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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

低金利とバブル・・見せかけの成長を繰り返すアメリカ

2016-12-21 09:55:00 | 時事/金融危機



bloombergより


やまはFX さんより

■ 米10年債の長期チャートを眺めてみよう ■

上のグラフは米10年債の長期チャートです。

近年の報道だけを見ていると米国債金利はリーマンショック以降下がり続けている印象を受けますが、実は1980年代にピークを付けた後、一環して下がり続けています。戦前の金利水準を見ると米10年債の適正な金利は4%程度だと思うのですが、1970年代~1980年代に掛けて、米国債金利は異常な高水準にあったといえます。

この時期、アメリカの景気が良かったと言えばそうでは無く、日本やドイツの輸出攻勢を受けて米国内の産業は衰退し、双子の赤字、三つ子の赤字を抱えていました。

■ スタグフレーションが進行していたアメリカ ■

この時期、米国債金利が上昇していた理由はインフレです。石油ショックを発端としたインフレが発生していたのです。一方で米国内の景気はベトナム戦争の余波などで停滞していました。アメリカは(ヨーロッパも)はスタグフレーションに陥っていたのです。

1970年代半ばまで、アメリカは景気の後退を押しとどめるべく、ケインズ的政策で財政を拡大します。戦争も広義の意味ではインフレ対策の公共事業の一つでした。

しかし、その結果、財政赤字が膨らみ、財政支出が生み出す需要がインフレを加速させてしまいました。財政拡大がスタグフレーションを加速させてしまったのです。

■ レーガノミクスの失敗? ■

1980年に登場したレーガン大統領は、最初は「緊縮財政によるインフレ抑制」を政策として掲げます。財政を縮小すれば需要は減少してインフレ率は低下します。一方で、景気はその分低下しますから、「減税」によって景気浮揚を試みます。

これ、何をしているかと言えば、政府支出を減らして民間支出を増やそうという政策。政府は税金や国債発行(将来の税金)を原資に所得の再配分を行いますが、これを縮小して民間に任せた訳です。いわゆる「小さな政府」と呼ばれる政策です。

ではこれでアメリカの実体経済が回復したかと言えば答えはNOでしょう。アメリカの国内産業の衰退は止まりませんでした。

レーガン政権はインフレ対策の為に「強いドル」の復活も目標としていましたが、結果的にはプラザ合意でドルの切り下げを行っています。これは対外債務の実質的縮小を意味します。米国債を大量に保有している海外の投資家や国家は、為替差損によって米国債の債権の一部を強引に放棄させられたに等しいのです。

■ 低金利政策とバブル ■

一般的には「レーガノミクス=アメリカの復活」と捉えられていますが、米経済に活況をもたらしたのは「低金利」でしょう。

アメリカでは金利の低下を受けて住宅市場が、次いで商業不動産市場がバブルに突入します。トランプタワーでトランプが有名人になったのはこの時期ですが、商業不動産バブルは1980年代後半に崩壊し、トランプも破産したと記憶しています。

米株式市場が大暴落したブラックマンデーが起きたは1987年10月19日です。様は、レーガン政権発足以降の低金利によって発生した株バブルが弾けたのです。

これらのバブルの背景には高額所得差への減税の効果も見逃せません。軽減された税金が資産市場に流れバブルの足がかりを作ったのです。同時に金融革命と呼ばれる様々な規制排除によって、「博打経済」がバブルの成長を後押しします。

■ 結局、米経済は1960年代以降実質的には成長していない ■

1980年代後半の商業不動産バブルと株式のバブル崩壊によってFRBは再び政策金利を引き下げます。これによって発生したのがITバブルですが、2000年に入ってすぐにこれも崩壊します。

FRBは再び金利を引き下げますが、サブプライムローンの崩壊によりリーマンショックを引き起こす事になります。

■ 下がり続けた金利と住宅バブル ■

金利が下がる度にバブルが発生し、それが弾けると、前よりもさらに金利が下がる事をアメリカは1980年代以降繰り返して来ました。

サブプライムショックまでは、金利の低下から2~3年はバブルが膨らみましたが、リーマンショック以降は10年近くも米国内で顕著なバブルは発生していません。

これは実は日本の失われた10年に非常に似ています。金利がゼロに近づくと、実体経済への投資意欲を殺いでしまうのです。投資リスクに対する金利収益が低すぎる為です。

それでも住宅市場などでバブルが発生するのは、銀行の住宅債権をファニーメイやフレディーマックなどが即座に買い上げている為で、住宅ローンを貸し出した金融機関はリスクフリーに近いからです。もっとも、リスクはMBSという証券に加工されて世界中にばら撒かれました。

