人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

ファイザーのワクチンの安全性レポート

2022-03-06 04:54:00 | 新型コロナウイルス
 
■ ネットにファイザー社のワクチンの安全性レポートが転がっているのだけれど・・ ■

ファイザーが治験結果の内部文書を公開した様です。(極秘文書扱いと最初に書いてあるけど、普通にアクセス出来るんですよね・・・)

「5.3.6 CUMULATIVE ANALYSIS OF POST-AUTHORIZATION ADVERSE EVENT
REPORTS OF PF-07302048 (BNT162B2) RECEIVED THROUGH 28-FEB-2021
APPENDIX 1. LIST OF ADVERSE EVENTS OF SPECIAL INTEREST (page 30)」

https://phmpt.org/wp-content/uploads/2021/11/5.3.6-postmarketing-experience.pdf




■ 有害事象のうち3%が何等かの理由
亡くなっている ■




7ページ目に総括が載っていますが、死亡(fatal)が1223人記録されていますが、上の全数は、多分有害事象の報告があった人数と思われるので、有害事象のうち3%程度の方が何等かの理由により亡くなったと解釈すべきか・・・。

これワクチンが直接的な原因では無い死亡も含まれますが、何れにしてもワクチン接種によって死亡が疑われるケースが少なからず存在する。



上の表は厚労省が発表している今年1月23日までの、日本国内のワクチン接種後の死者数。日本では約1億人が2回目までのワクチン接種を完了しているので、接種後に死亡した人の割合は0.0013%、10万人に一人程度の方が何等かの原因でお亡くなりになった。



上の表は厚労省が発表しているファイザー社ワクチンの有害事象報告数と、それに占める死亡者の割合です。約1%となっています。

ファイザー社のデータは2021年2月4日までの集計結果ですが、接種総数が分からないので1223人の死者数が多いのか、少ないのか判断は難しいのですが、厚労省が発表している1%より高い3%となっています。母集団が違うので単純比較は出来ませんが、3倍の差というのは少し気にはなります。


■ 様々な副反応が

9ページにも及ぶ副反応リストが掲載されています。これも厚労省が公開している副反応の項目とほぼ同じでしょう。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898950.pdf


8ページ目の症状のグラフが載っています。医学用語が分からないので翻訳ソフトにブッコンでみました。



棒グラフの下のえんじ色の部分が重篤症状だと思われます。


厚労省も長大な副反応事例の票を公開していますが、副反応の症例はほぼ似た様にものが並んでいます。



上位をは「リンパの腫れ」「頻脈」「吐き気・嘔吐」[発熱・悪寒・倦怠感・接種部位の痛み」など一般的症状が習びます。

国内の報道機関は、この部分のみを抜き出して報道しています。




ただ、グラフにある様な症状も、2%を超える確率で発現しているものも多い。接種人数が膨大なので、当然、副反応に苦しむ人も大量に出て来ます。

最近ニュースなどでも、「頭痛が酷くて登校できない」「倦怠感でベットから出られない」など長期的な副反応に苦しむ人達の事が取り上げられていますが、今後、社会問題化すると思われます。


どういうルートで発表されたものか分かりませんが、ファイザーの承認済みのレポートの様です。一部では「死亡率3%」という誤解も広がっている様なので、だいたい厚労省発表と似たりよったりだという事を確認しました。



「初めての彼女がハイスペック過ぎてついていけない」が面白すぎる件について

2022-03-04 11:48:00 | マンガ
自転車動画を見ていたら、最近Youtubeばかり見るようになってしまった。

昔はYoutuberって騒がしくて、露悪趣味な人達ばかりでしたが、最近はセンスのある内容の番組も増えてきました。地上波は既にオワコンですね。これだけ趣味趣向が細分化した世界で「マス」の情報は価値が薄らいでゆく。

同様にマンガ雑誌やライトノベルも過渡期で、投稿系のサイトからヒット作が生まれる時代。稚拙な内容も多いのですが、編集者が取りこぼした才能が沢山有ることには驚かされます。

最近、面白かったのはYoutubeにアップされている、簡単なマンガ絵に文字と音声のセリフが付いたジャンル。ネット広告に良くある「このサプリ飲むとどバードっと○ン○が出てこんなのスリムに」って音声付きのマンガ広告あるじゃないですか。アレをスマートにセンス良くやった感じ。あるいは「絵付きのラジオドラマ」といった方が伝わり易いかも知れません。

