Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
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【音】ロックバンドだったシカゴ

2005-12-08 00:19:11 | 音楽

1960年代の終わりから1970年代初頭にかけて、管楽器をフューチャーしたブラスロックというジャンルのバンドが日本でも人気を集めました。ブラッド・スウェット&ティアーズ、シカゴ、黒い炎が大ヒットしたチェイス。ライトハウスなんてバンドもいましたね。
その中で最もロック色の強かったのがシカゴでした。反体制的なメッセージとテリー・キャス(Terry Kath)のギタープレイとボーカルが、初期のシカゴをロックバンドたらしめていたことは間違いありません。

そんな彼らの絶頂期1971年のライブ "Chicago At Carnegie Hall" が米ライノからCD4枚組で発売されました。リーズナブルな価格でアマゾンで売られていたので、聴いてみました。
オリジナルはアナログ4枚組で当時大いに話題になりましたが、今回は未発表音源も収められています。

やはりこの頃のシカゴはいいですね~。意外に音も良いです。
テリー・キャスの、ジャズのフォーマットとジミ・ヘンドリックスのプレイを統合したようなギタープレイ、そしてソウル溢れる歌も全開です。おなじみ「Introduction」、「Make Me Smile」のボーカル、大ヒット曲「長い夜」のギター・ソロ、いや~最高。iPod nanoのヘヴィー・ローテーションの1枚です。



シカゴは4枚目のアルバムから徐々にポップな路線に変わり、その後完全にAOR路線のバンドになってしまいます。確か現在でも活動中だったと思いますが、ロックバンドでなくなってしまったシカゴ(=テリー・キャスのいないシカゴ)に全く興味はありません。
CDもデビュー作から3枚目のアルバムまでしか持っていませんし、それで十分です。

テリー・キャスは、AOR路線に進み始めた70年代後半に30歳そこそこで亡くなってしまいます。確かロシアン・ルーレットをやっていて拳銃が暴発したのが死因だったかな。