アメリカの内需における住宅市場の寄与度は高く、他産業への好影響の波及も大きい。ですから、1980年代以降、アメリカは自動車などの輸出産業が衰退しても、住宅や不動産バブルによって偽りの好景気を何度も演出して来た事になります。

■ 一部の不動産は既にバブル化している ■

では、リーマンショック以降アメリカの住宅市場がどうなったかと言えば、一時の壊滅的状況からは立ち直っています。金利も低いので、ある程度の住宅需要は発生していますが、サブプライムローンショック前の様な勢いは見られません。(これが普通)

そもそも、中間層が崩壊して住宅を購入出来る人たちが減っています。ですから、戸建住宅よりは賃貸用の集合住宅の建設が盛んになっています。(日本も似ています)

一方で、低金利政策は富裕層を焼け太りさせていますから、高級な別荘や、高級住宅の価格は既にバブル状態です。

■ トランプの財政拡大は金利上昇というジレンマを抱えている ■

「強いアメリカを復活する」と主張して登場したトランプにレーガンの姿を重ねている人も多いかと思います。

しかし、レーガン政権発足時と最も異なるのは、金利です。レーガン政権は金利を下げる余地を十分に持っていたが、トランプは金利を下げる余地をほとんど持っていません。むしろ、金融緩和が終了して金利は底を打っている。

これからトランプは大型公共事業などの飴の政策を打ち出しますが、それらは米国債にてファイナンスされます。財政拡大は名目GDPを確実に上昇させるので金利は先行して上昇に転じていますが、今度は増刷される米国債の需給によって米国債金利に上昇圧力が掛かります。

米国債金利と市中金利は連動しますから、アメリカの金利は緩やかに上昇し続けるでしょう。


「景気回復を伴う金利の正常化」はFRBの最大の目標ですが・・・10年も続く異常な低金利によって溜まった歪は、どこかで必ず解放されます。そしてその悪影響は、トランプノミクスのプラス効果など微塵に粉砕してしまうでしょう。


1年遅れのフィーバー・・・最後の饗宴?

2016-12-20 07:12:00 | 時事/金融危機
 

■ FRBが1年ぶりに利上げ ■

トランプ・ラリーに引きずられる形でFRBが1年ぶりに利上げを決定しました。といっても0.25%の利上げで。FF金利は0.50~0.75%の範囲。一方で来年の利上げ回数予測は3回とし、これは市場が予測した2回よりも多い。

ダウは利上げ回数予測に反応して下がりましたが、為替はドル高に。日本株はダウにつられて下がるはずが、為替の円安の影響で下落しませんでした。

■ 中国が米国債を売っている ■

気掛かりなのは米国債の金利上昇。これはトランプ・ラリーに先行して発生しています。原因の一つは中国の米国債売却。元安を止めるためにドル売りの為に外貨準備を取り崩していると解説されています。

■ グランドローテーション? ■

債権から株式やその他のリスク資産への資金移動が起きており、しばらく起きていなかったグランドローテーションが起きているとの解説も。リスクオンのムードになっていると。

私的にはこの解説は的確では無く、債権金利が底を打って、債権市場から皆逃げ出し始めたというのが実情では無いのか?行き場を失った資金が、株式市場などに流れ、後付けの理由として「トランプラリー」なる言葉が出て来て、皆なんとなくそれに釣られているだけ。

■ 1年前に起こるべき事が今起きている ■

本来ならFRBは昨年12月に利上げを行った後に年内中に2回ぐらい利上げをしたかったはず。そうなれば、現在の様な米国への資金還流はもっと早く起きていた訳で、今頃は米国内がバブルになっていた可能性が高い。