たまたまYoutubeでおススメに出てきた「初めての彼女がハイスペック過ぎてついていけない」と言う作品に「やられたー」って思わず声を出してしまった。

内容は文学オタクの高三男子が、下級生の旧華族の令嬢と恋に落ちると言う内容。

おいおい、いつの時代のマンガだよって内容ですが、文章(セリフ)は明治大正期の日本文学調。ところがシチェーションはとても現代的。それでいてロマンスの王道の骨格をしっかりと受け継いでもいる。

西尾維新や森尾登美彦がこの路線の大家だけれど、それをものすごく分かりやすくしながらも、文学的な「あるある感」が散りばめられていて、「名人芸」の領域に入っている。

全部見ると1時間半の内容ですが、リソースを極限まで絞って、これだけ面白い物が作れるという事に驚きを禁じ得ない。

影響を受けて、昨日のブログが「言い切り」の文章のなってしまう程には「ツボ」でした。最近、アニメに食傷気味だったので、少し楽しめるかも。

往年の日本文学に親しんだ事のある人には絶対にオススメ。

付け込まれる「正義」と陰謀論的ニヒリズム

2022-03-03 05:16:00 | 時事/金融危機
 

■ 「正義」など犬に喰われろ ■

私は「正義」という言葉が嫌いです。ニチアサの戦隊ものを見る時は、悪の組織を応援してしまう。子供の頃から、仮面ライダーならキャラ立ちの良いショッカーの幹部や怪人に憧れたし、ハチオンナ様などはドストライクだった。デビルマンはダークヒーローなので勿論好きだが、シレーヌの純情には身を捩る思いだった・・・。

そんな幼少期を過ごした私が、まともな価値観を持った大人になるハズが無く、結果的に一番嫌い言葉は「正義」だ。

何故「正義」が嫌いかと言えば簡単で、正義とは絶対的な価値観の上にしか成り立たない概念だからである。一神教のキリスト教やイスラム教は、「正義」と「悪」の対立で世界を単純化してしまう。その様な白黒で歪みの無い世界に、メガレンジャーのシボレナ様は不似合いなのだ。

そもそも、私達日本人はアジア的な多神教の世界で育って来た。子供を攫ってはバリバリ食らっていた鬼子母が仏に諭されて神になる世界に、絶対的な正義など存在しない。

■ 脳は省力化の為に「答え」を知りたがる ■

人間の脳はとかく「楽」をしたい構造になっているらしい。何かを考えるよりは、用意された答えを求めたがる。その様な脳の構造に対して一般的な勉強は「快楽」とも言える。答えが準備されていて、その解法が分かっていて、答えが正しければ「快楽」が得られる。勉強は苦しいと言うけれど、答えがある問題を解く限り、一部の人にはそれは「快楽」に成り得る。そして、それを積み上げる事で、受験における勝ち組となり、社会的成功が有る程度約束される。これは生き方としても「省エネ」であり、脳の労働としても「省力」である。

一方でエジソンの様に「1+1=2」という回答に疑問を持つ事は、脳にとってはストレスである。「おはじきを、ここに1個置きます、そして、こちらにも1個置きます、これを合わせると何個ですか」とういう問いに「2個」と疑問も持たずに答えられる人間は幸せである。「先生何で?こっちは黄色で、こっちは赤だよ」と質問すると友達には「バカ」のレッテルを貼られるが、実際には「1+1=2」と単純に納得するよりも、脳は活発に活動しているのかも知れない。

社会や事柄に対する認識も同様で、ニュースで伝えられる事や、新聞で書いてある事をそのまま鵜呑みにする事は、脳にとっては「楽」な事であり、そこに快感が伴う。「今朝の日経新聞を読まなかったの?」という会話は、意識高い系の人達の間では度々交わされるフレーズかと思うが(そんな付き合いは無いが)、「日経新聞の記事を情報共有する」事は、脳の省力化にとっては実に都合の良い方法である。


■ 「正義」という思考停止と、上位者意識 ■


新聞記者などは良く「正義」と口にする。「自分達の筆は社会の悪を裁く正義の剣」なのだと信じている記者も未だに少なくないだろう。だから、彼らの書く文章は「正義の側からの断罪」となる。「正義」とは「悪」の上位存在だと信じる彼らは、「上から目線」で悪を否定する。

