『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

おっつきさまに会いたくて

2007年09月26日 04時10分39秒 | 日々の出来事
おっつきさまに会いたくて、
かぁちゃんが良い子にしている間に、自転車を転がして買い物に出かけた
別に急いでいる物はなかったのだけれど。
時折空を見上げては「あはっ あはっ」と笑っちゃう・・・
はたから見れば、変質者である・・・
白く輝くおっつきさま・・・
色白すぎてお餅をついてるうさぎさんが照れてるよ~。
あんまりはっきり見えるんだもん


恋すれば、犬も詩人。
月見れば、ぽれぽれも詩人もどき






     白き月への祈り


白き月に手を差し伸べる

淡く輝く光の雫は指先をぬらし
霧のような細やかなきらめきが私の中に入ってくる
両のかいなを夜空に差し出せば
届くはずのない思いなどないと信じられる

君は笑顔でいるのだろうか

時の流れは逆行し
出会いと言う奇跡を振り返る
この時に生かされている事その事が既に奇跡にしろ
そこで幾億の命の中から瞳を交わしたいくつかの大きな奇跡

君は笑顔でいるのだろうか

二度とまみえることのないだろう君よ
遥か天上へと旅立ちし君よ
この白き月明りの中に君たちのぬくもりを感じる
口元に静かな微笑みが浮かび
暖かな雫が頬をつたう

君は・・・君たちは笑顔でいるんだね



静寂の中の輝きの下で時を戻す

どうしようもない寂しさに冷たい涙を流している君よ
耐え難い不安におののいている君よ
やるせない思いをぶつける場所もなく胸の痛みに耐えている君よ
そして・・・
忘却の流れに抗う事もできず、泣く事すら忘れてしまった君よ

白き月よ、その銀の雫を集めて淡く輝く翼にしてはくれまいか
その翼をほんのひと時でいい、私に貸してはくれまいか
夜の闇に正体を隠し、透き通った銀色の翼を広げて
君たちのもとへ飛んで行き、そっと抱きしめる事を許してはくれまいか

黙って静かに寄り添って、冷たい涙をぬぐう事ができれば
君に笑顔が戻るだろうか

いや、翼などなくてもいい 私の存在など無にも等しい
それよりも、万物に降りそそぐ淡い銀色の輝きは
君の心を包み込み、君の存在を包み込み、
全てのものを柔らかに包み込み
明日の為に、安らかな眠りへ導いてくれるだろう

君は笑顔になれるだろうか



白き月の荘厳な輝きは
全てを知って尚も静かな微笑みで君を見守る

君が笑顔になれますように
君が笑顔でいられますように











コメント (4)
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