4話からなるオムニバス。上演時間は全部で60分ほど、という小振りな作品としてコンパクトにまとめられてある。舞台美術は四隅に配されたそれぞれのエピソードを象徴する4つのジオラマと、中央のドーナツ状のオブジェ。シンプルだがとても美しい空間で、10分から20分程度の短いエピソードが綴られていく。いずれも、2人から3人による会話劇。そして、タイトルにあるように彼らの断末魔の叫びがそこからは聞こえる。
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こういう地味な映画が東映系全国一斉公開されるって、なんだか信じられない。先週の『ばしゃ馬さんとビックマウス』と劇場規模を分けての公開なのだが、それでも、今の時代の情勢を考えると、単館公開が妥当だろう。昔ならこれは2本立公開というバターンのプログラムピクチャーだ。
でも、こういう地味で、でも、もしかしたら、と期待を抱かせる作品が映画館に登場するのはうれしい。監督は、『オトシモノ』(まだデビュー . . . 本文を読む
こういうタイプの小説は乗れないと、最悪なのだが、この作品はなかなか上手いから、大丈夫だった。この仕掛けに乗っかり、後は流されていくだけ。ただ、いろんなところに、細工がなされていたり、トラップがあったり、というパターンの作品ではない。ジェットコースターだと思えばいい。方向性が明確だし、そこをちゃんと理解して、彼女が連れて行ってくれるところに、振り落とされることなく付いていけばいいのだ。
記号化 . . . 本文を読む