<前編> からの つづき・・・

着きました。
テッペンです。
な・・・ なんなんだこの山名板は・・・・
脱力感を倍増される字体・・・・

それでも力を振り絞って三角点タッチ。
今日はグーもチョキもなし。
触るだけで精一杯。
この後、ササっと食事。
なんだかあまり食欲なし。
写真もなし。

見よ! このゴミたちを!!
こんなマイナーな山でさえ、しかも往路だけで こんなにあったんですよー。
言っておきますが これで約半分です。
途中でゴミを整理してるために遅れたメンバーさん達のことを書きましたね。
その時のゴミは もう皆さん、ザックの中に入れてたんです。
恐るべし。 人間の出すゴミ。
ビン、缶、ペット それに燃えるゴミに仕分けします。

そして缶類は つぶします。

皆さん、お疲れ様でした。
今日のメンバーは18名。 (写真の撮影者は私。なので写ってません)
女性は4名。 男性が14名。
一番若いのは隊長で16歳。
最年長は68歳。
30代、40代、50代、60代 のうち
一番多かったのは 60代のメンバーさん。
皆さん、私たち夫婦の何百倍も元気でした。
恐れ入りました!
ゴミは会のメンバーで小分けして
それぞれ持ち帰りました。
もちろんポレポレ隊も。

さて、それでは下山します。
最初に書きましたが 本当は 復路は日野コースを使うはずでした。
それだと周回できるから。
でも通れないので 林道コースに急遽変更。
林道コースを通ると 登山口が行きと変わってしまうため、
各ドライバーさん+数名が行きと同じ城山コースで戻り
車を回すことになりました。
隊長は行きと違う道を通りたいので 林道コースを選びました。
コースタイムだけ見ると 林道コースの方が40分ほど長く
地図には 「悪路」 と書いてあったので
「私もピストンしまーす」 と マヌケな声で言うと
すかさず副会長さんが
「ママさんは林道コースの方がいいと思いますよ。」
「え、でも悪路って書いてありますけど・・・・」 とだんだん小声になる私。
「時間は長くても 行きのあの急な道を下るよりこっちの方が楽。 こっちから行きましょう。」
確かにあのきつい登りを 下りの苦手な私が行けば かなりのタイムロスになるだろう。
私の尊敬する副会長さんのお導き。
これはその通りにした方が絶対いいに決まってる。
ということで ここでパパさんと離ればなれになることに・・。 (悲)
下りで転ぶ確立からいったら 私よりパパさんの方が多いのよね。
パパさん、大丈夫かなぁ・・・。
くれぐれも気をつけてね。

林道コースも出発です。
最初は列の後半に混じって 下っていきます。
私の後ろは ヒマラヤ経験もあるメンバーさん。
「すみません、私、登りも遅いんですが 下りはもっと遅いんです。よろしくお願いします。」
というと 笑いながら
「全然大丈夫ですよ。 自分のペースで歩いてください」 と優しい言葉。
ほんじゃお言葉に甘えさえていただきます。
下ります。
ひたすら下ります。
右側が切れ落ちた細い道だけど 岩は全くありません。
万が一 下に落ちたとしても 命を落とすようなことはなさそうです。
でも 気を抜いちゃダメよ。

