■ 桜の季節の川越に自転車でGO! ■
『月がきれい』より
最近では自己紹介欄に「趣味はアニメの聖地巡礼」と書く事に躊躇を覚えない私は、今年の花見は「川越」と決めていました。その理由は昨年放送されたアニメ『月がきれい』の1話冒頭の桜のシーンを実際に見たかったから。
「2017世界アニメーション審査会」の冒頭でフランスのマクロン大統領が絶賛している『月がきれい』ですが、私的にも昨年のNo.1アニメです。この演説でのマクロン大統領の作品評は、私のアニメ評など足元にも及びません。さすがは芸術の国フランス。
『月がきれい』・・・・形にならないもの 「人力でGO」 2017.04.14
『月がきれい』・・・川越聖地巡礼 「人力でGO」 2017.07.7
OPで桜の咲き乱れる川越の街並みが描かれますが、実は作品中で桜が描かれているのは第一話のみ。それもオープニングでの街並みを点描してゆく場面のみ。しかし、その桜が実に美しい。氷川神社裏の川沿いの桜並木は、川越の桜の名所の一つです。
そこで、荒川サイクリングロード(荒サイ)経由で川越にGO!
■ 喜多院は市民の御花見の名所 ■
1月の落車事故以来、すっかり筋肉が落ちてしまい、川越まで往復110kmに多少の不安は有りますが、本日もマウンテンバイクで出発します。歩行者や野球少年の多い荒サイをロードバイクで走行するのは危険ですから。
風向きの影響を受ける川沿いの道ですが、行きは緩い追風で2時間半で川越に到着。先ずは市民の御花見スポットの喜多院に行ってみます。例年より2週間も開花が早かった桜は既に散り始めていました。境内は既にブルーシートが敷かれ、場所取りが終わっていました。
五百羅漢が有名というので、柵越しにパチリ。
■ 市内は春のフェステバル ■
人通りの多い川越の街ですが、本日は特に観光客で溢れかえっています。道路が歩行者天国になっていたので、いつもより歩き易いですが、押し歩きの自転車が人にぶつからない様に気を使います。どうやら春のフェスティバルの真っ最中らしい。様々なイベントが開催されています。
店頭に立つ店員さんのドレスコードは和服に日本髪、或いはチョンマゲと決まっている様です。ちょっと観光気分で楽しい。
和服の観光客も沢山いらっしゃいました。レンタルで着付けをしてくれるんですよね。心地よい気候のシーズンなのでお勧めです。
■ 鏡山酒蔵 ■
ビラが配られていたので手に取ると、「鏡山酒蔵」という酒蔵の見学会をやっていると書かれています。
案内された場所に到着すると・・・木造の醤油蔵が有りました。酒蔵はその奥の比較的新しい建物の中の様ですが、近代的な農家の納屋みたいな感じの建物です。
実は鏡山酒蔵は歴史有る川越の老舗酒造だったらしいのですが、平成12年に蔵を閉じ、土地も売却されてしまった。ところが、地元のお酒を残そうと4人の若者が新たに酒蔵を立ち上げたのが現在の鏡山酒蔵。平成19年に出来た新しい酒蔵です。場所は地元で醤油を作っている会社が同じ敷地内に提供して今に至ります。敷地内にはガラス工房も有るなど、ちょっとした観光スポットです。
フェステバルの一環で醤油蔵の見学ツアーをやっていました。
酒蔵は石高は400石の小規模生産です。ほぼ川越市内で販売され、他の地域には流通しませんが、試飲すると甘口淡麗でフルーティーな香りのキレイな日本酒で女性向け。
蔵の中では絞りの真っ最中で、槽から絞り出された原酒を無濾過で瓶詰めして、その場で販売しています。「ナマムロゲン(生・無濾過・原酒)」と言われるヤツですね。値段は2000円。
■ 新河岸川の桜並木は満開 ■
街中を離れ、氷川神社に向かいます。境内は観光客と結婚式の出席者でいつもより混雑しています。ここはミニテーマパークみたいで楽しい神社です。
その裏の新河岸川沿いの桜並木が本日の目的地。『月がきれい』の作中では茜と小太郎がキスをした場所ですね。
川沿いの桜は満開でしす。氷川神社裏の橋の上こそ観光客で賑わいますが、その他の場所は混雑も無く、ゆっくりと桜を堪能する事が出来ます。水面を桜の花びらが埋め尽くす様は見事です。
■ 自販機もコンビニも無い荒サイ ■
ひとしきり桜を堪能した後に、帰路に付きます。帰りは荒サイ名物の向かい風になるハズ。途中、コンビニで最後の補給を摂って、荒サイにの向かい風に挑みます。
前回は北千住当たりでヘロヘロになったので、スピードは抑え気味で脚を残す作戦です。途中、ロードバイクに抜かれても決して追いません。(行きはエアロロードに付いて行こうとして足を使いまくりましたから・・・)。
岩渕水門で小休止して後半戦に挑みますが、ペダルに力が入りません。これはハンガーノックです。自販機を探しますが、河原に有る訳も無く、コンビニに寄ろうと土手を上がりますが、土手向こうは東武線の線路が市街地とを隔てています。
どうにかこうにか水戸街道(6号線)までたどり着き、荒川を離れますが、頭がフラフラして来ました。本格的に補給をしないと回復しなさそうなので牛丼屋かマックを探しますが、こういう時に限って見つかりません。
仕方なく四ツ木でam.pmを見付けて飛び込みます。店内で作ったカツサンドに胃袋を鷲掴みされてレジへ持って行くと・・・「スミマセン、期限切れで販売出来ません」。このショックの大きさと言ったら・・・。仕方なくオムスビ2個とレッドブルでエネルギーをチャージします。
エネルギーが回復するまで、脳内のカツサンドのイメージに苛まれながら低速で走ります。前を老人の自転車に塞がれたり、信号を守っていて後ろから来たママチャリの若者に毒づかれたり・・・私の江戸川区のイメージは今日だけで最悪になりました。
あまりに道が混雑しているので国道14号に左折して、環七で新大橋通に抜けて、ようやく浦安に到着しました。距離は110kmしか走っていませんが・・・後半の30kmはハンガーノックとの戦いでした。
そそう、帰宅して気付いたのですが、背負っていたデイバックの中に川越土産の「いも恋」が入っていました。これ、甘いから十分補給食になりましたね。
今度から荒サイを走る時にはエナジージェルを持ってかないとダメかな。