ありがとうございました。

 小学生の皆さんすごく頑張っていて、結果もついてきていて、すごいです。

 Aは全中予選にむけてさらに頑張って欲しいと思います。かなり厳しいらしいと、Aが言ってましたが。

 Bは楽しかった〓と言ってました。

 週末しか稽古に行けないですが、やっぱり少林寺拳法楽しいようです。

 ありがとうございました。」



「大会ありがとうございました。


 橋本西の拳士のみんな、

 とても頑張っていて嬉しい大会でした。トイレのスリッパを揃えていた拳士のことも、とても誇らしく感じました。


 日頃の稽古や行いが

 きちんと出来ているから

 特別な日にも 自然に出来るんですね。



 今回、Aは、

 憧れのAチームに入れてもらい、一緒に稽古出来たことで、成長させてもらえたな、と感じた大会でした。

 やはり、足を引っ張ってしまうAでしたが、チームのみんなが見守ってくれている空気が伝わってきて、ありがたかったです。


 毎日の稽古もあわせて、いい経験、勉強をさせてもらえたと感謝しています。


 ありがとうございました。」



「紀北大会の審判お疲れさまでした。

 これまでのご指導ありがとうございました。

 団体はとてもきびきびしていい演武でした。

 フォーメーションが複雑だと思いましたが、それにみんなの動きがついていっててびっくりしました。

 J君(長坂注 二日前に腕を骨折)も出場できたのだと後で聞きました。怪我のことまったく感じませんでした。

トイレでの件、本当に心が晴れやかになりました。

日頃のご指導の賜物だと思います。

ありがとうございました。

一つ気になったことがあります。

上から見ていて、橋本西の拳士の整列が遅かったことです。

特に中高生です。

小さな子を並ばせている方もいましたが、全体的にダラダラという感じでした。

橋本西の結果がよかっただけに残念でした。

中高生を後ろにかためないで、たて一列にしてそれぞれが横の子を並べたほうがいいように思いました。

でしゃばったことを言って申し訳ありません。」



トイレのスリッパの件(メーリングリストより)

2014年05月27日 01時21分41秒 | 教育・指導法
以下、5/26発信の「橋本西メーリングリストより」


【タイトル トイレのスリッパ】


長坂です。


トイレのスリッパの件、わかりました。
ありがとうございました。


次のメールをご紹介します。


「こんばんは。

Aです。

遅くなりました。

今日の大会でトイレのスリッパを並べていた拳士はBくんとCくんです。

Aがトイレに入って行った時に二人がすでに並べてくれていたそうです。

橋本西の誇りですね。

自然と出来るって、素敵です。」



「cです。

今日の大会ありがとうございます。

大会でのスリッパの件ですが、Cがトイレに行く姿が2階から見えたので、1階におりてトイレの前で待っていたら、

最後の方にでてきて、スリッパそろえた事誉められたと言ってました。

その事を閉会式で実行委員長が誉めて下さり、入賞できなかったけど、見てくれている人がいたんだと思い泣いてしまいました。

 後でcに確認したら、B君とそろえたみたいです。

時間差でD君もそろえたみたいなので、3人でそろえたようです。

少林寺拳法だけでなく、基本的な日頃の行いを教えて下さってその成果が出てうれしく思いました。

今後ともよろしくお願いします。

ありがとうございました。」



このようです。


ただし、他にも申し出てくれた拳士もいるので、たぶん、橋本西の拳士からすれば、ごく当たり前の振る舞いとしてみんなやっていたのでし

ょう。


ありがとうございました。


(参考)


1.橋本西では、稽古に来た時に、靴を揃える(脚下照顧)


2.稽古の開始は、作務(雑巾がけ3回)からはじまる。


3.それが終わった拳士から、「自分のかばん、くつ、トイレのスリッパ」を確認に行く(全員)


4.その後、パリ(姿勢筋・バックブリッジ・リアクションドリル)を行う。


これが流れです。


「心」がよくても、「行動」が伴わないと意味がありません。


今回は、橋本西みんなが幸せな気分になった出来事でしたね。


感謝です。