ほとんどが樹林帯ですが 開けた場所もありました。
なんと下りで写真を撮ったのは この一枚だけ。
余裕がありませんでした。
途中の休憩後、 副会長さんから
「ママさん、私の後ろに来ましょうか」 との 言葉に
「げっ・・・ やっぱり私、遅いのかな」 と ビクビク・・・
しかし違っていたのです。
人数が多くなれば その分、いろんな歩き方の人がいるわけで
それが後方になればなるほど響いてきて 歩くペースが乱れるのです。
つまりそれだけ疲れやすいってこと。
前から2番になってからは 副会長さんのスムーズなお導き (宗教か!) により
けっこうスムーズに歩けました。
キリマンジャロに登ったあと、アフリカのサバンナでチーターを見つけて感動した話とか
最初のうちは興味津々で聞いていたのですが
その楽しさは あまり長続きすることなく やっぱり疲れが出てきました。
遅れまいとして 必至で歩いている私と違って
副会長さんは 大きなザックを背負いながら
ゴミを見つけるとヒョイッと拾って袋に入れてます。
私の半分くらいしかない小柄な身体なのに
本当にすごいパワーです。 (60歳越えてます・・・)
だんだん疲れがピークになってきて まず両方の腕と手がしびれてきました。
多分、ストックを持つ手に すごい力が入っていたんだと思われます。
それから目がどんどん霞んできて 一生懸命に目を凝らしますが
樹林帯の暗さも手伝って 前が良く見えない。
追い討ちをかけるようにここら辺で雲行きが怪しくなり、 遠くの方で雷が鳴り出しました。
隊長のことが気になりますが 私は自分のことで精一杯で後を振り返る余裕すらない。
副会長さんは 雷を心配して
「皆さーん、ちょっとペース上げますよー! あと少しなので もし雨が落ちてきても
雨具は着ないで進んじゃいますからねー」
後から 「ハーイ」 の声。
がんばらないと。
遅れないようにしないと。
雨が降る前に駐車場に着かないと。
・・・・
なんとか自分を奮い立たせます。
そのうち 今度はだんだん周りの音が遠のいてきました。
副会長さんがすぐ前で何かしゃべってるんだけど
それがすごく遠くの方から聞こえる。
なんでだ? もしかして 私、ちょっと危なくない?
なんか気持ち悪いかも・・・・・どうしよう。
言った方がいいかな、 止まった方がいいかな・・・
これ・・・ほんとまずいよ・・・
・・その時、
「オーイ!!!!」
と 副会長さんが前方に向かって手を振っていました。
「皆さん、着きましたよー! 城山組、すぐそこで待ってますよー」
・・・ああ・・・・着いたのか・・・・
最後にボロボロになりながら丸太橋を渡り (あんまり覚えていない)
・・・到着。
私はそこに座り込み、生ける屍になったのでありました。 (実に哀れ・・)
空は真っ暗。
雷ゴロゴロ。
「とにかく車に入って! 今日は整理体操なし!」 の 副会長さんの声に
重いからだを引きずって車に入った途端
大粒の雨が降り出しました。
本当に同時でした。
これって・・・絶対待っててくれたんだ・・ と ウルウル。
お掃除したお礼だったのかな。
山の神様、ありがとう。 (実際には空の神様だけど)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな風にして 1ヶ月半ぶりの山登りは終わりました。
パパさんは 「今まで登った山の中で一番辛かった・・・」
と 帰りの車の中で 私に言いました。
城山コースの下り、標準コースタイムだったそうです。
やっぱりパパも大変だったんだ。
私たち夫婦っていったい・・・。
ちなみに隊長はなんともありませんでした。 元気そのもの。 (^_^;)
なんでかなー。
ちょっと間が空いたってこともあるでしょう。
非常に湿度が高くって暑かったから?
それから清掃登山が初めてってことも。
普通に登るだけでも大変なのに ゴミを探して拾いながら歩くって
こんなに疲れるものなんだ。
もちろんいつものポレポレ隊だけではないから その辺の気遣いもあったかも。
ただ、普段は気にしてなかったことに気付かされたこともいっぱい。
私のストックの使い方と
泥除けスパッツのゴムの掛け方について指摘されました。 (外から中じゃなくて 中側から外にかけること)
「ママさん、お疲れ様。 良く頑張りましたよ。
ストックの使い方が もうちょっと上手になると 下り、全然違うと思うわよ。」
と教えてくれたメンバーさんもいました。
死ぬほど疲れたけれど とっても勉強になった一日でした。
隊長も反省点がいっぱい。
だけど ここでは触れないことにします。
隊長の弱いところは 気質的な問題でもあるので。
写真が少なくて コースの様子がわからないくせに
ダラダラと長いレポになっちゃいました。
とにかく私が言いたいのは
「ゴミは絶対に持ち帰ろう!」
これです。
ポレポレ隊も これから改めて心に刻みたいと思います。
読んでくれてありがとうございました。
ダメダメ夫婦に愛の手を。
(注:熊倉山は難しい山ではありません。 私たち夫婦の体力、気力の問題です。)
◆今回会ったお花さんたち◆

ほとんどが集合前に登山口近くで撮ったものと 休憩中に撮ったものです。
コース中にも咲いてましたが 全く撮影できず。
今回、キノコがすごく多かった。
見たこともないようなのが10種類以上ありました。

今回は夕食作る時間に間に合わず・・・
手抜きの買い弁になっちゃいました。
義理パパ、義理ママ ごめんなさーい! 
― ■ ― ■ ― ■ ― ■ 今日の山情報 ■ ― ■ ― ■ ― ■ ―
▲熊倉山 (くまくらやま)
埼玉県 1426m
日本の山1000
城山登山口・・・・(9:05) ~ 頂上(12:10) ~ 林道コース終点(16:10)
~ 日野コース終点(15:10)
全所要時間・・・・7時間10分 林道コース (ゴミ拾い、休憩、昼食 全部含む)
歩行時間・・・・・・わからん。
メンバー・・・・・・・いつものポレポレ隊 + 山岳会メンバー15名 計18名)

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