ところが、FRBは新興国経済やブレイクジットの影響を加味して利上げをズルズルと先延ばしてきた。これによって世界経済は1年延命したと私は考えています。

■ 普通、バブルは2~3年程膨らみ続けるが・・・ ■

多くの市場参加者はバブルはトランプラリー以降膨らみ始めたと認識しています。バブルは通常は2~3年程膨らみ続けますから、FRBはその間金利を0.25%ずつ引き上げてゆきます。米景気とインフレ率の進み具合にもよりますが、過去のバブル時にはFRBは毎月0.25%ずつ金利を引き上げています。年3回の金利引き上げ予測は、過去と比較するとスローペースです。

金融緩和による過剰流動性は既に存在していますから、仮に米国内でバブルが始まると、FRBの金利引き上げペースは市場が予測していた年2回や、FRBの予測の年3回を超える可能性も高い。

■ バブルが認識され難い債権市場 ■

金利上昇ペースが予想よりも早まれば、低すぎる債権金利を嫌気して、債権の投げ売りが始まります。これ、債権価格が下がるという事。

逆の見方をすれば、今まで債権市場は異常な高値で買われていた事に他なりません。高値で買われる事で金利が下がる債権市場のバブルは世間一般にはバブルとは認識され難い。

世間ではトランプラリーによってバブルがスタートしたと認識していますが、私は債権市場はとっくにバブルになっていたと考えています。その崩壊が始まった。

■ 株式市場などとは比較にならない巨大な債権市場が崩壊する時 ■

債権市場は株式市場など比較にならない程巨大です。社債を始め、住宅債権、国債など、誰かの借金が債権市場でファイナンスされています。

さらに、それらの債権が様々に加工され、デリバティブ市場に出回っています。ドイツ銀行が保有するデリバティブ残高はドイツのGDPの20倍にも達しています。現在はその一部が不良債権化する可能性がありますが、債権市場が下落を始めると、不良債権が増えてゆきます。

これはドイツ銀行に限った事ではありません。世界のほとんどの金融機関で債権価格が下がると損失が雪だるま式に膨らみ始め、債務超過に陥る金融機関が増え始めます。


■ 金利上昇の限界はどこにあるのか ■


FRBが来年の利上げの回数を3回とした事は、市場に対するフォワードガイダンス的な意味合いを持っています。「金利引き上げは緩やかですよ」とアナウンスする事で、債権市場の混乱を発生させない様にしています。

一方、市場は利上げを2回と見ていたので、多少動揺しています。それでも年3回の利上げなら大した影響は無いと判断します。

ここで問題なのは米国債金利です。米10年債金利は12月15日の利上げ発表で2.59%でピークを打った後、緩やかに下落に転じています。とりあえずは一気に3%を突破する勢いは今の所ありません。

ただ、トランプ政権が発足して、財政の拡大を本格化させると、米物価が上昇し始めます。一方、財源確保の為に国債を増発すれば金利上昇圧力となります。ここら辺の車輪が回り始めると、米国債金利がジリジリと上昇を始め、FRBの利上げペースに影響を与えます。

どこかの時点で債権市場に動揺が走り始める訳ですが、私は米10年債金利3%というのが一つの節目では無いかと妄想しています。2013年12月に一瞬タッチしていますが、FRBが利上げをしたタイミングです。

その時は日銀が追加緩和を発表した後で円安が進行した為に日本の資金が大量に米国債に流れました。

トランプ政権が一層のドル高を容認する様ならば、海外の資金で米国債金利はしばらく抑制されそうですが・・トランプがドル安に舵を切るならば、米国債金利がポンと上昇するはずです。ここら辺、市場との心理戦となります。

いずれにしても「債権市場は既にバブル」という事だけ気をつる必要がありそうです。

最強失恋ソング登場・・・さユり「フラレガイガール」

2016-12-18 08:10:00 | 音楽
 


MVの出来が良くないので、映像を見ずに本文に進んで下さい!!



