ポレポレ隊が行く! 

ようこそポレポレワールドへ!
家族で歩いた山の報告です。
  ◆ポレポレとはスワヒリ語で 「ゆっくり」 の意。

▲春休み企画 第一弾! お花に会いに高尾山 <前編>

2007-03-29 06:28:55 | ▲2007年山行報告

  

歩いた日  2007年3月27日(火) 

高尾山・・・・・

首都圏に住んでいて この山の名前を知らない人はまずいないでしょう。

それは山が趣味って人だけではなく 

小さいお子さんからお年寄りまで、誰もが気軽に自然と触れ合える場所だからです。

あまりに人気があるために いつも混雑している・・・というイメージがありますが 

今回はとても静かな山歩きができました。

春休み中とはいえ、平日だとこんなに静かなんですね。

高尾山と一口に言っても そのルートは大変バラエティに富んでいます。

6本の自然研究路のほか、稲荷山コース、いろはの森コース、蛇滝コース・・・

それに 北高尾、南高尾、奥高尾の山稜を結ぶと 

実にたくさんの山の表情を見ることができます。

今回のプチポレ隊はどのコースから・・・?

隊長が 「絶対稲荷山コース!」 っと言い張るので まずは彼の意見を尊重します。 

往路は稲荷山コースに決定。

弱足隊員が絶対歩きたいのは6号路。

だって沢沿いだからお花さんにたくさん会えそうな予感がするんだもの。

それじゃあ復路は6号路を含む複合コースってことで。

詳しくはまた後ほど。

 

 

 

 

今回は平日なので 先日の鳴虫山よりも早い時間のバスに乗ることができました。

家を5時半に出発し、新宿で京王線に乗り換え、高尾山口に到着したのは8時半。

ちょうど3時間かかりました。 東京はお隣だけど 近いようでやはり遠い・・・。 

 

 

 

 

歩くとすぐに高尾山のケーブルカー乗り場に到着します。

もちろんプチポレ隊はスルー。 歩きましょうよ。 

 

 

 

 

 

ケーブルカーの駅を過ぎるとすぐにこの標識。

稲荷山コース。 さあ、出発しまーす。 

 

 

 

 

 

こんな歩き始め。 

 

 

 

 

 

既にここから弱足隊員はお花探してます。

でも下ばかり見ないでちゃんと周りも見てね。

山はお花だけじゃありませんから。 

 

 

 

 

 

ん? なんかこの道の雰囲気・・・どこかで見た覚えが・・・・ 

[壁]_・)チラッ

 

 

 

 

 

高尾山の中はルートによって木々も見ごたえがあります。

お花もそうだけど 木を知ってるとおもしろさ倍増だろうな。 

 

 

 

 

 

お稲荷さん。 今日、一日お世話になります。 

 

 

 

 

 

既に隊長の姿はありません。

ま、今日の弱足は お花求めてあっちこっち・・・・

それは異常なほどのポレポレぶりなので ある程度は仕方あるまい。 

 

 

 

 

あれま! やっぱり見覚えがある!

最近歩いたぞ こんな道!

日光の・・・・

( p_q) エ-ン エ-ン・・

やっぱり登場したか・・・。 
 

 

 

 

 

 

隊長、しっかり途中で待っててくれました。

まだ前回の般若が効いてるらしい。 

 

 

 

 

 

鼻をグシュグシュやりながらも 隊長がんばってます。 

花粉は スギが終わりヒノキかな。

 

 

 

 

 

人っ子ひとり歩いてません。

ほんとにここは高尾山か? 

 

 

 

 

 

稲荷山到着。 東屋があり、奥にはトイレも。 

 

 

 

 

 

しかーし 今日も予報に反して曇りです。

ドヨ~ン・・・・ 

副隊長がいないとなんでこう曇っちゃうの?

この日を挟んで前後はお天気バッチリだったのに。

この日だけが雲ってました。 アチャー。

 

 

 

 

 

本当ならこんな景色。 

 

 

 

 

 

でも雨さえ降らなければヨシとしよう。

湿度が高いせいか 木々の緑が映えて見える。

気持ちいいね。 

 

 

 

 

 

ヘビだ~!!!!

