人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

[ゴールデン・ウィーク]を[ブラック・ウィーク]にしない工夫・・・災い転じて福となす大作戦!!

2020-04-27 08:24:00 | 新型コロナウイルス
 


新型コロナウイルスを全く脅威と感じていな私でも、オフィスや電車の中では「空気を読んで」マスクを着用しています。(オフィスは義務ですけどね)

せっかくの9連休と大喜びしていたゴールデン・ウィークを型コロナ騒動で、「ステイホーム・ウイーク」にしようとする陰謀が進行中です。

そこで、ステイホーム・ウイークを有意義に過ごす方法を提案します。


<インドア派>

amazonプライムか、NETFLIXに入会する(既に入会済の方も多いでしょう)
今までアニメなど見た事が無かった人は、是非チャレンジして頂きたい。

A) 社会派
 
  『バビロン』 (amazonプライム)



『バビロン』 より


 コロナウイルスの生存戦略も、生存を続けるという意味では「良い事」に分類されてしまうのか?そんな哲学的な思考に陥りそうな作品です。
  
  東京の規制緩和実験都市「新域」で新人域長が突如「自殺法」の制定を宣言します。その陰で謎の女性、曲世 愛(まがせ あい)が暗躍していると疑う特捜検事の正崎 善(せいざき ぜん)。彼は捜査班を指揮して曲世を追いますが、彼女の術中に嵌り捜査班は全滅。その後、自殺法は世界に伝搬して行きます。事件を良く知る人物としてFBIに抜擢された正崎は、大統領に事件の概要を伝えます。自殺法の是非を巡りG7の首脳が集まる中で、新域区長が大統領を名指しで挑戦を突き付けます。さて、大統領と正崎は、自殺法を阻止できるのか!?

序盤3話は「政治指ミステリー」、中盤7話までは「警察サスペンス」としてスリリングです。そして8話目からトーンがだいぶ変わり、最終2話は「哲学サスペンス」という新境地を開いています。7話までが非常に盛り上がるので、8話以降、ネットなどの評判はイマイチなのですが、私も家内も最終2話には鳥肌が立ちました。評論はGW明けにアップしようと思います。


B) 魂を洗浄したい派

 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』



『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』



 知る人ぞ知る名作アニメ。今さら紹介するまでも有りませんが、この機会に是非見直して、コロナウイルスを浄化しましょう。


 高校1年生の「じんたん(宿海仁太)」の元に、小学生の時に事故で死んだ「めんま(本間芽衣子)」の幽霊が現われます。彼女は「じんたんと同様に高校生になっていた(ただ精神年齢は当時のまま)。高校受験失敗を切っ掛けに引きこもりとなっていた仁太ですが、めんまを成仏させる為、勇気を振り絞って昔の仲間に会いに行く。

小学生の時「超平和バスターズ」を名乗って、山の中の小屋を基地としていた彼らですが、めんまの死が、彼らの心に今も重くのしかかったまま・・・当然、反目を確認するだけとなります。しかし、様々出来事から、徐々に親交を回復した彼らは、「めんまのお願い」を成就する為に奔走する。

シリーズ構成・岡田麿里 / 監督・長井龍雪 / キャラクターデザイン・田中将賀

今をときめく作家達の出世作でもあります。



C) 血みどろのチャンバラアクション派

 『無限の住人』 amazonプライム



『無限の住人』より


 カルト的な人気を誇る沙村広明の『無限の住人』を忠実に再現した素晴らしアニメ。コロナウイするに血の雨を降らせましょう。


原作はチャンバラアクションにパンクスピリッツとSMスプラッタを持ち込んだ衝撃作品としてスタートしますが、巻を重ねる毎に、時代考証は緻密になり、物語も繊細さを極めてゆく。そして、多くの漫画家たちが模写をしたという画力は、現代日本劇画(漫画)の極北とも言えます。

アニメ化は2度目ですが、amazonプライム版は原作全話を忠実に再現し、そして作画も原作に劣らないクオリティーを発揮しています。

首や手足がポンポンと切断され、ハラワタをぶちまける様なスプラッタ描写ながら、「暴力と正義」「善と悪」を追求し続ける姿勢は、『バビロン』の概念的な「正と悪」の探求よりも迫力があります。

まあ、過激な描写が多いので、amazonプライムでも「ご注意下さい」とのテロップが最初にながれる、地上波では絶対に放映出来ない傑作。

D)アウトドア気分を味わいたい派(カップル向き)

 『きみと波にのれたら。』



『きみと波にのれたら。』より


 カンヌ映画祭のアニメ部門、「アヌシー国際アニメーション映画祭」で2017年に長編部門ウランプリを獲得した『夜明けを告げるルーのうた』の湯浅政明監督と、脚本の吉田玲子のコンビが昨夏発表したキュンキュン恋愛アニメ映画。純愛パワーはコロナを超える!!