最近、歌謡曲の歌詞が覚えられない。
何を聞いても右から左に歌詞が抜けていってしまう・・・。
これが歳を取るという事かと諦めかけていた。

先日、Apple Musicに登録して色々と新しいアーティストを聞いるが、
誰一人、一曲たりとも「ビビッ」と来る曲に出会えない。
「聴き放題」という販売形式が曲との繋がりを薄くするのだろう。

そんな事を考えながらしばらく開いてもいなかったApple Musicを今朝開いてみた。
「For You」の下の方にちらりと「さユり」のEPのジャケットが目に留まった。
「さユり」は『僕だけが居ない街』のエンディングで気になったが、
梶原由紀が提供したこの曲以外は、全く良くなかった記憶がある。

金属質でささくれた神経質なビブラートボイス。
椎名林檎も似たような傾向だけれど、
彼女の場合は、甘ったるい鼻濁音や、切ないブレスや、艶めかしい声も自在。
「さユり」の場合は、単調で一曲を通しで聞くと息苦しくなる。
そういえばジャケットのアーティスト名は「酸欠少女 さユり」になっている。

そんな印象の良くない歌手ではあるが「気になる」というのは何かの縁。
10秒聴けるかな・・・なんて思ってプレイボタンを押した。


なんなんだ、この曲!!
もう完全ノックアウトされちまったよ、開始10秒で!!



ささくれ立った彼女の声が、切々と歌うツンデレな失恋ソング。
彼氏に突然フラれて、「サプライズ」ならもう種明かししてよ・・と歌う。

声の質と歌詞の内容がもうハマり過ぎていてヤバイ。
こんな曲、誰が書いたんだ?と思って確認したら野田洋次郎(Radwimps)でした。
オイオイ、『前前前世』や『スパークル』なんかより全然全然イイじゃないか!!

そもそも野田洋次郎の歌詞って、目女々しいというか、メランコリック過多で
男が歌うにはちょっとデレ過ぎてないか・・・って曲が多いのだけれど、
女性視点、それもチョット肩肘張っちゃってる女の子の弱い面で詩を書くとピッタリじゃないか。


残念なのはMVが椎名林檎みたいな事・・・
ここは従来通り「2.5次元」のアニメコラボだったら完璧だったのに・・。


<ここから歌詞の分析>

椎名林檎の「依存症」そっくりのメロディーで始まるこの曲・・。
「・・・のです」「・・・のです」と繰り返すのも林檎節。

「助詞」を言葉から切り離して、フレーズの冒頭にもって来るのはミスチル以来の手法。
ただ、ミスチルの場合は、リズムにタメを作る為に使ていましたが、
この場合は、助詞を切り離す事で「言葉が宙ぶらりん」になる効果が凄い。
助詞は次の文節と前の文節の関係性を表しますが、
これが切り離されると、今放たれた言葉の意味が確定しません。
すると、言葉は同時にいくつかの意味を獲得します。
これ、通常の会話の中でも良く起こる事で、
ゆっくり話す人の言葉が説得力がある様に感じるのも、聞き手が勝手に意味を膨らめるから。
「書き言葉」では成立しない「助詞の分割」ですが、
「時間の流れ」を有する会話や歌では、これがとても効果に言葉の意味を拡張します。
そして、「助詞」が現れる事で、言葉が「ストンとあるべき場所に落ちる」。

さらに「さユり」は、助詞を発声する前にわざわざブレスを入れています。
これも椎名林檎が得意とする歌い方ですが、
「助詞」を確定する前の決意というか諦めみたいな感情がブヮーと伝わって来ます。



「瞳を飛び出し顎を伝う彼ら、顎の先で大渋滞」
「まあ、この先涙を使う事などもう無いし、まあぁいっか」


これは凄い。
涙を彼らと言って、自分の流す涙を認めたくない気持ちを表し、
それが「顎の先で大渋滞」って、大泣きしている事を客観的に見つめる視点。
「涙を使う」って所で勝気な面を見せた後に「まぁいっか」とあっさりと涙に降参する。

「まずい、まずい、まずい、強烈にまずい」
「あなたが買った歯磨き粉も」



言葉を繰り返すのは野田洋次郎の特徴でもありますが、
「強烈に」を足す事で、破壊力を増します。
「あなたが買った歯磨き粉」が出て来るのには脱帽。
二人が同棲している事を暗喩しながら、
「強烈にまずい歯磨き粉」を我慢して使っている彼女の不器用な愛情がズシンときます。


