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『采女の怨霊』…♪

2024-08-15 11:10:18 | Weblog
文庫本のエンド台で見かけたときはタイトルよりカバーイラストに目を惹かれたの、おおきな月に飛鳥~奈良時代風の衣装と結髪の女性の後ろ姿…、後ろの紹介文に目を通せば猿沢池・采女神社・春日大社・壬申の乱などとちょっと興味を惹かれる…。
これまで古代日本…といっても大化の改新前後の歴史に関わるものはほとんど読んだことがなかったような…、読んだと自信を持って言えるのは
『日出処の天子』山岸涼子作・画
だけで、私の古代史に関する知識はほぼそのマンガからきてるな
『日出処の天子』に影響されて、その時代周辺の歴史や文化に関わるアレとコレとソレくらいは最低読んでおいた方がいいなと思いつつも、ついに現在に至るまで読んでいないから知識量は増えていない。
と、それは置いといて…。
カバーの紹介文を読むかぎり“怨霊”という語が使われていても、怪談とかホラーとかおどろおどろしいものではなさそうです。

      

『采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義 高田崇史著 新潮文庫
奈良の≪采女神社≫例祭を観た編集者加藤橙子はその祭祀そのものに疑問を持ち独自に調査をはじめ、専門は異なるが同門の先輩堀越誠也の別件の調査に便乗する形で考察を深めていき、最後は民俗学の小余綾助教授を交えて真相であろうと考えられることに到達する、というお話です。
もうね、日本古代史や民俗学の講義を楽しく受けているような感じで、あっという間に読み終えちゃいました。
え゛~っ、壬申の乱ってそういうことぉ…っ
でぇ~っ、大海人皇子ってそうだったわけぇ…っ
茜さす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖振る  額田女王
紫の匂へる妹を憎くあらば人妻故に吾恋ひめやも  大海人皇子
なぁんてものから、“まぁ古代にもロマンスはあったのねぇ”なんて軽々しく考えていた私が浅はかでした…その頃の私のアタマには花が咲いていたに違いない…情けない…
ともあれ『采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義、佳い物を読みました
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