前半30分は「弾けろリア充」と劇場で何度連呼した事か・・・心の中で。しかし、中盤以降の展開に、思わずスクリーンに釘付け。そして最後は涙でスクリーンが滲みました。思わず、人生初ブルーレイを購入。

奥様やお嬢様がいらっしゃるご家庭では、ゴールデンウィーク一押しのアニメ映画です。全編、房総半島の観光地がイッパイ詰まった、アウトドア観光アニメとしても必見。これを観たらコロナ明けには房総半島をドライブしたくなります。

アニメファンは「波や水の作画が本当に素晴らしい」などと評価するのでしょうが、私は若い頃に戻って「共感羞恥」を味わいました・・・って嘘。こんなイチャイチャな恋愛してません。むしろ次に紹介するゴールデンタイムのトホホ感に近いかも・・・。

E) イチャイチャ・カップル向け

『ゴールデン・タイム』



『ゴールデン・タイム』より

『とらドラ』の竹宮ゆゆこ原作。加賀香子の周囲にはコロナなど存在すら許されません。

 事故で記憶喪失の多田万里が一浪の末にに東京の大学に進学します。そこで出会った超お嬢様の加賀香子とのドタバタ・ダブストーリー。アニメファンの間では評判はイマイチな『ゴールデンタイム』。何故かって・・・アニメファンは彼女が居ないので、リア充カップルに殺意を感じしまうからです。

しかし、普通に「大学に入学した時ってこうだったよなーー」という視点で見ると、私達中年こそが当時の浮かれた気分に浸れる作品でもあります。題名のゴールデンタイムは作者曰く「人生ゴールデンタイム」の事。

この作品を観た後に家内に時々、加賀香子が憑依しています。「これが、恋の、スパイス、なの」って夕飯のおかずを出してくれます。


F) 四畳半派

 『KURENAI・紅』



『KURENAI・紅』より


四畳半と言えば普通は『四畳半神話大系』と相場は決まっています。オタクの中には『四畳半の侵略者』を挙げる人も居るかもしれませんし、団塊世代の方には日活ロマ・・・おっと・・・。

しかし、四畳半を舞台にした最高傑作はアニメ『KURENAI・紅』以外に無いと私は断言します。四畳半は貧乏と不潔の代名詞。その前にコロナウイルスの毒性など無いに等しい。

高校生の紅真九郎の裏の顔は「もめごと処理屋」。武術を学んだ彼は、様々なもめごとを暴力で解決するアルバイトをしています。そんな彼に、7歳の少女をかくまう仕事が依頼されます。

少女の名は九鳳院紫。7歳とは思えない高圧的な物言いと、庶民の生活を全く知らない明らかに良家の子女。彼女とどう接して良いか真九郎は戸惑いますが、奇妙な二人の共同生活は、同じアパートの住人を巻き込みながらも毎日が楽しい。しかし、紫は日本を代表する財閥の九鳳院家の娘だった・・・。彼女は九鳳院の外の世界を一度だけ見てみたかった・・・なぜなら九鳳院家の女たちは一生を奥の院と呼ばれる場所で幽閉されて過ごす運命にあるから。真九郎は紫を、その過酷な運命から救う事が出来るのか?!

プレスコと呼ばれる「セリフ先取り」の手法で作られたアニメーションの名作です。監督は松尾衡。彼はプレスコに拘る監督です。とにかくこのアニメ、少女紫の仕草やセリフがカワイイ。アニメ的な可愛さでは無くて、ズボンを履く動きなど、本当に幼女の動きが良く観察され再現されています。作画監督の執念を感じます。

さらに、声優陣が上手い。6話の『貴方の頭上に光が輝くでしょう』はミュージカル回ですが、プレスコ作品の魅力が如何なく発揮されています。

サントラは村松健。懐かしいですね。これもメロディーが素晴らしい。最近の愛聴盤です。


G) カントリーライフ派

 『のんのんびより』



『のんのんびより』より

コロナウイルス対策には、清浄で新鮮な空気を吸うのが一番。ステイ・ホームで無理ならば、画面から思い切り吸い込みましょう。

 日本中のどこにでもありそうな農村に引っ越して来た蛍ちゃんと、彼女と同じ学校に通う子供達の日常を描く作品。脚本は吉田玲子。この作品の魅力は「ゆったり流れる時間」。とにかく演出の間が、ほんの少しずつ長く、そこに自然の音が詰まっています。監督は川面真也。職人肌の監督ですが、私は大好きです。現代の小津安二郎。

