人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

人力でGO・・自転車で犬吠埼

2008-08-23 05:46:09 | 自転車/マラソン


先週の日曜日、
折りしもオリンピックの女子マラソン真最中、
私はといえば、自転車で一路、銚子を目指していました。
何故って・・・多分、皆さんTVに夢中で
道が空いているかなと思ったので・・・。

空は生憎の小雨模様。
自転車にはカワイソウだけど、
人間には、水冷状態で快適。
ただ、タイヤが滑りそうで、ちょっと神経を使います。
道は、やはり空いているます。

津田沼から銚子へは、国道296を一路 九十九里に向かい、
後は海沿いに北上あるのみ。

成田空港を横目にひたすら走る事65Km、平均時速25.8Kmで
九十九里浜に到着。
台風の接近で、海は荒れ気味。
大喜びのサーファーが大勢波間に浮かんでいます。

ここからは一路北上。
しばらくすると、「飯岡自転車道」なる道が
海岸線に現れます。
しかし、海沿いは向かい風が強いし、
道が所々砂に埋まっていたりで、速度は出せません。
晴れっていたら、きっと気持が良い道でしょう。



飯岡漁港の手前を左折して、海岸線とは別れを告げ、
ここからは、一気に坂を登り登って、
屏風ヶ浦の崖の上の展望台に到着。
刑部岬展望台からは飯岡漁港が足元に見え、
太平洋が一望できます。



「日本のドーバー」と言われる屏風ヶ浦は
太平洋の荒波が飯岡台地を浸食して出来た断崖絶壁。
700年間に6Kmも陸地が削り取られたというから
自然の力は驚くものがあります。
現在は消波ブロックで浸食を食い止めているようです。



さて、ここからは銚子はあとちょっと。
ひたすら上り坂を登ると、
突然不思議な風景の出会います。



・・・ここは「風の谷」でしょうか・・・。
いいえ、丘の上の風力発電です。
どうりで、向かい風が強い訳だ・・・。
しかし、最近良く見かける風力発電の風車。
スケールを無視したような構造物ですよね。
きっと、モーター部分だけで乗用車くらいの大きさでは。

海から急激に上昇した空気が雨を振らせるのか、
しばらく小雨の中を走ります。
ひたすらスリップに気をつけながら・・・。
向かい風と闘いながら・・・。

途中、犬吠埼方面に右折すると、
景色に又海が戻ってきます。
そして、「地球が丸く見える丘公園」なるものが出現。



今来た屏風ヶ浦も一望で出来ます。



地球がはたして丸く見えるかどうかは、
実際に確かめてみて下さい。

さて、ここまで来れば犬吠埼までは坂を下って一気です。
途中、銚子電鉄の犬吠駅に立ち寄ります。



さすがに本数が少ないのか、
電車には出会えませんでしたが、
頭にイヌを載せた貧乏神なるものを発見。
「貧乏がイヌ」という事でご利益があるそうです。
しかし・・・この貧乏神・・・懐かしい・・・。



犬吠駅から岬まではほんのちょっと。
観光客がちらほらと歩いています。
醤油の焼けた匂いがしてきたら、
犬吠埼に到着です。

ここまで、距離98Km、平均時速23.4Km,4時間12分。



生憎の空模様で観光客は少なめ。
それでも、荒海の景色と堪能できます。



犬吠崎の地形は白亜紀の海底堆積地層を
波が浸食して出来たそうです。
学生時代には歩けた灯台下の遊歩道は
半分海中に没して、立ち入り禁止でした。
たかだか20年で地形まで変えるとは・・・・。

さて、空模様が怪しいので、
観光もそこそこに岬を後にします。
銚子電鉄の錆びたレールも一応写真に収めます。



途中コンビにで昼食。
すると、駐車場で錆びたマウンテンバイクの青年が
ロードマップのコピーを見ながら・・・。

「何処から来たの?」って聞いたら、
東京から、東金を通って3日かかりで来たそうです。
途中は野宿で。
そして又、東京まで利根川沿いを帰るとの事。
ウーン。まさに自転車の旅。
でも、チェーンに油を差した方が良さそう。
かなりパワーをロスしていそう。
これも又、若さならでは・・・。
自転車の性能に頼りがちなわが身と我が歳が、サビシイ・・。

旅の安全を祈って、青年と別れ、
一走りすると直ぐに銚子駅に到着。
天気が心配なので自転車をたたみ
電車で帰る事に。



と,途端にザーーーという音とともに、大雨が襲来。
イヤー、危機一髪でずぶ濡れになる所でした。



「濡れ煎餅」をお土産に買って、
ビールも買って、後はのんびりローカル列車の旅。
自転車で4時間30分の行程を、
電車で3時間近く掛けて帰ります。

今日の走行距離は100Kmちょっと。
半日の「プチ人力でGO」で、
千葉県最東端の犬吠埼まで到達しました。

PS
「濡れ煎餅」、皆さんはお好きですか?
家内や母は大好きのようです。
職場でも女性には概ね好評。

でも・・・私は許せません・・・・。
だって、あれって、
机の上に3日間放置した煎餅と一緒ではないですが。
しかも、梅雨時に・・・・。

煎餅はバリ、ガリ、ボリ、が命。
基本は下町の固焼き煎餅。
・・・アー、鶯谷の「てごな煎餅」の「大胡麻」か、
浦安の「浅田煎餅」の「焦げ煎餅」が食べたくなってきた。