実は隊長、山の前に いろんな物に次々興味を示してたのですが

小学校低学年の頃はメチャメチャ 「爬虫類」 にハマってまして

群馬にある ジャパンスネークセンター には数回お邪魔しました。

あの頃は 「ヘビ博士になる」 とか言ってたんですけどねー。

母としては山に移行してもらって良かった。 (^_^;) 

 

 

 

 

 

こんな伐採のあとがあちこちに・・・。 

 

 

 

 

 

ここで城山方面と分かれます。 

隊長は本当はそっちに行きたかったらしいけど 

今日はとにかく高尾山のみの約束なので またね。 

 

 

 

 

 

ながーい階段を登り終えると

 

 

 

 

 

 

どうやら頂上・・・・かな。

 

 

 

 

 

はい、そうでした。 頂上の一角に到着。

それにしても人がいない・・・・。

 

 

 

 

 

う~ん・・・・やはりちょっと雲ってますね。

でも丹沢もうっすらだけど見えてます。

 

 

 

 

  

あぁ・・・・本当なら富士山も見えるはずだったのね。 

 

 

 

 

こんな感じ? (笑) 

 

 

              <中編> につづく・・・・

 

 


▲春休み企画 第一弾! お花に会いに高尾山 <中編>

2007-03-29 06:25:26 | ▲2007年山行報告

 

             ~ <前半> からのつづき ~

 

さて、もうちょっと上に本当の頂上があるようなので 進んでみました。 

 

 

 

 

 

三角点発見!   立派です。

 

 

 

 

 

おお! 山頂だぁ! 

 

 

ここにはテーブルがいくつかあって ランチにはもってこい。

時間はちょっと早かったけど 食べちゃうことにしました。

 

 

 

 

高尾山はやっぱり手作りお弁当かな、って思い 今日はおうちで作ってきました。

たいしたものは入ってませんが。 ちょっとだけ春をイメージして。 

 

 

 

 

 

食べ物で遊んではいけません。

スミマセン・・・ 

 

 

 

これは違うとこでも紹介したものですが 副隊長の中国出張みやげ。

「Cuiko」 ・・って。  

説明しなくてもわかりますよね。 

お味は 「北京ダック味」。

どこがっ!

 

 

 

 

 

さて・・・・復路はどの道を歩いて行こうか・・・・

って ご飯食べながら二人で あーだ こーだ。

こういうひとときがとっても楽しい。 

結局復路は・・・

『一瞬だけ1号路に入り、分岐で4号路、つり橋を通って神変堂から2号路へ。

そして 一旦 研究路を逸れてから6号路に入ってそのまま清滝まで・・・・』 という

プチポレオリジナル複合コースに決定!

高尾山てこれが楽しい。

地図さえちゃんと確認しながら 道標に従って歩けば

よっぽどのことがない限り、とんでもないところへ行ってしまうってことはない。

さて、復路はどんなお花さんに会えるかな。 (お花さん情報は最後に)

 

 

 

 

 

まずは 1号路沿いのやまびこ茶屋を横目で見ながら4号路へ向かいます。 

 

 

 

 

 

そうそう、こっちでいいんだよ。 

 

 

 

 

 

整備された道を下ります。 

 

 

 

 

 

ん? お花あった?

左下に余計なものが・・・スミマセン。

 

 

 

 

 

この道も気持ち良かった~ 

 

 

 

 

 

ベンチがあったので 一応座ってみました。

弱足隊員、足、どうしました!? 

 

 

 

 

 

このルートも人いないね・・・ 

 

 

 

 

 

つり橋だ~!

実はここを渡りたいために 4号路を通ったのでした。

もう、隊長ったらなんで望遠で撮ったの? 

