Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
そして日々を彩ってくれる音楽や文具などなど。

【音】 フランツ・リスト「巡礼の年」全曲/ラザール・ベルマン

2014-08-17 16:56:27 | 音楽

"超絶技巧かと思ったら、びっくりするほど穏やか。でもどこか奇妙な音選び。"

フランツ・リストの「巡礼の年」が最近注目されたのは村上春樹の長編小説ですが、自分がこのCDを図書館で借りたきっかけは浦久俊彦著「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」。

この本を読んで、フランツ・リスト=超絶技巧、波瀾万丈、というイメージが勝手に出来上がっていたんですが、この3枚組の「巡礼の年」はなんて穏やかな音楽なんだろうと。
「第2年 イタリア」当たりでは抑揚の強い個所もありますが、全体的には極めて穏やか。

そして、ようやく村上春樹著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。もちろん「第1年 スイス」を聴きながら。 
主人公の自由が丘のマンションで、ヘルシンキ郊外のコテージで、「ル・マル・デュ・ペイ 第1年 スイス」は印象的に響きます。とても印象的なイントロを持つこの曲はこの小説にとても合ってますね。 聴きながら読むと主人公の孤独がひしひしと伝わってきます。

CDも小説もおすすめです。

 

コメント
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