時計がない…

おかあさん…
ぼくのあの時計はいったいどこに行ってしまったのでしょうね…

いつもの地下街の階段を上ると
やっぱりいつもの駅に続く道はそのままで

新しいビルがオープンしても
人の流れは案外変わっていない事に少し安心する。


なんだ、変わったのは上だけで、いつもの所はいつものまま…
なんて安心したのも束の間


え～っ！？
やっぱりないやん！あの、で～～っかい砂時計。

待ち合わせの目印の為だけに作られたようなあの、
で～～～っかい砂時計。

少し離れないと何だかわからない、その時計。



背の君が言うには、どこかへ旅立って
新しい方々の待ち合わせ場所になっているらしい。

あぁ、それならばそれで新しく生きて行く場所があるのだな。

良かった…

新旧取り混ぜられた駅の顔は
まだまだ冒険の余地があるようでございます。


…朝から立ちっぱなしでようやく腰掛けていただいた珈琲。

かる～いのをたっぷり♪がお好みの方にはよろしいかと。