【音】Shinsekai

関西のプログレバンド、Shinsekaiのファーストアルバムを聴きました。
CDとソノシート！が大型の特殊ジャケットに入って1,995円。
今はソノシートを聴ける環境にはないので、今回はCDのみ。

うまいねえ。
クリムゾン的変拍子の嵐を何気なくこなしちゃってますね。
私のように後期の暗黒的クリムゾンやメロトロンを好きな方は楽しめると思います。
しかし、若いのにうまいなあ。
iPodでこういう音楽を大音量で聴きながら街中を歩くと、自分の暴力性が目覚めるようで気持ちがいいです？

一方、まだまだこれからという感じもします。
同じクリムゾン・フォロワーの北欧のアネクドテンや我が日本の美狂乱のように、単なるフォロワーから脱して、
バンドの個性、アイデンティティーを確立するところまでいってません。
ただその萌芽は"Sinsekai"、"All or Nothing"といった曲で感じられますので、今後に期待。

現在2枚目のアルバムをレコーディング中とのことですが、次回作には是非ボーカルを入れて欲しいです。
オール・インストも悪くないけど、あのクリムゾンもそうだったように、魅力的な詩人とボーカルがいてこそ、
暴力的な変拍子も活きるってもんでしょう。