「わたしをフッってんじゃないよ、バカ」
「フっていいわけがないでしょう」


ウワァーーー「バカ」頂きました。
「フっていいわけがないでしょう」とたたみかけて
アニメのツンデレキャラを憑依させるのは新鮮な手法。

「あなたの分際で何をバカ なこと言い出してさ」

「あなたの分際で」とはアニメ世代ならではの愛情表現。
そして、「バカ」と「なこと・・」を切り離す事で「バカ」が協調されます。

ところが、次に出て来る「バカ」はちょっとニアンスが違います。

「バカまじめに取っておいた約束、部屋の中に散らかして」

これまでバカは彼に向けて発せられていましたが、
今度のバカはちょっとニアンスが違う。
「バカまじめ」は彼の性格でしょう。
それに甘えていた彼女の後悔の念がこの後の歌詞に続きます。


「「君は僕のすべて」って今はやり/ の/合言葉/ とか/何か?」
「もしや、もしかして、小さく「時々」/ て/言いてたり/ したりして」


またまた出ました、助詞を切り離す「文節のマジック」
これは上手い。
追想と混乱を見事に表現しています。


「そうだとしたら」
「そうだとしても」
「なんでもいいや」



「したら」「しても」「いいや」と「活用」する事で
後悔の繰り返しに疲れて投げやりになった気持ちが伝わる。


「ダサい、ダサい、ダサい、猛烈にダサい」
「あなたがくれたワンピースを着て」
「お行儀よくここで私待っるんだよ」
「ねぇねぇ待ってるんだよ」


うわーこれは凄い。ダサいの三連ちゃんに「猛烈」を追加した後に、
そのワンピース着てお行儀良く待ってるって
もう、完全にプライド捨ててます。
さらに、「ねぇねぇ待ってるんだだよ」と媚びる。
デレでます。猛烈にデレてます・・・だけど彼はもう居ない・・・この虚しさ。

「私と別れたならもう、次なんてないから」

最後のプライドを滲ませながら「なき脅し」が入りますが・・・これはもう負け確実。


「イタい、イタい、イタい」
「女にはなるまいと誓ってはきたけど」
「今のアタシは晴れてなってるかな」


「イタい」の三連発で心が「痛い」のかと思ったら、
「イタい女」という自虐が入りました。
「晴れてなってるかな」の「晴れて」が効いてます。

「永い、永い、永い」
「話をあったらまたしてしまうでしょう」


と続けた後に

「だらから最後に伝えさせて、2分だけでいいから」
「あなたが好きだったこと」
「とびっきりのバカヤロウ」


ほろりと本音がこぼれます。
でも、バカヤロウと照れ隠しするのはツンデレの鑑。


「わたしをフッってんじゃないよ、バカ」
「フっていいわけがないでしょう」
「だからあんたみたいなバカ」
「私からフってあげるわよ」


きました、ツンデレの名セリフ「私からフってあげるわよ」!!


「泣いて追っかけて来てももう許してたりしないから」
「いつか天変地異級の、後悔に襲われりゃいい」


「天変地異級の後悔」ってあんた、どんだけハルヒですか。
「天変地異」という言葉の選択は野田洋次郎的であり、アニメ世代的でもあります。


「そろそろ時間だ 私は行くね」
「次の涙もそろそろ溜まった 頃よ」


おーと、健気です。
もう、ツンデレの可愛さが滲み出しています。


「歌」とは「歌詞」と「メロディー」と「声」が生み出す「呪術」みたいなもの。
それらの歯車がピタっと合った時に「名曲」が生まれます。

『フラレガイガール』、今年最高の曲にして、近年最高の失恋ソングでした!!


私、野田洋次郎を「偽バンプ」って侮ってました。凄い才能の持ち主だったのですね。


ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞しました。歌詞の社会性や抽象性を評価したものですが、日本の歌謡曲は「私小説」としては欧米のポップソングの数段上を行っています。この曲もその最適な例なのかも知れません。この歌詞に比べたらテイラー・スイフトなんて高校生の日記に過ぎない。



ちなみに私の家内は私がプレゼントした服を褒めた試しがありません。「こんなの好きじゃない、着ない!!」といつも言うのですが・・・翌日からチャッカリ着て出かけます。実は結構ツンデレなんです・・・。



<おまけ>


実は「さユり」はデビュー当時、「2.5次元アーティスト」で売っていた。
3次元の現実の「さユリ」と、
2次元のアニメキャラの「永遠の14歳のさユり」がMVで共演していた。


