アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

たすき…♪

2016-01-04 09:21:05 | Weblog
昨日の復路でも青山学院大学が優勝、総合優勝を飾って今年の箱根駅伝は終わった。
今年も棄権したチームはなくみんな無事にゴールテープを切った
毎年観ていて思うことは同じなんだけどさ…。
まずはどのチームも事故や故障がないようにと、棄権することなく完走しますようにと祈る。
復路の中継地点で繰り上げスタートになると胸が痛む。
どんなスポーツでもそれぞれに難しさも厳しさもあるわけだけど、駅伝ほど苛酷なスポーツはないと思う。
とくに箱根駅伝の苛酷さは特別なんじゃないかな。
個人競技のマラソンならば、自分が走れないと判断してリタイアすればそこで終わり。
痛みも苦悩も失意も自分ひとりで抱えていけばいい。
でも箱根駅伝となると…。
仮に自分が2年生で、自分の不調ゆえにリタイアせざるを得なくなったとしよう。
残りの選手が以後の区間を走ることは許されても、記録は残らない。
失意のうちに4年生を送り出すことになる。
そうなったときの自責の念はどれほど深く重いことだろう。
2年生ならまだいい。
あと2回、挽回のチャンスはある。
3年生なら1回。
でも4年生だったら…。
彼に挽回のチャンスが与えられることはもうないのだ。
実業団で競技者となり良好な成績を残せたとしても、そのときの痛みは払拭出来ないかもしれない。
本当に苛酷だな、と思うよ。
また、懸命に走って来ても繰り上げスタートを適用されてしまえば、たすきを渡すべき相手はそこにいない。
それは彼の能力が劣っているからでは決してない。
それでも選手は自分を責めるだろう。
次の1年間をその痛みを抱えながら走り続けることになるのだろう…。
終始笑顔でたすきを繋ぎ続けるチームの後ろに、繋げなかったたすきが何本もある。
どのたすきも重いよね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« こいつぁ春から…♪ | トップ | 日光の眠り猫…♪ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事