『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

何がベストか?

2010年07月09日 04時47分15秒 | かぁちゃんにまつわる話
かぁちゃんの苦手な夏が来る。

昨年はほとんど食べる物が口に入らなくなり、水分を飲み込むのがへったくそになった。
少しでも沢山食べられて、水分補給するにはどうすれば良いのかを色々考えて、
かぁちゃんの食に関する生活環境ををがらりと変えた。

あれからそろそろ1年。
かぁちゃんは食事の時間は“お食事処ぽれぽれ”まで足を運んで、
食事の準備を待っている間、こんな風に新聞を読んだりして過ごしている。

              
      ・・・な~んて書いたら本当に読んでいるように見える


その実、新聞を読んでいるのではなく、時々TVを観ているそぶりで、
わしゃわしゃわしゃと新聞を震わせてその音を楽しみ、
気が向けば頁をめくって感触を楽しんでいる。
夕食の準備を始める頃から食べ終わって片付けるまでの約3時間半
かぁちゃんは毎日この席で、居眠りもせずにしっかり座っている。
心なしか顔つきもしっかりとして、時には背の君をじ~っと見つめて何か言いたげにしている。

かぁちゃんが少しでも長くかぁちゃんらしく居られるように、
考え付くままに、適当にではあるけれどそれなりに“今のべスト”を探して来たように思う。
そうして数年前と比べると拍子抜けする程に穏やかに時は流れているのである。



近頃、夜中に口を開けて寝ているかぁちゃん、
呼吸がおかしいと思ったら口の奥に舌が丸まってしまってる。
舌を支える筋肉が力尽き始めているようだ。
そうして、昨日、少し前から気になっていた背中の赤い膨らみを診てもらった。
・・・胸椎が圧迫骨折しているようだ。

・・・私、何かしたか!?かぁちゃん、痛くないのか?

・・・多分こうやって、少しずつ骨や筋肉の力は衰えていくのだろうな・・・


でも、穏やかにほとんど変わりなく日常は流れている。
今の日常が、今のベストだと信じたい。


だって、かぁちゃん、よく食べて、よく出して、声にはならないけど歌えます
コメント (2)
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