橋の大きさがわからないじゃん。  

しかも弱足隊員が・・・ 

ギリギリセーフか。

 

 

 

 

 

こんな感じ。  

跳ねると揺れるよ。 

跳ねない、跳ねない。

 

 

 

 

 

みやま橋っていいます。 

 

 

 

 

 

急に目の前に赤い色が飛び込んできました。

神変堂の分岐まできたらしい。

 

 

 

 

 

表参道の1号路を突っ切って・・・ 

 

 

 

 

 

2号路へ入っていきます。 

よし、合ってる、合ってる。

 

 

 

 

 

どんどん下ります。 

 

 

 

 

この分岐で一旦 研究路からはずれます。

ん? 何やら後ろに赤いものが見えるぞ。

ちょっと見てこよう。

 

 

 

お地蔵様でした。   無事に到着できますように。

 

 

 

 

 

ちょっと岩があって歩きにくい。

ここはどの研究路にも属していない道になります。

研究路同士を結んでる道・・・かな。

しばらく下って6号路に合流。

 

 

 

 

 

6号路に入った途端、すごい湿気を感じました。

やはり沢沿いだと空気が湿ってるのがわかります。

なにやら下に見えてきたぞ。

 

 

 

 

琵琶滝に到着。

滝のところにあるお堂内から 何やら修行してるらしい声が聞こえてました。

邪魔にならないようにひっそりとスルー。

このスルーが後ですごい後悔につながることに・・・・。 

 

               <後半に続く> ・・・・・・

 

 

 


▲春休み企画 第一弾! お花に会いに高尾山 <後編>

2007-03-29 06:20:44 | ▲2007年山行報告

 

        ~ <中編> からのつづき  ~

 

お花を探しながら沢沿いを歩いていると 人だかり。

岩屋大師という場所らしいです。 

ローソクの灯りがユラユラ揺れてて気になったけど

隊長はズンズン先を歩いて行ってしまってて

かなり大声を出さないとそのことを伝えられないので ここもスルー。 

 

 

 

 

 

お地蔵さんが並んでる! 

 

 

 

 

七福神だあ~!  あの方もこの方も実に表情豊か。

おそろいの赤い帽子と涎掛けがお似合いです。 

 

 

 

 

ちょうどケーブルカーが駅に入ってきました。

これに乗ると上までラクチンに行けちゃいます。 

 

 

 

 

さて終点。

清滝駅到着。 

あ、清滝っていうのはケーブルカーの駅の場所の名前です。 

 

 

 

 

朝は閉まっていた参道のお土産屋さんも すっかり営業して

お店の中には所狭しといろんなものが溢れていました。 

でも参道の人もまばら・・・。

帰りも新宿経由で無事我が家に到着! 

ああ、楽しかった♪

 

 

 

今日の山バッジ  山頂の茶店にて。 

 

 

今回会ったお花さんたち 


このために来たんです!   お花さんに会いに来たの!  

こんなにたくさんのお花さんに会えました!  それっ!!

 

 ↑ イチリンソウ  お久しぶり!       

                  

                     

                       ↑ ウグイスカグラ 

 

    

 ↑  カンスゲさんの花  カンスケは大河ドラマに出てる。  

                     

                        

                          ↑ アオキの実  

 

 ↑ シャガさん  あなたももう咲いててくれましたか。

 

 

    待ちわびて やっと会えたね 春の精
                     
    (弱足心の俳句①)

                       

                        

                         ↑ タネツケバナ 

 

 ↑ ミヤマシキミの蕾ちゃん

                        

                        

                          ↑ モミジイチゴ

 

 ↑ ヒメオドリコソウ  あなたの親戚を伊那で見かけました。(笑)   

                     

                        

                            ↑ ツルカノコソウ 初めまして。

 

                

           ヤブツバキさん。 木に住む花と 落ちちゃった花。 
           どちらも同じにきれいです。

 

     あっちにも ほれそっちにも こっちにも
                        (弱足心の俳句②季語なし これ俳句か?)