実はこの戦略、私的には結構好きでした。
そもそもアイドルに興味の無い私には、現実の「さユり」の生っぽさは邪魔だったりする。
デビュー前に変な浴衣みたいな恰好で路上ライブをする姿も邪魔。
そんな現実のちょっと「イタい」姿は、2次元とのコラボで緩和さ
むしろ「イタさ」を強烈にアイコン化します。










瓢箪(ひょうたん)雪だるま

2016-12-15 10:02:00 | エコロジー
 










クリスマスが近づいてきました。



子供が成長すると、ツリーを飾る事も無くなり

カレンダーに印を付ける事も無く・・。



そんな我が家にも、遅ればせながらクリスマス気分がやってきました。



夏の間、ベランダの日差しを遮ってくれた「千成瓢箪」。

「千個も取れたらどうしよう」という心配は杞憂に終わり

収穫できたのは。たったの8個。

紐で縛って吊るして干すうちに、未熟な2個が萎んでしまい

結局、残ったのは6個のみ。



ところで瓢箪っていったい何に使うの・・・?

昔は水筒の代わりだったりした様ですが、

現代は田舎の玄関の飾り物ぐらいしか思い浮かびません。



先日、天井からぶらさがった瓢箪を何気に眺めていて私気づきました。

これ、雪だるまの形してるじゃん!!



そうとなれば善は急げ。

早速ユザワヤで、小さなボタンとマフラーに使えそうな紐を買って来ました。

ところが、目の材料が見つからない。

数日、いろいろと探して諦めかけた時、

冷蔵庫の中のコリアンダーの種が目に止まりました。

こいつ、殻の中に半球の種が二つ入っています。

大きさもまさにピッタリ!!



水性塗料で白く塗ったものと、生成りの雪だるまを作る事に。

鼻は爪楊枝。

朝、仕事前にサクサクと作って出かけたら、

電車の中で携帯がブルブルと。



ショートメールで送られきた写真は、なんと帽子が被されたいました。

家内が編んでくれたみたいです。


次々に送られて来る写真は、雪だるまが「押しくらまんじゅう」をしていたり・・・。

どうやら、気に入ってくれたみたいです。

そりゃ、瓢箪から自家製ですから可愛さひとしおです。



これを家内へのクリスマスプレゼントにしちゃおうか・・・。






ちなみに、これは「おしくらまんじゅう」中らしい・・・。



フッ素は体に悪い・・・実は歯の強化どころか骨を弱くする?

2016-12-14 07:57:00 | 危険なワクチン
 

■ 歯や骨は太ったり、痩せたりする ■

真夏に自転車で100Km走ったりすると歯が痩せます。これは、虫歯の跡が痛んだり、歯の根元に冷たい物がしみたりするので、「あ、歯が痩せた」って分かるのです。

大量に汗をかく様な運動をすると体内のミネラルを失います。汗と一緒に大量のカリウムやカルシウムを失うのです。軽い熱中症の後遺症は1週間程続きます。なんとなく体がだるい、耳鳴りがする、やる気が出ない・・・などですが、塩水やミネラルのサプリメントを摂取するとだいたい改善します。

だいたい、この様な軽い熱中症の後遺症が続く時は、虫歯の跡が何となくしみます。しかし、煮干しを食べたり、サプリメントを摂ると次第に歯の違和感は無くなります。

実は私達の歯や骨はカルシウムの貯蔵庫の役割を果たしており、絶えず生成されたり、分解されたりしています。カルシウムが足りなくなると骨は歯は痩せるのです。(経験的に)


■ 歯は磨き過ぎてはいけない ■


私は実は歯磨きが嫌いです。めんどくさいから・・・。ただ、歯磨きをするとスッキリして気持ちが良い事も確かですが、同時に歯がキシキシすると言うか・・・歯の表面のヌメリが取れ過ぎた感じがして気になるます。

多くの方が「ヌメリ=不衛生」と考えるかと思いますが、実は歯の表面の再石灰化にヌメリは大きく寄与しているという研究発表もあります。「カルシウムの結晶化は歯の表面の有機質の膜の中で行われる」らしいのです。

