Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
そして日々を彩ってくれる音楽や文具などなど。

【音】 Voice of England

2005-07-13 09:28:37 | 音楽
12日の買物紹介第1弾。
サンディー・デニー(Sandy Denny)のソロアルバム4枚が紙ジャケ化されました。まとめ買い特典として収納ボックスと帯がもらえるディスクユニオンで予約し、12日に引き取ってきました。

英国のフォーク・ロックグループ フェアポート・コンベンション(Fairport Convention)の元ボーカリストで、脱退後もソロで活躍してきたサンディー・デニーは、1978年にわずか31歳で急逝してしまいました。

自分の場合は、1971年リリースのレッド・ツェッペリンの4枚目に収録された"Battle of Evermore"でサンディー・デニーの存在を知り、同年発表の彼女のファーストソロ "The North Star Grassman and the Ravens"(邦題:海と私のねじれたキャンドル)からフェアポート・コンベンションにさかのぼったクチですが、そういうロック・ファンは当時少なくなかったと思います。

ソロアルバムでは幅広い音楽性を披露していますが、自分にとっては、フェアポート時代の英国トラディショナル・フォークのイメージが強く、その意味でも1枚目のソロアルバムはアナログ時代から愛聴盤になっています。Keefによるジャケットも文句無く素晴らしい。

信念に満ちた力強さと哀しみ・儚さが同居する彼女のボーカルはやはり別格で、マンディー・モートンなど多くのフォロワーを生み出した事も容易に理解できます。

先日たまたま読んだ古い音楽雑誌に、アメリカとイギリスのフォークシンガーの違いのようなことが書いてありました。曖昧な記憶のまま書いてしまいますが、イギリスのフォークシンガーはまるで何かの使命を背負うがごとく、「"Voice of England"になりたい」と言う(思う)のだそうだ。

わずか20歳台で"Voice of England"になったサンディー・デニー。"North Star~"を聴いていると、もし彼女がまだ生きていたら、と意味の無い夢想につい浸ってしまいます。