 

 ↑ ヤマネコノメソウ

 

                       

                     ↑ ヤマブキ  山吹センセはセンベエさんの奥さん

 

↑ ユリワサビ

 

                       

                        ↑ ヨゴレネコノメ  汚れちゃいない 

 

すみれはとっても難しい。 すみれだけで図鑑が一冊できちゃってるくらいですから。

なので間違ってる可能性大。 どんどん指摘してください。

             

     ↑ お馴染み タチツボスミレさん と スミレタウンの皆様。
   

 ↑エイザンスミレ

 

                                    

                             ↑ ナガバノスミレサイシン

 

 ↑ ノジスミレ

 
     春うらら ウララウララは 山本リンダ
                             (弱足心の俳句③ ダレカトメテ!)

 

         ここからは わからないシリーズ 

                       

                       ↑ こんなに特徴的なのにわかりません。
                        お花は福寿草みたいなの。アナタハダアレ?
                        背丈がけっこう高かったです。40cm位?

 

 ↑ とってもきれいなピンク色。 一つだけ咲いてました。アナタモダアレ?

 

                        

                           あなたも

       

  そしてあなたも わからない。  ごめんなさいね。

 

それと・・・・・・・実は今回どうしても見つけたかったお花がありました。

「ハナネコノメ」 のお花さん。 

風知さん が 高尾で見つけられなかったので 

絶対に見つけて咲いてた場所を教えてあげるんだ! と意気込んで行ったのに・・

実は見逃しちゃったらしいんです。

復路の6号路を歩いていたら 二人の別々の女性の方から声をかけられました。

私ったら 多分、ものすごい形相で歩いていたんだと思うんです。

しかも念仏のように 「ハナネコノメ、ハナネコノメ・・・・」 ってブツブツ言ってたし。

挙動不審女。

「何を探しているんですか?」 と聞かれ 花の名前を言いましたが

最初の方は知らないようでした。

そしてゴール近くになって もう一人の方に同じ質問をされ

花の名前を言うと 

「琵琶滝の崖の岩のところに毎年びっしり咲きますよ。 

 私もこれから見に行くんです。」

え・・・・琵琶滝・・・そこなら通ってきたじゃん。

(|||_|||) ガビーン!!! 

ごめんなさい、風知さん、私はこの時点で戻る気力がありませんでした。

もしこれから高尾に行く予定がある方、そしてお花に興味がある方・・・

6号路の琵琶滝の岩場辺りにハナネコノメ群生してるそうです。 

どうか私の後悔の念を晴らしてきてくださいっ! 

悔しいよぉ・・・・・(ノ◇≦。)  

会いたかったなぁ。 ハナネコノメさんに・・・・涙。

  
               

 こんな方たちにも会いました                       

  ↑ 山ごはん食べてるとこにいました。 キジバトさん?

 

 ↑ カモさん   “ヘ(`▽´*) カモーン! 伊那病が移ったらしい。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

春休み企画の高尾山 このようにして無事終了。

とにかくお花に会いたかった。

皆さんのブログを見ては いいな、いいなっていつも思ってました。

そして高尾山に来れば絶対に会えると信じてました。

だからとってもうれしかった。

最初の方に書いたけど もちろん山の楽しみってお花だけじゃありません。

でも私にとってはかなり大きな位置を占めています。

色を感じ、匂いを感じ、そこから季節を感じます。

どんどん少なくなってきてるお花も多いと聞いています。

どうか優しく見守ってあげてくださいね。

弱足隊員、お花は大大大好きだけど なかなか覚えられません。

もちろんブログに載せるときは図鑑で調べていますけど

きっと間違いも多いでしょう。

そんな時はこっそり 「違ってますよ」 と教えてください。 

こっそりね。(笑)

 

― ■ ― ■ ― ■ ― ■ 今日の山情報 ■ ― ■ ― ■ ― ■ ―

高尾山 (たかおさん)

599m 東京都 

関東百名山 、 花の百名山

コース・・・・・高尾山口(8:30) ~ 登山口(8:37) ~ 稲荷山(9:30)

         ~ 高尾山頂(10:20) ~ 琵琶滝(12:20) 

         ~ 高尾山口(13:10)

         
 全所要時間・・・4時間40分 (含 休憩・昼食) 

