“きょ”は「きょうこのごろ」の“きょ”

暮れに家族が次々に風邪をひいたけれど、かぁちゃんは強かった。
鼻水をたらりとしながら“よだ子さん”にはなっていたけど、それだけで熱も出さなかった。

えら～い！！

近頃、顔を覗き込むと笑ったのか？どうなのか？ってな感じでくしゃくしゃっと表情を変えるし
服を着せようとするとほんの数センチだけれど、ふるっと手や足を上げる事がまた出来るようになって来た。

すご～い！！

目は開けていても、ぼんやりと何かを見ているような表情しか出来なかったのに・・・
着せ替え人形みたいに、なすがまま～だったのに・・・

外れていたどっかの線が、何かの拍子でまた繋がったみたいに

昨日なんか、背の君とテレビを見ながら「ぎゃはははは！」と馬鹿笑いしてたら
自分も顔をくしゃくしゃにしてるんだもの。あれはやっぱり笑い顔なんだろな

そんな変化を何となく楽しみにしている今日この頃である。


いつ何時何があってもおかしくないと、心のどこかで必ず思っているけれど
そんな事もすっかり忘れて、今が当たり前になっている穏やかな時が愛しい・・・

なんて～風に、私が感じるってえ事が大きな変化だわなぁ



ただ、体の動きの方は寒さのせいかガッチガチで、階段の昇降はこれまでに増して力業で挑まなければならなくなっている。
その上、一番よく動いていた右手も近頃ガチガチで指の拘縮も強くなったくせして
私のエプロンのポケットの中が暖かいと知ってか知らずか
抱き上げる時に右手のこぶしをポケットに滑り込ませるものだから、私がミョーな体制で立ち止まる事が多くなった。
全体重を支えている最中にやられるもんだから、逞しい私でも結構厳しいものがある。

昨日、寒空の中、片道４０分の車椅子散歩コースで歯医者に連れていった帰り道、ショート先から電話があった。
「あの～・・・」と開口一番困ったようないつもの兄ちゃんの声。
・・・ははぁ・・・
「なんか出ましたかぁ？」と聞いたら
「ノロが出ましたぁ！」・・・だって。」

かくして、週末に予定していたショーとはキャンセルとあいなり
少なからず「大丈夫か？自分？」と自問自答している、今日この頃である。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うえん





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阪神淡路大震災から２０年ですね。

合掌