読者も同様に自分達は「正義」だと信じている。だから「正義」を標榜するTVの解説や新聞の記事に同意する事で「快楽」を得る。「オレが思った通り、ヤツラは悪だ」と同意する事で、自分を悪の上位存在とみなして優越感に浸る。これは実にゲスな行為である事に彼らは一生気付く事は無い。

そして、自分を「正義」と定義した瞬間に、彼らの思考は停止する。脳はそこで満足するからだ。

■ 「正義の暴力」と「悪の暴力」の差は存在しない ■


「正義」を名乗る者が「悪」を倒す為に街を爆撃して、多くの命が失われる。
「悪」とされた者が、抵抗する為に「正義」に反攻して、多くの命が失われる。

「命が失われる」とうい結果に大差は無い。しかし、一般的に前者は「良い行為」とされ、後者は「悪い行為」とされる。しかし、「正義」と「悪」は相反する概念なので、立場が違えば両者は反転する。結果手に「正義の暴力=悪の暴力」となり両者に差は存在しない。

「命を奪う戦争は悪だ」というさらに高次元からの「正義」も存在する。「争いは何も生まない」と彼らは主張する。しかし、彼らの主張は「善悪を掛けて闘う者」達にとっては意味を持たない。何故ならば、「善悪は立場によって反転」するものだからだ。そして、歴史は往々にして「勝者=正義」と判断する。だから、彼らは「戦って勝つこと」で正義を実証しようとする。その様な者にとって「戦い」は不可避と言える。


■ 「陰謀論=正義の告発」という上位意識 ■


一般的な陰謀論は「上位存在である世界の支配者」を「悪」と見なし、自分達を「正義」と定義する。「悪の所業を世間に知らしめる」のが陰謀論者の正義なのだ。だから、陰謀論者が世界を語る時は、往々にして上から目線である。

陰謀論を信じている様な「頭の悪い」人間は、一般的には社会では下層の人達が多い。「Qアノン」を盲目的に信じたトランプ支持者が良い例である。(私も含め)

彼らは社会的弱者であるが「陰謀論というトリックによって、圧倒激強者の上位に立つ」事が出来る。(少なくともそう思い込める)


■ 「陰謀論者」はニヒリストであるが故に社会のクズである ■

私の様な「重度の陰謀論者」などは善悪などには頓着が無い。世界が裏ではズブズブの関係であるならば、そこに「正義」と「悪」という二項対立など存在しないからだ。

「重度の陰謀論者」は「絶対的力=世界の支配者」の信者であり、神学のごとく支配者の思惑や計画を妄想して時間を過ごしている。

「重度の陰謀論」の行きつく先は「ニヒリズム」である。ある国で何万人、何十万人の人命が失われようとも、それは唯一絶対の神の御業なのだから、仕方が無いと考える。

コロナウイルスで人口削減計画が進行していると妄想しても、「人殺しはケシカラン」とは思わない。そこには、陰謀論者の下僕などには思いもよらぬ「目的」が有ると信じているから。

我々信者は、ひたすら「神の目的」を妄想して、死にゆく人に注意を払う事は無い。


■ 身近の命と、人口という統計的数値 ■

誓って言うが私が冷血な人間という訳では無い。ゲスな陰謀路運者の私てとて、身近な人の命は大切だ思う。家族や親せきには、健康で長生きして欲しい。

一方で、人口動態グラフを見た時には、「高齢者は減るべきだ」と真剣に考えてしまう。(そこに自分が含まれていたとしても)そう考える事で、自分が支配者の理解者であろうと無意識に考えているのかも知れない。


■ ウクライナ問題を「正義」の視点で見てはいけない ■


陰謀論者の私から見ると、「ロシアは酷い」「ウクライナは可哀そう」という世論は空虚に感じる。

暖房の利いたリビングの大型液晶TVを見ながら、ロシアやプーチンを批判する事で自分達の正義を満足させ得る彼らは、私の目には異様に映る。映画のスクリーンでスペクタクル映画を観る様な高揚感を持って、ニュース映像に釘付けになり、そして、意外に地味なウクライナの映像に、無意識に落胆する人々・・・。

TVの前の人々が無意識に期待するのは、ロシアの大規模な攻撃であり、をれを「正義の視点」から非難する優越感である。被害者への同情が、上位者意識に起因するものである事を意識する事は無い。

別に視聴者や大衆が悪い訳では無い。私達の脳が「楽」をする為に、メディアが用意した「正義」という餌に釣られやすいだけ、それだけの話である。


だから私は「正義など犬に喰われろ」と空に唾を吐く。