 歩行時間・・・・・約4時間

  メンバー・・・・・・ 隊長、弱足隊員 (プチポレ隊)


                 続・ポレポレ隊が行く へ・・・

 

 

 


▲プチポレ第二弾! 鳴虫山 <前編>

2007-03-12 10:07:23 | ▲2007年山行報告

 

歩いた日 2007年3月10日 (土)

鳴虫山は駅から歩いて登れる山として人気があります。

古くから日光の修行僧が参詣した歴史ある山であり、また

ヤシオツツジやカタクリなど 花を楽しめる山でもある。

プチポレ隊で山に行く場合、なんといっても交通の便が良いというのが一番の条件。

いくら行きたい山があってもアクセスに時間がかかってはお手上げですから。

今回、二つの山が候補に挙がったのですが 隊長は迷わず標高が高い鳴虫山の方を選びました。

駅から登山口まで徒歩15分という人気のお山です。

 

 

 

 

 

 

自宅から最寄駅に向かう始発のバスの時間は6時9分。

もうちょっと早い時間のがあればいいのに、ってブツブツ言いながら出発。

お月様、行ってきます。 

無事を祈っててくださいね。 

 

 

 

 

 

今度は朝日。

バスの中から撮りました。

あなたも祈っててくださいね。

 

 

 

 

 

東武線の快速で日光へ向かいます。 

 

 

 

 

 

列車の旅もいいよね。

窓の景色がビュンビュン飛んでいく。

一つ飛ぶ度に 山が近づいてくる。 

ワクワクするね。

 

 

 

 

 

おおっ! 女峰山が見えた!

そういえば・・・・・同じ車両にすごい装備のパーティが一緒だった。

「どちらに登られるんですか?」 と聞くと 女峰山でテン泊とのこと。

かなり年配の方を含むパーティ。 10名ほどいたかな。 

「すごいですねー。 どうか気をつけて」 というと 

「ありがとう」 と力強いお返事。

翌日はかなりの荒れ模様だったみたいだけど みなさん大丈夫だったかしら。

 

 

 

 

 

そうこうしてるうちに日光駅に到着。

女峰山へのパーティも一緒に下車。

行ってらっしゃい!

 

 

 

 

 

駅を出ると国道を右に向かいます。

消防署を左折すると見えるのが写真の道標。

ここからずっと登山口までわかりやすく導いてくれます。 

 

 

 

 

 

普通の住宅がある 何気ない場所に登山口はありました。

プチポレ隊、行くぞ~!  

(`0´)ノ オウ!

 

 

 

 

 

駅から歩き始めてすぐに雪を見つけました。

そう、国道の脇にうっすら雪が。

実は今回、「お守り」 しか持ってきてなかったので

それを見て弱足隊員、かなりビビっていた。

せっかく6本爪買ったのに、もう使うことはないだろうと 勝手に判断し

でも何も持たないのもどうかね、ってことで 

「お守り」 だけザックに突っ込んできたのでした。

考えて見れば3月の日光だよ。

例年ならばまだまだ冬山の山域だった。

いくら暖冬と言えども これは大失態か?

 

 

 

 

 

どうしよう・・・・・ますます白い部分が増えていく。 

 

 

 

 

 

葉っぱも雪化粧。 

 

 

 

 

 

ただね・・・・これはどうも昨晩降った雪らしい。

前回の天城では ツルッツルだったけど この雪はフカフカで全く滑らない。

 

 

 

 

 

道標を見るとなんか安心するんだよね。 

 

 

 

 

 

この鳴虫山は行った人のレポを見ると 

「甘くみてた」 とか 「侮ってはいけない」 とか 「かなり絞られた」 

なんて書いてある。

駅からすぐに登れる低山・・・・・ということで 

「楽な山」 というイメージを持ちやすいんだと思う。 

ところがどっこい登ってみると こんなはずじゃなかった・・・と急登が何度も現れる。 

そして 着いた!頂上だ! と思わせといて実は違うという

いわゆる偽ピークが何度も登場するのです。

弱足隊員はその辺のこと、ちゃーんと下調べしてあったので

急登が現れても 「なんのこれしき」 と思えたし

偽ピークが登場しても 「へへん、だまされないぞ」 なーんて

最初は余裕だったんですよ。

そう、最初は・・・・。 

(下調べしてた割りにはアイゼン、気を抜きましたね・・・と
 伊那のあの方に言われそうです。だから言われる前に書いときました。)