歯磨きはこの有機質の膜を除去する恐れがあったり、あるいは膜内のPHを乱して再石灰化を阻害する可能性があります。

私の妻は歯磨きが好きですが、実はしょっちゅ歯医者に行っては治療を受けています。私は先述の様に歯磨きが嫌いで、虫歯もそれなりに在りますが、虫歯が痛む事はありません。実は数年前にキャラメルを食べていて奥歯の詰め物が取れてしまったのですが、仕事が忙しくて放置していました。最初は冷たいものがしみたりしたのですが、次第に何も感じなくなりました。

多分、孔の表面に再石灰化が起きてエナメル質の様な物で覆われたのだと勝手に解釈しています。確かに孔は気になるのですが、痛みが無いと嫌いな歯医者に行く気にはなれず・・・。ところが、この孔も過激な運動お跡には違和感を生じたりします。だいたい、数日で収まるのですが。


■ 白い歯が健康な訳では無い ■


世間では「白い歯=健康」と考えられていますが、「実は歯が黄色い人は虫歯になり難い」という話を聞いた事があります。歯が黄色いのは再石灰化の過程で不純物を取り込むからで、逆に言えば再石灰化が活発なのかもしれません。

一方、歯が白いというの、一所懸命歯磨きして歯の表面を削り取っている可能性も在ります。


■ 効果が無い歯のフッ素処理 ■


実は興味深い研究発表を見つけました。

http://www.ctb.ne.jp/~kazuno/Kakei.pdf

明海大学の筧先生の講演資料ですが、歯をフッ素処理してもエナメル質にフッ素は結合せずに、むしろフッ素が石灰化を阻害するという内容です。

1) 顕微ラマン装置でフッ素処理した歯の表面を測定
2) 難溶性のフローラルアパタイトの生成は認められなかった

顕微ラマン装置とは「ラマン散乱」を用いた分析技術で、特定の分子振動を観測する事で組成や分子の構造を観測する装置です。(私、大学の卒研で資料の分析に使っていたので少し詳しいです)

アメリカなどでは虫歯予防に水道水にフッ素を添加している地域も多いのですが、フッ素を添加した地域ではむしろ虫歯が増えているという統計結果もあります。

■ 石灰化を阻害するフッ素 ■

筧先生の講演で面白いのが、「石灰化の核にCO3が重要なカギを握っており、フッ素がCO3を生成する酵素を阻害するらしい」という点です。

これは低濃度のフッ素水を飲ませたラットの歯の組織の結晶組織に空隙が見られる事から推測したものですが、これが事実ならば、フッ素は歯を強化するどころか骨や歯の組織を脆くしている可能性すらあります。

■ 神経毒の一つとしてのフッ素 ■

実はフッ素は「神経毒」として知られている物質です。国際的な衛生機関でも、水の中のフッ素を警戒すべき物質の上から七番目に挙げています。

「フッ素が歯を強化する」とされる研究は1940年代に発表されましたが、実はアルミに製錬過程で排出される毒性の高いフッ素の利用を目的とした研究だっと言われています。

現在の様な精密な分析が出来なかった時代なので、フッ素処理した歯の資料のフッ素量を測定して、フッ素が含まれる事を確認しただけの研究です。研究者はアパタイト中の水酸基がフッ素に置換される事で耐酸性が高まると推測し、大々的に「フッ素は虫歯を予防する」と宣伝されました。

その結果、アメリカやその他の国では水道水にフッ素が添加され、日本でも歯科医師会などが水道水へのフッ素の添加を求めています。

しかし、先の筧先生の研究によれば、フッ素添加によってアパタイトの強化は起こらない・・・。

そうなると、神経毒でり、体内のカルシウムの結晶構造の生成を阻害するフッ素の水道水への添加はメリットよりもデメリットの方が高くなります。

実は水道水中のフッ素は「多動」などの発達障害の原因の一つでは無いかとも疑われています。

■ 陰謀論的には・・・・■

例によってWHOはフッ素に関して警鐘を鳴らしてはいません。他の保健衛生機関はフッ素を問題視しています。

陰謀論的にはいろいろと面白そうなフッ素ですが、とりあえず我が国では厚生労働省が水道水への添加を認めていないので、一安心といった所でしょうか。


後は歯磨きは「テキトウ」にね。