 劇場版はファンムービーなので、TV版を1話からのんびり観て欲しい。



H) NHKの朝の連ドラ派

 『true tears』



『true tears』より

主人公の眞一郎の母親の怖さにコロナウイルスもビビりまくり。

脚本家・岡田麿里とP.A WORKSの名を一躍有名にした名作アニメ。

地方都市の造酒屋の一人息子、眞一郎は、両親が死んだ事で同居する事になった幼馴染の比呂美に恋心を抱いています。しかし、比呂美は居候の身で眞一郎と距離を取っています。ある日眞一郎の前にエキセントリックな少女の石動 乃絵が現われます。密かに絵本作家を志す眞一郎を何故だか彼女は気に入ってしまう。「眞一郎、あなたは飛べるニワトリよ」と訳の分からない事を言いつつも、眞一郎と乃絵の関係は深まって行きます。そんな3人を一つ年上の安藤 愛子は寂しそうに見つめています。眞一郎の幼馴染の彼女も、密かな思いを胸に秘めているのです。

雪国の田舎町の閉鎖的な社会の中で、3人の少女の恋が織り合わさってゆきます。はきり言ってNHKの連ドラで実写で放送したら、ロケ地はダイフィーバー間違い無しの内容。

ちなみに聖地はP.A WORKSが本社を構える富山県城端と、名勝地として名高い氷見周辺。私も2度程、聖地巡礼に訪れていますが、実は今年のGWで行こうと思っていてのコロナ騒動。クソ!!

ワイワイと騒がしいアニメが多い中で、大人の視聴に耐える作品として、とにかく多くの人に観て頂きたい。


<アウトドア派>

I) 真性アウトドア派



「三密」を避けれるにはアウトドアならOK・・・と私は解釈しています。(三密って壇蜜みたいでちょっと卑猥)

土曜日も自転車で200km程走って、鴨川の自家焙煎コーヒーを買いに行って来ました。その前は久留里に地酒を買いに行きました。


1) 集団で走らない(ボッチはいつもの事ですが)

2) コンビニに入る時はマスクをする

3) お昼もコンビニで調達し、屋外で食べる

4) 輪行はせず、根性でドア・トゥー・ドア


いつものライドと違うのは、輪行をしない事です。

現代はスマートトレーナーというハイテクローラー台で、世界中のコースを世界中の自転車乗りと走れる時代になりましが、所詮はバーチャル。やはり薫風が頬をなでるこの季節、目に染みる様な新緑の中を走る気持ち良さには敵いません。

最近は風も強いので負荷トレーニングもついでに出来て・・・・。


J) 家キャン・家BBQ



『ゆるキャン』より

三密を避けたアウトドアと言えば「ソロキャン」ですが、「コロナを運んで来るな」という地元の老人に襲撃されそうでちょっと怖い。

そこで自宅の庭やベランダにテントを張って「家キャン」とか、庭でBBQなど如何でしょうか。

おっと、ガスコンロの上に炭コンロをセットしているアナタ、要注意です。レンジフードのフィルターが真っ黒になります。そして、換気扇からマンション中にBBQの匂いが充満します。(経験者談)



そんな、こんなで「ステイホーム・ウイーク」にされてしまったゴールデンウィーク。どうせなら、割り切って、家でアニメを死ぬ程観るのも良いのでは。


ちなみに、アニメのセレクトはカミサンが観て評価の高い作品。ついでに、「ロボットアニメ、何が良い?」って聞いたら「ミダラ、ミダラーーー」って歌い出したよ。『健全ロボダイミダララー』かよ!!


『健全ロボ ダイミダラー』より



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陰謀論作家)
2020-04-27 10:50:23
自分が漫画を描いてたときは同業者さんっていう感じでアニメ見てたけど、漫画みたいに忙しいのは無理、絵描きになれるなら挿絵描きか絵本作家になりたいと思ってからは人間を動かすアニメは見なくなりました。

人間を動かすなら実写で見たい。 どうせCGの普及で昔より人間で十分撮れる。 また軍事オタクで車好きなんで兵器や車は実写で見たい。(実写が無理ならCGで)

自分が好きなアニメは人形アニメとか人間じゃない者を動かすもの。 だからチェブラーシカとかムーミンは大好き! 海外の人形アニメ・・・・値段が高いンですよね。

あっ、そうそう、映画「ジョーズ」・・・何度も見てるのに今回のウイルス騒動での日本の対応と当てはめて見ると、新鮮に見えて楽しい。 サメがウイルス、市長がオリンピック・マフィアと今の行政、海開きがオリンピック。
返信する
Unknown (ゆうこ)
2020-04-27 21:08:42
全然関係ないんですけど、このアニメ顔見たとき少しずつくらっと成りました。

https://jp.sputniknews.com/life/201804204804123/

顔が命の吉徳の人形にも勝るとも劣らぬ。誰のデザインか?
返信する
Unknown (人力)
2020-04-30 04:15:43
陰謀論作家 さん

ジョーズ、パニック映画の名作ですよね。後、スピルバーグの「激突」とか。あの時代のハリウッドのB級映画はイカしていました。
返信する
Unknown (人力)
2020-04-30 04:16:56
ゆうこ さん

何故かご紹介のページを開くとスプートニクのS〇Xドールの記事が出て来ます。ロシアの陰謀でしょうか?それともゆうこさんのイチオシとはコレの事でしょうか?
返信する

コメントを投稿