 

 

 

 

 

はい、休憩しまーす。

神ノ主山 (こうのすやま) 。

日光市街が一望。

 

 

 

 

 

ねえねえ、隊長、なんでそんな隅っこの方で

しかも眺望を背にしての水分補給なの?

プチポレ独占なんだからさぁ。

もっと堂々と休もうよ。 

 

 

 

 

 

う~ん・・・・

本当ならさっき車窓から見た女峰山が 目の前にドッカーンのはずだったのに。

雲が出てきちゃったよ~。

今日は晴れの予報だったのに どうして~?

副隊長がいないと お天気もこんなになっちゃうの?

 

 

 

 

 

 

それでもこの時点では まだ霧降高原方面は見えてました。

この時点では・・・・・・ってことは・・・・・ 

 

 

 

 

 

歩いてる時は暑いくらいだったカラダが じっとしてるとどんどん冷えていく。

今日の埼玉の予想最高気温は15度だったのに 日光はなんと4度!

これ以上冷える前に出発しよう。

 

 

 

 

 

おっと忘れてました!

慌ててザックの中から手ぬぐいを。

お雛様のは使い損ねちゃったし、かと言って桜にはまだ早いしね。

結局 今日はこんなおもしろ手ぬぐいにしてみました。 

 

 

 

 

 

一旦下ります。

あら、ここは雪、全然ないね。

この後も 雪が見え隠れしながらの道でした。 

 

 

 

 

 

 

どんどん進もう。 えっちらおっちら。 

 

 

 

 

 

根っこの道は歩き辛い。

その歩き辛い道を 隊長はズンズン早く歩いて行く。

もちろん弱足隊員は追いつかない。

小さく見えていた隊長の姿がいつの間にか消えていた。

どこかで待ってるだろうと思って初めは気にせず歩いていたけど

いつまで経っても姿が見えない。

急に心細くなってきた。

「隊長~~~!!」 (実際には名前で呼んでいる)

・・・・・・・・ し――――――ん ・・・・・・・・・・

え、うそでしょ。 隊長、どこ行った?

それから二度ほど繰り返して呼んでみたけど 全く応答がない。

さっきまでは心地よかったこの静寂が 急に恐怖の対象に替わった。

重いカラダにムチ打って スピードを上げる弱足隊員。

 

        

          <後編> へ続く・・・

 

 


▲プチポレ第二弾! 鳴虫山 <後編>

2007-03-12 09:16:18 | ▲2007年山行報告

 

             ~ <前半> からの続き ~

 

その後も何度も何度も名前を呼びながら歩いていたら

上の方から 「なに~?」 と 間の抜けたようなかったるい返事が。

さて・・・・この時の弱足隊員の気持ちを想像してみてください。

まず安堵感。 そして間髪入れずに 怒りです。

ものすごい怒り。 般若の面状態。 しかも太った般若。

 ←般若の面  

「なんでどんどん一人で行っちゃうの?」 

「先に歩くのはかまわないけど 後ろからママが着いてきてるか

 ちゃんと確かめてよ!」

「今日は二人なんだからさっ! 頼むよ、全く!!」

隊長、母の般若ぶりに一言も返せず。

その後はゴールまで ずっと時々止まっては母の様子を確かめてました。

よしよし、何事も経験なのだ。

 

 

 

 

 

しかし 安堵と怒りのあとにくる疲労は大きい。

弱足隊員、ますます歩みが遅くなる。

頑張るのだ。

 

 

 

 

 

登っては偽ピーク・・・・を何度も繰り返し、そろそろ勘弁してほしぃ~と思ったら 

 

 

 

 

 

隊長が 「今度は本物の頂上だよ。 展望台みたいなのが見えるから」

やっと着いたか・・・・・。 脱力。 

 

 

 

 

 

ほんとだ~! 着いた、着いた!

三角点もある。  お疲れさん。 

 

 

 

 

 

頂上はこんな感じ。

展望デッキからの眺めはどうでしょう。

女峰山のドッカーンは見れるのか? (既に見えてないことがわかる。) 

 

 

 

 

 

あ~あ・・・・ 

 

 

 

 

 

残念・・・・・・・・・。

男体山、女峰山など、日光の名だたる山が ドッカンドッカンのはずだったのに・・・。

 

どうしたの? てるてるモンてる 曇ってる。 
                     
(弱足心の俳句。季語なし) 

気を取り直して。

頂上で二人連れにお会いしました。

どうやらその方達も母子のようです。

プチポレより少し年上の母子。(向こうもそう思ってたりして)

「こんにちは。 展望、残念でしたねぇ」 なんて感じでおしゃべり開始。

母 「どちらからですか?」

弱 「埼玉です。」

母 「あれま、私たちもですよ。浦和です。」

弱 「そうですか。私たちは ○○なんですよ。」

そこで今度は浦和母子の間で 何故この山が 「鳴虫山」 というかについて

という話が始まったので おせっかい弱足がすかさず

弱 「ガイドブックに書いてあったんですけど この山の上に雲がかかると雨が降る、            

  って昔から言われてるようで そこから名前が付いたみたいですよ。」

母 「でも最初から天気予報で明日は雨って言ってましたよね。」

弱 「・・・・・・・・?・・・・・・・」

なんか話が噛み合ってないような気がしながらも 「はあ」 とか 「へえ」 とか

相づちを打ち、埼玉母子座談会は終了。

その間、両方の 「子」 の方は実に静かだった。

このことから やはり母がおしゃべりだと子供はおとなしいという結果がわかった。

 

 

 

 

 

さて、ちょっと早いけど ここでご飯食べちゃおうか。

とベンチに用意してると 浦和母子は 

「それじゃあ」 と言いながら下山していった。

あの母子はご飯食べないのだろうか・・・ と 人の腹の心配までする弱足。 

 

 

 

 

 

さて、今日は コンビニで調達した山ごはん。

副隊長がいないと どうもねぇ。

それにどうしても時間に制限があるからパパッと食べられる物の方が気が楽だしね。

たまにはこういうシンプルなおにぎりってのも悪くない。

山で食べるおにぎりは最高なのだ! ・・・ ('~`;)

でもやっぱりあったかいものが欲しいよね、ってことで

山頂ココアの用意だけはしてきました。

隊長、ガスの用意頼む。

わかった。 と隊長。

その間、どんどん身体が冷えてきて おにぎりもつめたーくなり

寒い、寒い! を繰り返す弱足。

シュー・・・・ポッポッ・・・・   ん?

シュー・・・・・・・・・・・・・・ポッ・・・・・  は?

なんだ? この限りなく不吉な音は。

「ママ大変! ガスがなかった。」

「な、な、な、なんですと~!!!!!」  

貸してみな! とガスをひったくった時点で 「かるっ!」 と叫んでしまった。

ないじゃんか!!!!!!  ガスがないじゃんかー!!!!!!

これは陽水の 「傘がない」 に匹敵するくらいの大事件だ。 

「あんたねぇ・・・ガスの担当なんだよ。 なんで持ってくる前に確認しないの?

 今日はおにぎりがメインだったからいいけど もし上でガスを使ったご飯だったら

 どうなったわけ? 昼抜きだったじゃん。 もうっ!!!!」

「ごめんなさい。」

どうも般若母には弱いらしい。

今度はもっと痩せて より般若らしくなってやろう。

「もういいよ、仕方ないよ。 さっさとご飯食べて下りよう。」

と 怒りながら準備していたら 今度は母・・・

弱 「あっ! 手袋がないっ!」

隊 「え?」 

弱 「あんた知らない? ママの手袋」

隊 「知らないよ。ポケットとかに入ってるんじゃないの。」

弱 「ない。やだー どうしよう、こんなに寒いのに手袋がなかったら死んじゃうよ。」

隊 「手袋がないくらいで死なないよ。」

弱 「実際には死なないけど それくらい寒いってこと!!!」

自分が悪いくせに わめき散らす弱足。

弱 「あんたさ、手袋使わないでしょ? 貸してよ。」 と

強引に隊長の手袋をはめてやっと下山開始。

それにしても手袋・・・・・・どこに落としたんだろう。

 

 

 

 

 

往路に上った分だけ 今度は下らなきゃ。

本当は含満ヶ淵という所を通る周回コースを歩きたかったのですが

そちらを回ってると帰りの列車に間に合わない可能性があるのでピストンに。

隊長は周回コースを希望してましたが 今回は色々あったし

いつものようには強く主張せず、 ピストンということで納得。

 

 

 

 

 

ご覧の通り、往路にあった雪は全くなくなっていました。

お守りは使わなくて済みました。 

そして 行きにも休憩した 神ノ主山にてまた休むことに。

止まると寒いので 軽く水分取ってまた歩き出そうとした時・・・・・・・

あっ! 

 

 

 

 

 

なんと!!!!

弱足隊員の手袋が!!!!

そっか・・・・・・行きで休憩した時に ここで落としたんだ!

誰かが拾って道標にかけといてくれたみたいです。

ありがとうございました。 どなたか存じませんが助かりました。 

 

 

 

 

 

時々こんな景色を見ながらズンズン下ります。 

 

 

 

 

 

 

シュワッチ!!!

すみません 突然。 

手袋見つかって、ゴールも近づいて ちょっとハイテンションの弱足。

うなっちに捧ぐ。 (笑)

 

 

 

 

 

途中で小高い場所があったので 登ってみると 

 

 

 

 

 

なんてことはない電波塔でした。  小さい祠が一つ寂しげに。 

 

 

 

 

 

そして行きに通り過ぎてしまった鳥居も 帰りにはしっかりくぐりました。 

 

 

 

 

 

ここも一応 天王山 というピークになってました。 

 

 

 

 

 

登山道に戻って下ります。

 

 

 

 

 

 

さてもうゴールは目の前。   家並みが近づいてきた。

 

 

 

 

 

ゴール! 無事に到着!  良かった、良かった!

来た道を通って日光駅へ向かいます。 

 

 

 

 

 

さて、ここで寄りたいお店が。 金谷ホテル直営のベーカリー。 

日光に来たら寄らないとね。

時間がまだ少しあったので  頂上で飲めなかったココアを喫茶室で頂きました。

その後、予定通りの列車に乗って無事帰宅。

ふぅ・・・・。

 

鳴虫山バッジ風絵

 

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プチポレ隊、第二弾はこのようにして 一応無事に終了しました。

アイゼンの件や隊長を見失ったことや ガスの残量未確認など

反省すべき点はたくさんありますが これらは次回への課題ということで

心に刻みたいと思います。

副隊長が留守中のお山でしたが 何事もなくて本当に良かった。

次回は3人で登れるといいな。

そうそう、今回不思議だったのは 隊長、すごい花粉症で

家では鼻はグシュグシュ、目もカユカユなのに 

歩いてる時は全く症状出てませんでした。 

なんでかなぁ・・・??

 

― ■ ― ■ ― ■ ― ■ 今日の山情報 ■ ― ■ ― ■ ― ■ ―

 鳴虫山 (なきむしやま)

 1104m 栃木県

 栃木百名山 、日本の山1000

 コース・・・・・東武日光駅(8:35) ~ 登山口(8:50) ~ 神ノ主山(9:30)

         ~ 鳴虫山(10:45) ~ 東武日光駅(13:10)

         
 全所要時間・・・4時間35分 (含 休憩・昼食) 

 歩行時間・・・・・約4時間

  メンバー・・・・・・ 隊長、弱足隊員 (プチポレ隊)

 

 

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